健康的に安心できる収納ベッドのメンテナンスの仕方
収納ベッドというもの
ベッドには多くの種類が存在しますが、狭い住宅が一般的な日本において注目を集めているのが収納ベッドです。
文字通り、収納が標準で付いているベッドです。その収納はベッドの床板下に位置しているため、通常のベッドのデッドスペースに物を仕舞うことが可能となるのです。
それ故、寝室という狭い空間を効率的に利用することができて、室内が物で散らかることがなくなります。その結果、ストレスがないので深い眠りに落ちることが可能となります。
これが、収納ベッドが受け入れられている理由です。
収納スペースを確保する方法としては、引き出し式、チェスト式、跳ね上げ式があります。
引き出し式とチェスト式は、引き出しに物を入れるものです。そして、跳ね上げ式は、床板が全体的に持ち上がって、その下の空間にある物を出し入れするものです。
寝具にこもる湿気問題
ヒトが寝ている間には約200 mLの汗をかいています。これは寝ている間の体温の設定温度が起きている間よりも低くなっているからです。つまり、冬眠する動物のように基礎代謝が低くなっていることと似ています。
そして、体温を下げるために発汗しているのです。この汗に基づく湿気が寝具にこもることで諸所の問題が発生することになります。
具体的な問題として、カビとダニの発生が挙げられます。高温多湿な環境をカビとダニが好むからです。それがまさにベッドにおいて創出されているのです。
カビの胞子、ダニの死骸、脱皮殻などがアレルゲン(抗原)として作用し、ぜんそく、接触性皮膚炎のようなアレルギー症状が現れます。
そのため、収納ベッドにカビやダニが生息しないようにすることが大切になります。
床板がすのこ状になっている収納ベッド
マットレスが載っている床板がすのこになっている仕様の収納ベッドが造られています。
このすのこの隙間から寝具にこもった湿気が床板下に抜けていきます。それ故、寝具に含まれる湿気が少なくなり、マットレスやシーツにカビやダニが生じる危険性が低減されます。
しかしながら、すのこの隙間を通り抜けた湿気の行く先は、収納ベッドの収納スペースであることがほとんどです。
従って、収納スペースという閉鎖的な空間に湿気が残ることになり、ここにカビやダニが発生する危険性があります。
そこで、収納スペースの湿気を除くことが大事になります。
また、マットレスの中には脇に通気口が開いていて、ここから室内に湿気が逃げていくものもあり、これを利用するのも湿気対策となります。
収納内の物品のこまめな出し入れ
懸念されている収納スペース内の湿気対策としては、引き出し式にしろ、跳ね上げ式にしろ、こまめに開け閉めすることで、内部に風を当たり、室内に湿気が逃げていきます。
それから、収納スペース内に塩化カルシウムのような除湿剤を入れておくことで、収納を開閉することなく、湿気を除くことができます。
こうして、収納スペース内の湿気を排除することで、カビやダニの発生を防ぐことができます。また、鉄製の物がさびることも抑えられます。
衛生的に清潔に保つ必要性
寝具に付着するホコリ、髪の毛、ふけなどのゴミを取り除くことで、清潔さが保たれます。とりわけ、髪の毛やふけなどはダニの餌になるので、除去する必要性があります。
それには、マットレスを掃除機でゆっくりと吸い取ることが効果的です。これにより、ダニそのものも吸い取られることになります。
そして、マットレスをこまめに上げて床板を掃除するのみならず、マットレスの下側や床板に風を当てて湿気を飛ばすことも重要です。
また、皮脂はかびの栄養となるので、シーツや枕カバーの交換を適度に行うことが大事になります。
マットレスのローテーション
長く使うことで体重によって変形するマットレスを長持ちさせる方法として、前後を入れ替えたり、上下をひっくり返したりすることで、順番に加重される箇所を代えるというものがあります。
これにより、単にマットレスが長持ちするだけではなく、普段、風が当たらないところに風が当たることになり、湿気対策にもなります。
そして、マットレスの特定の箇所が凹む状態は、体への抗力が均等にならず、寝ていて疲れることにもなりかねません。
まとめ
以上より、収納ベッドを用いるに当たり、健康的な睡眠ライフを送る上で、湿気とごみの対策が肝要となります。
というのも、高温多湿な環境と、皮脂やふけなどの栄養源が豊富な環境をカビやダニが好むからです。そして、カビの胞子、ダニの死骸や糞などは、更には、ほこりは、ハウスダストとしてアレルゲンとしてアレルギー反応を起こします。
そのため、マットレスをこまめに上げたり、収納を頻繁に開閉したりして、風を当てることで湿気を飛ばすことが大事になります。
また、ハウスダウトや、カビやダニの栄養となるものを掃除機でゆっくりと吸い取って取り除くことも大切になります。
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