年末になると店頭でブーツに入ったお菓子の売られているのを見掛けるけれど、これはどういうものなの、という疑問を持つ方がいらっしゃるようですので、その疑問を解消したいと思います。
益々人気となっているクリスマスは、すっかり日本において定着した年中行事となっています。もともとは、イエス・キリストの降誕を祝うキリスト教の行事でしたが、キリスト教以外の要素が次第に取り入れられていき、現在のようなクリスマスが形成されてゆきました。
現在、多くの人はパーティーで料理を食べたり、プレゼントを贈ったり、はたまた、クリスマスコスプレを楽しんだりと、いろいろな楽しみ方でクリスマスを楽しんでいます。
とりわけ、子ども達にとっては、サンタクロースからのプレゼントと並んで、クリスマスケーキやお菓子も楽しみとなっています。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアには、ブーツに入ったお菓子がたくさん売られています。
その種類やデザインは本当に多様で、見ているだけにも楽しまされます。しかし、このクリスマスブーツにお菓子が詰められたものは、日本独自のもののようです。ここでは、クリスマスブーツに関して概観することにします。
クリスマスでとても人気となっているキャラクターとして、サンタクロースが筆頭として挙げられます。それ理由は、ご想像の通り、プレゼントを持ってきてくれるからです。
サンタクロースのモデルとなったのは、東ローマ帝国にいたキリスト教の主教であった聖ニコラオス(聖ニコラス、聖ニコラウス、Saint Nicholas)(270-343年頃12月6日)とされています。
貧しい家の3人の娘達が身売りされそうになった際、聖ニコラオスがその家に投げ入れた金細工を結婚資金にして、娘達は幸せになったという逸話が元になって、サンタクロースはプレゼントを贈る存在となったのです。
サンタクロースの風貌は、白いあごひげを生やし、赤い服や帽子に身を包んだやや小太りのおじいさんであるというイメージが定着しています。そして、サンタクロースは、北極に住んでいるとされていて、そのため、寒さに耐えられるようにブーツを履いています。
従って、プレゼントとブーツが結びつくことになります。更に、子どもが好きなものと言えば、おもちゃ以外にはお菓子ということになります。
根強い人気を集めているクリスマスブーツは、滋賀県草津市にある株式会社近商物産が昭和27年に作り始めたものとされています。クリスマスツリーに飾られた靴下やブーツに着想を得て、これにお菓子を入れて販売してみたら喜ばれるのではないかと思いついたそうです。
その後、現在でもクリスマスブーツ入りのお菓子が売られていることを考えると、その人気のほどが理解されます。やはり、サンタクロースのブーツを連想させるクリスマスブーツは、プレゼントとして適していると考えられます。
そして、クリスマスブーツの素材には、ニット、プラスチック、フェルト、キルト、不織布、紙などが挙げられます。
また、デザインもいろいろなものがあります。定番のクリスマスに関するもの以外にも、その時々にはやったキャラクターなどが描かれたりして世相を反映しています。
このように、クリスマスブーツは、サブカルチャーの一端を担うまでになっているのです。既に、クリスマスブーツ自体が、一種のアートのようになってカルチャーと言えるまでになっているとも考えられます。
ところで、このクリスマスブーツは現在、日本でしか販売されていないようです。
かつて、このクリスマスブーツ入りのお菓子は、海外展開を試みられたこともありましたが、定着しなかったようです。既に、アドベントカレンダーとして、お菓子が販売されていたこと、文化の違いなどが、その原因と思われます。
草津の草津駅西口商店街では、2012年より「商店街クリスマスブーツギャラリー」というイベントが開催されています。オリジナルのクリスマスブーツを作り、これが街中のショーウィンドウに飾られます。そして、どのブーツが素晴らしいか、投票されます。
このイベントに参加されてみて、思いのままのオリジナルクリスマスブーツを製作してみてはいかがでしょうか。
以上より、年末が近づくと小売店では、さまざまな種類のクリスマスブーツに詰まったお菓子が売り場に並ぶます。これは、日本独特な商品で、半世紀前に、ブーツにお菓子を入れたら子ども達が喜ぶのではという意図から開発されたものです。
そのため、以外と歴史のあるものであることが分かりますが、その時々の流行も絵柄に取り入れたりして人気となっているのです。
それでは、子ども達のためにクリスマスブーツいっぱいに詰まったお菓子を買ってみて、プレゼントしてみてその喜ぶ様を見てみてください。
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