鏡の起源・歴史が知りたい

mysterious-mirror

■鏡の起源・歴史が知りたい■

▪鏡という魅惑的なアイテム▪

自分の姿や物がそのまま映し出される鏡は、古代から魅惑的なものとして関心を集めています。そして、実用的には、化粧や身だしなみを行うには欠くべからざるものとして、鏡はどの家にでも存在しています。

更に、神社では、鏡が御神体と祀られているところも多くあります。そもそも、天皇が所持している三種の神器の1つに八咫鏡(やたのかがみ)があります。つまり、鏡はとても神聖なものなのです。

このように身近であるとともに神聖なアイテムである鏡に関して、その起源や歴史を詳細に知っている人はそれほど多くはないのではないでしょうか。そこで、この機会に鏡の起源と歴史について紐解くことにしたいと思います。

 

▪鏡の起源▪

人類史上、最初の鏡と考えられるのは、水鏡です。科学の発展していなかった太古の時代に、自分の姿が水に映される現象に人々は驚いたに違いありません。

そして、自らの姿を映し出す道具を発明して、好きな場所で、好きな時間に、鏡を覗き込んで、そこに映し出される姿を見たいと思ったことでしょう。

やがて、科学や技術が発達すると、その願いを実現させて、鏡という魅惑的な道具を生み出すことに成功するのです。

 

▪鏡の歴史▪

三種の神器は、八咫鏡、八尺瓊勾玉、草薙剣になります。日本の天皇家に限らず、鏡、玉、剣は権力の象徴となっており、副葬品として墳墓に遺体と一緒によく埋められています。

鏡という物をありのままに映し出す霊験に満ちたものを、作り出したり、所持したりすることが可能なのは、古代にあっては権力者しかいませんでした。

 

鏡の最初のものと考えられるものは、黒曜石の鏡であると考えられます。トルコにある新石器時代遺跡であるチャタル・ヒュユク遺跡からは、黒曜石を磨いた鏡が出土しています。また、この遺跡を調査すると、王や神官の建物と思われるものがないように、社会的な階層分化を示唆するものは見られませんでした。

そして、エジプトで金属製の鏡が作られました。現在、世界最古の金属製の鏡は、紀元前2800年の第6王朝の青銅でできた銅鏡です。

中国では、実質的な銅鏡の始まりは、春秋戦国時代(紀元前770年-紀元前221年)であると考えられます。

それから、日本最古の金属製の鏡は、古墳時代に作られた三角縁銘帯四神四獣鏡で、中国の鏡を模したものです。その後、日本での金属製鏡の製作技術は向上し、平安時代には和風な文様が描かれた和鏡が誕生しました。

 

▪ガラス鏡の誕生▪

現在、一般的に普及しているガラス鏡は、1317年にベネチアのガラス職人が錫アマルガムをガラスに付着させるものが最初です。しかし、アマルガム中の水銀を蒸発させるなど、大変手間の掛かる作業であったようです。

そして、日本に初めてガラス鏡を紹介した人は、スペイン人宣教師フランシスコ・ザビエルです。天文18(1549)年に大名である大内善隆にガラス鏡を贈っています。

1835年にドイツのフォン・リービッヒが銀鏡反応という硝酸銀溶液を用いてガラスに銀を吸着させる方法を開発しました。これにより、ガラス鏡を製造する基盤技術が整い、ガラス鏡が普及していくことになるのです。

ガラス鏡は製造が比較的容易なこともあり、大量生産されて価格も安いため、現在、最も普及している仕様の鏡となっています。

 

▪割れない鏡▪

現在人気となっている「割れない鏡」は、鏡の進化の最先端にあるものです。

ガラス製の鏡は、鏡面に物が当たった衝撃で割れたり、落下・転倒で割れたりする可能性があります。その結果、ガラスの鋭利な破片が飛び散ってしまい、手足などを深く切ってしまうことにつながります。つまり、ガラス鏡は怪我のリスクをはらんでおり、地震や火災のときにそれが現実化することになります。従って、鏡に関して、安全対策をする必要があるのです。

 

その問題を解決するのが、いわゆる割れない鏡と呼ばれるものです。これは、ガラスに代わってフィルムを鏡面に用いたもので、素材の物性上、割れないのです。更に、フィルム、アルミニウム、プラスチックという軽量素材を用いて作られているため、落下で下敷きになったとしても打撲による怪我は限定的となります。

従って、割れない鏡は、安全面で極めて優れたものであると言うことができます。そのため、大きなものであっても、安心して使うことが可能です。

また、割れない鏡の代表製品であるリフェクスミラーは高い反射率を有しているので、像がぶれることなく、非常に鮮明に映像が映し出されるのです。

このように、割れない鏡は、極めて高性能な鏡です。

 

しかしながら、実のところ、鏡の進化の最先端にあるものは、スマートフォンかもしれません。街中で、とても機能性に溢れたスマートフォンの端末に備え付けられた鏡を覗いている人をよく見掛けます。

unbreakable-mirror

▪まとめ▪

以上より、鏡は水鏡に端を発しますが、黒曜石を磨いて人為的に作られるようになり、やがて、金属製の銅鏡が広まっていきました。やがて、ガラス鏡が発明され、技術革新を経て更に鏡が普及してきました。

それが、ガラスに代わってフィルムを用いたいわゆる割れない鏡が開発され、機能面だけではなく、安全面でも優れたものが登場したのです。

それでは、鏡の起源や歴史を学んだところで、その進化系である割れない鏡を用いて、安全な毎日を享受してください。


スポンサーリンク

割れない鏡通販

unbreakable-mirror


 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です