物が当たっても割れない鏡はないかしら そのメリットと安全性に関して

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■物が当たっても割れない鏡はないかしら そのメリットと安全性に関して■

▪お悩み確認▪

物がぶつかった際に、鏡が割れて飛び散ったガラス片で怪我をするかもしれないことが心配です、というお悩みを持った方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。

 

▪脆弱な素材であるガラスを用いた鏡▪

大量生産が可能で廉価なガラス製の鏡は、現在、国内においてとても普及しているものです。窓ガラスや鏡に使われる一般的なガラスは、Na2O-CaO-SiO2を組成式とするソーダ石灰ガラスと呼ばれるもので、あまり強固ではありません。その理由は、ガラス表面に極めて小さな亀裂があって、これを基点にして衝撃を受けた際に脆弱に割れてしまうのです。

従って、ガラスを用いた鏡は、割れるものと事前に認識しておく必要があります。

また、ガラスの鏡は、全体としてやや重く、落下時や転倒時の衝撃が懸念されます。

 

▪ガラス片による怪我▪

ガラス製の鏡で懸念されることは、ガラス片による切り傷です。

つまり、鏡面に人や物がぶつかって割れたり、吊した鏡の落下や立て掛けた鏡の転倒によって割れたりした結果、生じた鋭利なガラスの破片によって手足や首を深く切ってしまうことがあります。この際、出血することが考えられますが、頸動脈を切ってしまった場合、死亡事故に至ってしまいます。

そのため、ガラス製の鏡に限らず、窓ガラスやガラス製収納棚など、安全対策を講じる必要があります。

 

▪飛散防止フィルムの効果▪

鏡の表面に飛散防止フィルムを貼って、割れによる破片の飛散を防止する方法があります。

独立行政法人である国民生活センターが2012年9月6日に公表した「飛散防止加工をうたっていながら鏡の破片が飛び散ったスタンドミラー(相談解決のためのテストから No.28)」という報告があります。飛散防止加工が施されたスタンドミラーが倒れた際に割れて破片が飛び散った商品に関して、その性能を検証するように依頼があり、商品テストを実施しています。この商品は、破片を観察とすると通常のガラス製鏡の破片と違いはありませんでした。そして、表面や裏面には飛散防止加工が、実のところ、なされていませんでした。

そこで、飛散防止加工を施した2銘柄と、問題のある鏡と同じ1銘柄について転倒試験を実施したところ、飛散防止加工を施した2銘柄は、転倒しても割れないか、もしくは、割れても破片が飛散しませんでした。しかし、問題のある1銘柄は割れて破片が飛散しました。詳細に表面を観察したところ、破片が飛び散らなかった2銘柄は、裏側全体にフィルムが貼られていました。破片が飛び散った1銘柄は、やはり何も飛散防止加工がなされていませんでした。

 

この結果から、鏡の裏側にフィルムを貼って飛散防止加工をすれば、転倒しても割れて破片が飛び散らないことが分かりました。

しかしながら、これはメーカーが鏡の裏側に飛散防止フィルムを貼ったものを製造しているのであって、消費者が通常のガラス鏡の裏側に飛散防止フィルムを貼ったわけではありません。そのため、素人がガラス鏡の裏側に飛散防止フィルムを貼ったとしても、表側のガラスの割れによる飛散を必ずしも防止できるとは限りません。

また、鏡面にフィルムを貼った場合、割れによる飛散は防止できるかもしれませんが、反射率が低下して鮮明な像が映らないことが予想されます。

 

従って、飛散防止フィルムが予め裏側に貼ってある仕様のガラス鏡は、メーカー仕様のものを購入して使用することが賢明です。

ところで、これにより鏡が割れないということは解決されましたが、重量などの問題点は克服されてはいません。

 

▪割れない鏡というもの▪

割れてしまう素材であるガラスの代わりに透明フィルムを使用した鏡が、リフェクスミラーに代表されるいわゆる割れない鏡と呼ばれるものです。

リフェクスミラーのようにフィルム・銀膜部と背後のボードの間に隙間があってフィルムが柔軟性を有しているタイプ、及び、東プレ製鏡のように背後のボードが強固で、フィルム・銀膜部がこれに張り付いているタイプのものに大別されます。

そのため、いずれのタイプであってもボールなどの物体が鏡面に激しく当たったとしても、割れて破片が飛び散ることはないのです。

 

また、割れない鏡はフィルムの他に、アルミニウムやウレタンといった軽い素材が使われているので、全体の重量は軽くなっています。実に、ガラス製鏡の約6分の1の重さとなっています。それ故、落下や転倒による衝撃は、ガラス製のものに比べると緩和されていると言えます。

更に、割れない鏡は、反射率が高いので、像が鮮明に映し出されます。

つまり、割れない鏡はとても万能な製品となっているのです。

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▪割れない鏡の導入で安全対策▪

割れない鏡は、物が当たってもガラス製のように割れて破片が飛び散ることがないためにとても安全な鏡であると言うことができます。物が当たる以外にも、落下や転倒でも割れることがありません。

更に、軽量化されているので落下や転倒の衝撃も限定的になっています。

そのため、日常生活で必要な鏡における安全対策として、割れない鏡を採用して使用することは極めて意義のあることなのです。

 

▪まとめ▪

以上より、ガラスの代わりにフィルムを使ったいわゆる割れない鏡は、文字通り割れないため、物が鏡面に当たったとしても、危険な破片が飛び散ることはありません。それ故、安全面での懸念がないのです。

更に、軽量化されているので、鏡が落下したり、転倒したりしても大怪我に至ることはそれほどないと考えられます。

それでは、割れない鏡を使って、怪我のない安全な毎日をお過ごしください。


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