京都、丹波ワイン・ワイナリーを訪ねて
コルクで一番の使用量が多いコルク栓
コルクマットの表面にも使われていますコルクですが、最も使われている用途としては、ワインのコルク栓となっています。ですので、コルクがコルク栓として使われている現場を見学するため、それでは、ワイナリーを訪れてみることにしましょう。
今回、訪れたワイナリーは、京都府京丹波町にあります丹波ワインです。1979年4月1日設立で、約40年近い歴史があります。ここでは、農園とワイナリーの見学、その後の試飲が無料で体験することができます。
鉄道でまずは京都駅から園部駅へ
JR山陰本線の園部駅から丹波ワインまで、無料送迎バスが出ていますので、これを利用させていただきました。園部駅からJRバスも出ているようですが、無料送迎バスがあるのであれば、やはりこれを使いたくなります。また、車の運転をする場合、ワインの試飲の際、飲むことができませんので、いずれにしてもバスの利用がよいと思われます。
山陰本線に乗るため、京都駅に向かい、そこで、昼食として食べる駅弁を買ってから、快速園部行きの列車に乗り込みました。当日は、ゴールデンウィークの最初の日ということで、車内は混んでいましたが、出発時間よりもやや早めに乗車したため、座ることができました。
終点までは約40分で着きますが、途中、車窓からは、山々に自生している藤の薄紫の房状の花がたくさん吊り下がっている姿が幾つも見られ、旅情をそそる風情を感じました。
丹波ワインでは、レストランも併設していて、そこで、ワインに合ったとてもおいしい料理を食べることができますが、今回、諸事情により、食べ物を持参して、店外で食べさせていただきました。ホームページで紹介されているメニューにはない、キッズプレートという裏メニューもあるそうですので、ご利用になられてはいかがでしょうか。
列車の終点である園部駅前には、定刻の時間の少し前に、丹波ワインの赤色の送迎バスが既に停まって待ってくれており、これに乗ってワイナリーに向かいました。約30分で、目的地に着きます。道すがらの国道9号線沿いには、道の駅などもあり、車での散策もおもしろそうな場所です。
丹波ワインの工場見学
見学した日は、祝日ということもあり、実際の作業はお休みで見ることはできませんでしたが、設備などを見学させてもらい、また、説明を聞かせていただきました。
まず、ブドウの房から梗や茎などを取り除く機械の前から工場見学が始まりましたが、概要説明の後、ブドウ農園の前で移動して、芽吹き始めたブドウの木を見ました。ブドウ農園は視界では収まらないほど広大な敷地を占めているようです。
次ぎに、工場建屋の中に入り、一連の機械ライン、仕込みの作業場、熟成させている樽や瓶などの説明を受けながら見学しました。その中には、コルク打栓機というコルクを瓶に打つ機械もラインの一部として置かれていました。
原料となるブドウには、Vitis ViniferaとVitis Labruscaに大別されます。Vitis Viniferaは欧州系で、別名をヨーロッパブドウとも呼ばれますが、現在、ブドウ生産量の90%以上を占めています。西アジアを原産とし、乾燥した気候での栽培に適したブドウです。一方、Vitis Labruscaは北米系で、もともと自生していたものです。高温多湿な気候での栽培に適したブドウです。
木樽での熟成では、樽材から二次代謝産物のような成分がワインに溶出することでアロマが形成にされるとともに、フレーバーにも深みが生じてきます。
ワインのコルク栓
工場と農園の見学のあとは、サロンバーでワインの試飲をさせていただきました。案内担当の方が、ソムリエナイフを使ってキャップシールを外した後、コルクスクリューをコルクに差し込んで捻り込み、てこの原理で二段階にてコルク栓を抜きだしていく妙技を実演してくださいました。
抜き出されたコルク栓には、アルファベットでTAMBA WINEと焼き印が横書きで押されていました。赤ワインでは、ワインとコルクの接触面が赤く染まっていました。
開栓前は瓶を寝かした姿勢で置いて、ワインとコルク栓を接触した状態にすることで、コルクが適度な湿り気を保ち、瓶と密着することで酸素の混入を防ぐことができます。開栓後は、速やかにワインを飲み干すことが望ましいですが、コルク栓を瓶の口に差し込んで保管する場合、今度は横に寝かさずに、立てた状態で置いておきます。こうすることで、ワインが空気と接している面積が寝かしているときよりも小さくなるので、酸化の速度がその分抑えられます。また、コルク栓を用いずに保管する器具も充実しており、プラスチック製の栓をした後で、中の空気を吸い取って真空にして保管するものもあります。これは、併設されているショップでも売られていますので、その場で購入することもできます。
最終的に、5種類のワインを試飲させていただきました。どれもとてもおいしかったです。それから、コルクマット以外のコルクの実用を知るという目的は達成できたと考えられます。
皆様も是非ともこのワイナリーに足を運ばれることをお勧めします。そして、実際に試飲してみてはどうでしょうか。
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