鏡とJIS規格・SG規格 割れない鏡における関係性
■鏡とJIS規格・SG規格 割れない鏡における関係性■
▪生活必需品となっている鏡というアイテム▪
現代人の生活においてもはや欠くことができないものとして、鏡があるのではないでしょうか。おしゃれや身だしなみをするために、自分の顔や姿を映す出す必要がありますが、鏡がそれを担っているのです。
また、最近であれば、ダンスやスポーツなどの動きを確認するという用途もあるようです。
そのため、鏡に関して、品質や安全において何か基準があれば、製品を購入したり、使用したりする際の心強い味方になってくれるはずです。
▪JIS規格▪
日本工業規格(Japanese Industrial Standards)は、英名の頭文字を取ってJIS規格とも呼ばれますが、日本の国家標準の1つであるため、とても信頼できるものです。
昭和24年に定められた工業標準化法に基づき、日本工業標準調査会によって調査・審議を経て、主務大臣が制定する規格です。
▪ SG規格▪
昭和48年に施行された消費生活製品安全法の規定を満たす製品は、Safe Goods (安全な製品)の頭文字を取ったSGマークを付けることが認められます。そして、一般財団法人製品安全協会が認可しています。
SGマークの付いている製品に不具合があって人身事故に至った場合、最大1億円までの賠償措置が取られます。
▪ JIS規格・SG規格が規定する鏡▪
JIS規格で規定されるものとして、1986年3月1日に制定された鏡材(R3220)があり、2011年11月21日に改訂されて、現在に至っています。
この規格の適用範囲は、屋内で使用するガラス鏡に用いられる鏡材に関するもので、腐食性雰囲気や高湿度という環境下では使用しないことを前提としています。そして、様々な項目に対して規定が定められています。
品質に関しては、反射率、外観、反射像のゆがみ、耐久性、防護膜の密着性という項目があります。
特に外観においては、板ガラスの欠点、銀膜の点状欠点及び線状欠点、面しけ・銀むら及びやけ、防護膜の欠点に対する限度、エッジの欠点があります。
そして、形状及び寸法に関しては、形状、寸法、長さ及び幅の許容差という項目があり、材料に関しては、板ガラス、銀膜、防護膜という項目があります。
試験法に関しては、反射率、板ガラス・銀膜・防御膜及びエッジ、板ガラスの欠点、銀膜の点状欠点及び線状欠点、面しけ・銀むら及びやけ、防御膜の欠点、エッジの欠点、反射像のゆがみ、耐久性という項目があります。
このように、JIS規格では、鏡材に関して、規定と試験法が課せられていて、これらを満たさなければ、JISマークを製品に付けることはできません。
従って、JISマークの付いた鏡は、品質と安全に関して問題がないものとなります。
それから、鏡を規定するSG規格は存在しないようです。
▪割れない鏡という製品▪
現在最も普及しているタイプの鏡は、板ガラスを用いたものです。そのため、どうしても割れてしまうリスクを持っています。そして、実際に割れた場合、危ないガラスの破片が周囲に飛び散ってしまい、手足などの体の一部を深く切ってしまうという怪我の可能性が否定できません。
それ故、割れない鏡という製品のニーズは生まれてきます。そして、このコンセプトに則って開発されたものが、「割れない鏡」という製品です。
これは、ガラスの代わりにフィルムを用いているため、割れるという物理的な事象が起こりません。そのため、とても安全であると言えます。
更に、軽量素材で全体が構成されているので、鏡が軽くなっています。そして、割れない鏡の中でも特に人気となっているリフェクスミラーであれば、反射率が極めて高いため、映し出される像が鮮明なのです。
このように割れない鏡は、とても安全で機能的なミラーとなっています。
▪割れない鏡とJIS規格▪
割れない鏡は、ガラスを用いていませんが、JIS規格で規定されるとすれば、JIS R3220によって規定されることになります。
材料に関しては、鏡面に使われているフィルムの裏側は銀蒸着されているため、JIS規格の銀膜の項目が適用されると考えられます。そして、品質に関しては、反射率、外観、反射像のゆがみ、耐久性も対象になると言えます。
従って、JIS規格に準じた製品試験を課すことは可能と判断されます。
▪ JIS規格・SG規格を満たす割れない鏡▪
残念ながら、JISマークやSGマークの付いた割れない鏡という製品は流通していないようです。そのため、割れない鏡の品質や安全性を裏付ける基準としては、メーカーや販売会社が独自に実施している品質試験の結果が挙げられます。
また、信頼の置けるメーカーであれば、安心して使用することができると思われます。例えば、リフェクスミラーであれば、長い実績があるので、信頼できると考えられます。
▪まとめ▪
以上より、鏡はJIS規格R3220では鏡材として品質と安全が規定されています。しかし、割れない鏡は、ガラスを使用していないため、この規格を準拠する形で規定されることになりますが、現実には、JISマークやSGマークの付いた割れない鏡は販売されていないようです。
そのため、購入に当たっては、メーカー独自の品質試験の結果を参考にしたり、信頼できるメーカーの製品を選んだりすることが賢明です。
それでは、品質試験で品質と安全を保証された割れない鏡があれば、これを選んで購入して安心を手に入れてください。
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