聖ニコラオス(Saint Nicholas)(270-343年頃12月6日)という東ローマにいたキリスト教の主教がサンタクロースのモデルとされています。しかし、現在でも、クリスマスイブともなると、世界の子供たちにプレゼントを配って回っているサンタクロースが存在しています。そして、子供たちはそれを楽しみにして、靴下を用意して寝ているのです。
しかしながら、聖ニコラオスは270年生まれですので、2016年の時点での年齢は1,746歳となります。ですので、当の本人は、死んでしまってこの世にはいないはずです。ということは、あの世からサンタクロースはやってくのでしょうか。
現在にもプレゼントを配るサンタクロースの正体が一体誰なのか、検証してみたいと思います。
今、世界で広まっている赤い服を着て白いあご髭を生やしたサンタクロースがトナカイの引くそりに乗っている姿は、アメリカ文化が世界に伝播する過程で一緒に浸透していきました。その決定的な事象は、Haddon Hubbard(1899-1976年)が、コカコーラを持った赤い服のサンタクロースのポスターを描いたことになります。
しかし、それ以前に、サンタクロースの姿の形成に決定的に関与した人物がいました。それが、アメリカのThomas Nast(1840-1902年)で、現在に通じるサンタクロース像が形作られました。つまり、サンタクロースの絵を描くことで、視覚的に人々に定着させていったのです。ちょうどその頃は、北極探検が盛んに行われていた時期で、クリスマスの冬のイメージが重なって、サンタクロースは北極圏に住んでいることにされたのです。すなわち、1866年12月29日に発行されたHarper's Weeklyには、Santa Claussville, N.Pという文字が書かれていて、北極(North Pole)にサンタクロースの住んでいる村があることが示されたのです。
この北極に住んでいるというのが重要になるのです。
19世紀にアメリカでサンタクロースの住む場所が北極とされたことを受けて、フィンランドのラップランド地方がその場所ではないかと考えられるようになりました。そして、1927年、フィンランド国営放送局が、ラップランド東部にあるコルヴァトゥントゥリ(Korvatunturi)をサンタクロースが住んでいる場所を宣言したのです。この山中で妖精(トントゥ)と一緒に住んでいると考えられています。
1985年に、フィンランドのラップランド地方のロバニエミ市に作られたのがサンタクロース村です。ここは、コルヴァトゥントゥリの山中から南へ約300 km離れたところにあり、サンタクロースは毎日、通っているそうです。
サンタクロース村には、サンタクロース・オフィスやサンタクロース郵便局などがあり、サンタクロース・オフィスではサンタクロースに毎日会うことができて、記念写真を一緒に撮ることも可能です。
また、北緯66度32分の緯線が通る北極園に位置しています。そのため、北極圏インフォメーションセンターで、北極圏到達証明書をいただけます。
このサンタクロース村には、世界各国から毎年、何10万人のもの観光客が訪れます。
それから、サンタクロースからの手紙は、このサンタクロース村にあるサンタクロースグリーティングセンターから国際郵便で、世界に向けて毎年約70万通もの手紙が国際郵便切手に特別な消印を押されて送られます。この手紙の申し込みは、サンタクロース村オフィシャルサイトのホームページから申し込むことができます。そして、返事を書いて送ったものがこのホームページ上で紹介されています。
サンタクロースからの手紙がお子さんのもとへ届けられるように手配してみてはいかがでしょうか。
世界最大の島として知られるデンマーク自治領のグリーンランドには永遠の命を持つ長老サンタクロースが住んでいると信じられています。そのサンタクロースがかつては1人で子供たちのプレゼントを配っていましたが、配る人数が増え、更に、地域が広域になったので、もはや1人で配ることができなくなったそうです。
そのため、1957年にグリーンランド国際サンタクロース協会が設立されました。そして、長老サンタクロースから公認された、いわゆる公認サンタクロースが、世界各国でプレゼントを配ったり、サンタクロースやクリスマスの啓蒙をしたりしています。現在、公認サンタクロースは約120人いるそうです。また、毎年7月には、デンマークの首都であるコペンハーゲンで開催される世界サンタクロース会議に公認サンタクロースが集結します。
この公認サンタクロースを心待ちにしている子供たちが大勢いるようです。
以上より、サンタクロースのモデルとされる270年生まれの聖ニコラオスですが、あくまでのモデルのようです。実際には、現在でもサンタクロースが実在していて、世界の子供たちにプレゼントや手紙を渡しています。
しかしながら、サンタクロースは、フィンランドとデンマークにいるようですが、ひょっとしたら同一人物かもしれません。
それでは、実在のサンタクロースにお会いしてみてはどうでしょうか。
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