地震でも割れることがない鏡はないかしら そのメリットと実用性に関して

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■地震でも割れることがない鏡はないかしら そのメリットと実用性に関して■

▪お悩み確認▪

大きな地震の揺れで、鏡が落下したり、倒れたりした際に割れてガラス片が床に散らばるのではないかと心配です、というお悩みを持った方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。

 

▪身だしなみなどに必要な鏡▪

男であれ、女であれ、身だしなみを整えるに、自分の容姿、特に、顔を映す鏡は必須アイテムと言えます。そのため、家の中には必ず存在すると考えてもよいでしょう。

現在、最も日本で普及しているタイプの鏡は、板ガラスに銀膜部、銅膜部、保護塗料を順次、塗布したものです。かつて使われていた金属製の鏡に比べてガラス製の鏡は安価であること、ガラスの鏡は大量生産に適したものであることが、多くの家庭で使われている理由となっています。

しかし、ガラスという素材は、壊れ易いものです。そのため、鏡が落下したり、転倒したりした場合、衝撃でガラスが割れて、その破片が飛び散る危険性があります。それにより、鏡が使えなくなるだけではなく、その鋭利なガラス片を足で踏んだり、転んで手をついたりした際に、手足を切ってしまうことになります。

従って、ガラス製の鏡の安全対策をする必要があるのです。

 

▪阪神淡路大震災における屋内の被害▪

平成7年(1995年)1月17日に発生した明石海峡を震源としたマグニチュード7.2の大地震が、未曾有の被害をもたらした阪神淡路大震災です。

日本建築学会「阪神淡路大震災 住宅内部被害調査報告書」によれば、この大地震の揺れで、全体の約6割の部屋で家具が転倒したり、散乱したりしました。そして、冷蔵庫やピアノが移動し、テレビや電子レンジが飛ぶということも起こりました。

従って、壁に吊したり、立て掛けたりした鏡が落下したり、転倒したりすることは、大地震では珍しくないと考えられます。また、鏡台も転倒するものと思われます。

実際、この報告書では、130人を対象にして調査した結果、内部被害による怪我の原因として、家具等の転倒落下が46%、ガラス29%、その他18%、不明3%、家屋の倒壊3%となっています。つまり、地震の際に起きた怪我で、ガラスが2番目の原因となっています。

この中には、食器棚、本棚のガラス扉、窓ガラス、ガラス食器などが多く占めていると推察されますが、ガラス製の鏡も含まれているのではないでしょうか。

いずれにせよ、ガラス製の鏡のみならず、家具全般や窓ガラスの地震対策が求められます。

 

▪飛散防止フィルムを鏡に貼るという対策▪

地震の揺れや家具の転倒に伴う衝撃で、窓ガラスや収納家具のガラス扉が割れないように、飛散防止フィルムを貼ることは、とても有効です。

しかし、ガラス製の鏡の表面に、飛散防止フィルムを貼った場合、確かにガラスの割れに伴う破片が飛散することは防がれます。とはいうものの、鏡とは、自分の姿を映すものなので、その映像がくすむことになると考えられます。

そのため、地震対策として、ガラス製の鏡に飛散防止フィルムを貼ることはあまり賢明ではありません。どうしてもガラス製の鏡を使いたいというのであれば、きちんと壁に固定して、鏡を使わない際にはレースのカーテンなどで覆うようにすることがよいと思われます。

 

▪人気となっている「割れない鏡」というもの▪

ガラスの鏡は割れることが懸念材料となっていますが、実のところ、割れない鏡というものが開発されて市販されているのです。このような割れない鏡の中で、特に有名なものとして、リフェクスミラーがあります。

 

割れない鏡の構造は、ガラスの代わりに透明フィルムを用いているため、落下、転倒、激突などで、物理的にガラス片が飛び散ることはありません。

 

更に、フィルムがガラスに比べて軽量であるばかりでなく、枠や裏面などに軽金属であるアルミニウムや樹脂であるプラスチックが使われていて、鏡全体の重量がとても軽くなっています。ガラス製の鏡の約6分の1の重さになっています。

このような軽量化によって、落下事故による怪我で軽減されます。

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▪地震対策に適した軽くて割れない鏡▪

「割れない鏡」は、素材的に割れて鋭利な破片が飛び散ることがないため、とても安全な鏡です。更に、全体が軽くなっているので、落下事故による被害も限定的であると考えられ、少なくともガラス製の鏡よりは怪我は軽症になります。

そのため、地震対策には、この製品を採用することで完結してしまうと言っても過言ではありません。

 

▪脱出できる経路を確保した家具などの配置▪

地震の際は、揺れが収まった後に、避難路が確保されていることが大事です。従って、転倒や落下によって、ドアが開かなくなったり、通路がふさがったりするような場所に家具やインテリアを据えないことが肝要です。

つまり、事前に計画的に、家具やインテリアを配置することが必要となります。もちろん、 割れない鏡のその対象となります。

 

▪まとめ▪

以上より、ガラス製の鏡は、地震の揺れで落下したり、転倒したりした際に割れてしまう可能性があります。そして、その破片により深い切り傷を負ってしまいます。

そこで、ガラスではなく、フィルムを表面に用いた割れない鏡を使うことで、地震に対する対策はなされます。また、軽量化されている点も安全性を高めています。

それでは、割れない鏡を導入して地震対策を行い、安全な毎日をお過ごしください。


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