鏡は風水的に重要のようだけど、捨て方にも決まりがあるのかしら、という疑問を持っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。
家を建てたり、部屋の中に家具を置いたりする際、風水を気にして間取りや配置を決めることがあります。
中国では、古代から万物には気が備わっており、その流れには秩序や法則があると考えられてきました。その大地の気の流れを読み解くとともに、活かすのが風水、ないしは、風水説と呼ばれるものです。
家の建築や家具の配置に留まらず、地脈や方角などの気に基づいて、平安京のような都市などを作ることにも風水は深く関与しているのです。
気の流れを読み解いて、それを活かすのが風水の役割です。そして、鏡という真実を映すという神秘的なアイテムにも、その設置や扱いなどに関して、風水による対処方法があります。
鏡は、その形状によって、気の挙動が変わってきます。丸い鏡であれば、運を惹き付けます。また、四角い鏡であれば、邪気を撥ね付けます。そして、八角形の鏡は、風水の全ての方位を示し、風水的に最良とされています。
玄関は、外から中へ気が入ってくるところです。そのため、玄関の正面となる場所に鏡を置くと、折角、家の中に入ってきた気を跳ね返してしまいます。
気は反時計回りに流れていくとされています。それ故、玄関に入って右側に鏡を置くと、気が玄関に入って鏡に当たり、気が流れるのに役立ちます。
また、寝室に鏡を置く際には、寝ているときの姿が鏡に映らないようにするのがよいとされています。
そして、鏡同士を向かい合わせに置いた、いわゆる合わせ鏡は、気が鏡同士を移動して空間がゆがめられてしまうので避けなければいけません。
このように、鏡と風水は密接な関係にあります。気を上手に巡回させるような鏡の配置が重要となります。
鏡の形や置き場所に関して、風水ではいろいろな示唆があります。そして、鏡の捨て方に関しても風水は教唆を与えています。
まず、邪気を払うとされる塩で鏡を清めます。塩水を含んだ布を絞って、鏡面を拭くことで、それまで鏡に溜まっていた邪気が清められて、皆無になります。
別の方法として、生花を映すことで邪気を払うというものもあります。
そして、鏡の一部分だけを割って、溜まっていた邪気を払う方法もあります。
最後は、白い布で鏡を包んで、もはや何も映らない状態にして捨てます。
このようにすれば、風水上、鏡に溜まっていた邪気がない状態で廃棄することができます。
一般的な鏡は、鏡面に板ガラスが使われていますが、これだと落下したり、ぶつかったりした場合、ガラスが割れて、その破片が散乱してしまいます。その結果、その鋭利な破片によって怪我をする可能性があります。
そのため、安全を期するために、割れない鏡と呼ばれる、ガラスの代わりにフィルムを表面に用いた鏡が開発されています。それだけではなく、アルミニウムなどの軽い素材を用いているので、軽量化されています。そして、反射率が極めて高いので、映し出される像がぶれないで鮮明なのです。
従って、様々な利点を有する「割れない鏡」はとても人気を博しています。
安全で軽くてよく映るという高性能ミラーである割れない鏡ですが、何かしらの理由で処分しなければいけないこともあると思われます。
割れない鏡も、鏡という範疇に入るため、基本的には、通常の鏡を捨てる方法で風水的に廃棄していただければよいと考えられます。
つまり、塩水で清めたり、生花を映したりして、溜まった邪気を取り除くという方法です。
とはいうものの、軽量化と安全性が図られた割れない鏡は、やや大型のサイズが造られています。小型のものは白い布でくるむことも可能でしょうが、大型のものはそれを包むには布が大量に必要になってしまいます。そのため、白い布で包むことができないということもあると思いますが、少なくとも塩水や生花で邪気を払っておくことはできます。
それから、開発コンセプトである割れないという点で、鏡の一部分だけを割って邪気を払うことはできません。従って、鏡に溜まった邪気を払うには別の手段に訴えるしかありません。
以上より、割れない鏡を風水に則って廃棄する場合は、通常のガラス製の鏡と同様な方法でよいと考えられます。つまり、塩水で拭いたり、生花を映したり、白い布で包んだりというものです。
しかし、割れない鏡は、文字通り割れないので、通常のガラス製の鏡のようにその一部を割ることで邪気を取り除くという方法は使えません。
また、割れない鏡は大型サイズの製品もあり、必ずしも白い布で包んで何も映らない状態にすることが難しい場合もあります。
それでは、風水によって清められた「割れない鏡」を廃棄することで、後腐れのない日々をお送りください。
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