コルクは、木の樹皮の細胞が死んだ後に高分子化合物からなる細胞壁だけが有機物として残されたものです。そのため、蜂の巣のように夥しい数の非常に小さな部屋から構成される構造体となっています。木化した細胞壁はスベリン、セルロース、リグニンという高分子の集合体であるので、可塑的で頑強な固体となっています。
また、細胞が生きているときは、水分子は細胞壁と細胞膜を能動的に透過させて細胞内に取り込んでいました。しかし、細胞が死んでしまった後は、水分子をこのような能動的に内部に取り込むシステムが働かなくなっており、また、水は高分子の緻密な壁を受動的に透過して内部に取り込まれません。つまり、高分子からなる緻密で頑強な壁に水は染み込みにくいのです。
このような特徴的な構造を持っているため、コルクには様々な実用的利用法が可能となるのです。それを説明して、ご理解いただきたいと思います。その良さが分かっていただけることと存じます。
冬、フローリングの床は非常に冷たく、スリッパなしではとても立っていられないほどです。ましてや、座るとなるとお尻がひんやりと冷えて仕方がありません。そこで、この冷たさを避けるために、床に何か敷きたいと思うのが人情です。それでは、コルクマットを敷いた場合、はたしてどのような効能があるのでしょうか。
材料となっているコルクの内部は多孔質構造を構成する小さな部屋からなり、これらの部屋はいずれも空気で満たされた密閉状態になっています。更に、この多孔質構造は、比熱が小さい高分子からできているので熱エネルギーに対して比較的安定です。つまり、コルクは熱を伝えにくいという断熱性を示すのです。従って、冬場でも床の冷たさが伝わってきにくいのです。
夏、人は暑さにより汗をかいて、その気化熱で体温を下げようとします。これは生理現象であるため、避けようのないことです。ところで、このように体が熱い状態であるとき、ふさふさな毛のあるカーペットの上に載りたいと思うでしょうか。ほとんどの人は、このような暑苦しさを増加させる行為はしないはずです。それでは、カーペットではなく、コルクマットの場合はどうでしょうか。
実際に載ってみると理解されますが、意外にも暑苦しさは感じられなく涼しいのです。それは、表面が水分を透過しにくい高分子で覆われているため、さらさらな状態に保たれているからです。そのため、足の裏などに汗をかいたまま、このような乾いたマットに載ると快適に感じられるわけです。
従って、冬場は暖かく、夏場は涼しいという特筆するべき性質を持つコルクマットは、一年中使うことのできる敷物であることと理解されます。まさに、敷物として合目的であると言うことができます。
マンションやアパートのような集合住宅には、床の騒音が階下まで響く構造の物件はまだ多く存在するようです。とりわけ、小さいお子さんのいる家庭では、子供が走り回ったり、飛び跳ねたりして、階下の住人から苦情を言われることを危惧している方も少なくないのではないでしょうか。実際、階下の住民から無記名の手紙をもらい、別のマンションの一階に引っ越した事例も聞いております。
実のところ、コルクマットには防音効果があるのです。コルクは3次元状に広がった緻密な空間を持つ高分子体からなっています。そのため、音が吸収されてしまうのです。音の実態は音波という2次元の波であるため、空間を囲む壁に波がぶつかってはね返されたり、逆に、透過したりする際に波のエネルギーが弱められたりすることで、音、正確には音波のエネルギーが次第に吸収され、消音されるのです。
更に、以下に説明しますように、コルクは構造的にクッションとしての機能も果たしますから、走ったり、跳ねたりする衝撃を吸収します。従って、階下に対する防音対策となるわけです。
多額の費用を投入して建てたばかりの新築の家に、傷の付くのは誰しも避けたいと思っているのが実情ではないでしょうか。例えば、フローリングの床の上に、過ってものを落としでもしたら床に傷が付くのは必定です。そのようなことにならためにも、フローリングの上には何か敷いておきたいものです。
このような落下事故や転倒事故に対しても、コルクマットはとても有効です。というのも、コルクは頑強な壁を上下左右に持つ無数の微小な部屋から構築されえいます。それ故、撃力のような瞬間的な力に対して反発力を示し、物が落下しても、物が倒れても、緩衝材として床に傷のできることを防ぐのです。そして、物だけではなく、人が転倒してもその衝撃を抑えてくれるので膝や頭に怪我をするリスクが低減されるのです。
音や傷などの衝撃に伴う問題がコルクマットを敷くことにより解決可能であるということがお分かりいただけたと思います。
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