現在、国内および海外で最も普及しているタイプの鏡は、銀蒸着させた板ガラスが鏡面に使われています。このタイプの鏡は、量産化できているため、安価に供給することができます。
しかし、ガラスという素材はどうしても割れてしまうものです。そのため、地震で鏡が落下したり、物が鏡面に当たったりした場合、ガラスが割れてしまい、鋭利な破片が飛び散ってしまう可能性があります。また、ガラスは意外と重いので、落下の衝撃がおおきくなってしまいます。その結果、2次災害として、破片で指や足を切ったり、落下する鏡が足や頭の上に当たったりすることがあるのです。
それ故、防災上、安全上、割れなくて、軽い鏡が求められるのです。
安全性を向上させるために割れる素材であるガラスに代えて、割れない素材であるフィルムを鏡面に用いたものが、いわゆる「割れない鏡」と呼ばれる製品です。従って、鏡面が割れることがないため、破片で手足を切る事故が起こりません。
更に、使われている素材がフィルム、アルミニウム、プラスチックという軽いものであるため、鏡全体の重量が軽量化されているのです。実際、ガラスの鏡の数分の1の重さになっています。従って、鏡が落下した際の衝撃があまり大きくなくて済みます。
このように、割れない鏡は、とても安全なものなので、一般家屋で使うのに適しています。
割れない鏡と呼ばれるものの中で、株式会社J.フロント建装が製造しているリフェクスミラーが人気となっています。
構造的な特徴として、鏡面のフィルムにはポリエステルが用いられています。そして、このフィルムと背面のボードの間に隙間が空いているのです。それ故、表面の衝撃がフィルムのしなやかさによって吸収されます。
また、家庭用の姿見としてだけではなく、建材や内装材として天井や壁にも使われています。そのため、技術が蓄積され、大きめの鏡の作られているのです。
更に、鏡面の反射率が極めて高いの、映し出される像がぶれることなく、とても鮮明なのです。
このように、優れた鏡であるために、リフェクスミラーが広く愛好されているのです。
壁への取り付け方には、2通りがあります。1つが、吊り下げる場合、もう1つが立て掛ける場合です。
吊り下げる場合にも、2通りあります。1つが、壁の木部などに釘2本を打って、そこに直接掛けて鏡を壁から吊り下げるという方法です。もう1つは、壁の木部などに釘1本などを打って、もしくは、フックを取り付けて、そこにチェーンを掛けて鏡を壁から吊り下げるという方法です。
チェーンで吊り下げた鏡が揺れてしまう際には、鏡の裏面の最下部となる両脇に両面テープを貼って、壁と固定させてください。このとき、鏡面を押すと表面のフィルムが凹んでしまうことがありますので、枠を押して壁に固定するように留意します。
立て掛ける場合は、鏡の下部に滑り止めとなるゴム脚があるので、これを床に着けて壁に立て掛けます。このゴム脚は、着脱式なので立て掛けずに吊す場合は取り外すことができます。
しかし、全ての仕様にゴム脚が付いているわけではなく、ショートタイプ(45×120 cm)には付属されておりません。
一般家庭では天井に取り付けることはないと思われますが、ビル、店舗、ホテルなどの商業施設では、天井に付ける事例もたくさんあります。
取付補助ピース(アルミピース30mm×40mm×厚さ3mm)を天井に付け、リフェクスミラーを皿ビスによって取り付けるというものです。詳細は、メーカーの説明書を参考にしてください。
これは標準的な付け方ですが、それ以外に突き付け工法、落とし込み工法、Lアングルを用いたビス止め工法があります。
オーナー自ら設置することはないと思われますので、取り付けの業者と相談して思いのようにリフェクスミラーを取り付けてください。
ダンススタジオやダンス教室、更には、体育館のような場所には、動きを確認するために壁一面に鏡が貼られていることが普通です。
もちろん、リフェクスミラーも、このような壁一面に取り付けることが可能です。この場合、取付用アルミL型ピースを用いることになりますが、詳細は、メーカーの説明書を参考にしてください。
実際に取り付けるに当たっては、施工業者に依頼するのが賢明です。
以上より、リフェクスミラーを一般家屋の壁に取り付ける場合には、吊り下げる方法と立て掛ける方法があります。吊り下げる方法は、壁に2ヶ所釘を打って直接吊すやり方、および、壁に1ヶ所据えた釘やフックにチェーンを掛けて吊すやり方があります。
他方、立て掛ける方法は、鏡の下部に滑り止めとなるゴム脚を付けて壁に立て掛けるというやり方です。
それでは、適所に適材であるリフェクスミラーを据え付けて、素敵な鏡のある生活を楽しんで下さい。
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