クリスマスを楽しむために、子ども達と一緒にクリスマスソングを歌いたいのですが、どの歌がよいか分かりません、という疑問を持つ方がいらっしゃるようですので、その疑問を解消したいと思います。
クリスマスとは本来は宗教的な儀式で、イエス・キリストの降誕を祝う日です。そもそも、クリスマスとは、キリストのミサという意味になります。
そして、クリスマスには、キリストの降誕を祝うミサが執り行われるとともに、聖歌隊による聖歌の合唱や、ハンドベルによる演奏が行われるのです。
このように、クリスマスと歌はとても密接な関係にあるのです。
非常に多くあるクリスマスソングの中でも、子ども達が楽しめるようなものを取り挙げてみたいと思います。
大人にとっては自分の幼い頃によく歌ったことがあるはずですので、懐かしく感じられるのではないでしょうか。
日本のオリジナル曲で、作詞が吉岡治で、作曲が小林亜星です。
日本初のクリスマスソングがあるとは、クリスマスがいかに日本に浸透しているかが推し量れます。
ジョニー・マークスが1948年に作詞、作曲しクリスマスソングで、『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』というロバート・ルイス・メイの書いた童話が基になっています。
サンタクロースを乗せた橇(そり)を引くトナカイにおいて、既に8頭いたトナカイに新たに9頭目として加わったのが、ルドルフという雄のトナカイでした。
ジェームズ・ロード・ピアポントが作詞、作曲した曲で、1857年に発表されました。歌詞の内容を見ると、クリスマスとは関係なく、軽快に滑り行く冬の橇の楽しさを歌ったものです。しかし、いつしか、クリスマスソングとして定着してゆきました。サンタクロースが乗る橇とイメージが重なったためと考えられます。
1934年11月にエディーカーターのラジオ放送(Eddie Cantor's radio show )で初めて放送されました。ヘヴン・ギレスピーの作詞、フレッド・クーツの作曲になります。
プレゼントを持ってきてくれるサンタクロースを心待ちにしている様子が伝わってきます。
日本基督教団の讃美歌第2編第129番として知られており、「ひいらきかざろう」という別称の題名があります。ヒイラギの葉のトゲがイエス・キリストの受難を物語っており、クリスマスに相応しいものです。歌や演奏で楽しい一時を過ごそうという内容の歌詞で、この歌を歌っているととても楽しくなりそうです。ウェールズのキャロルである「Nos galan(大晦日の夜)」が基になっています。
1934年にリチャード・スミスの作詞で、フェリックス・ベルナードの作曲でアメリカにて作られました。冬の情景が歌われていますが、必ずしもクリスマスに限定されたものではありません。雪から連想されるホワイトクリスマス、サンタクロースを想起させる橇がクリスマスをイメージさせるのでしょう。
イギリスのトミー・コナーの作詞、作曲で、1952年に発表されました。
ママがサンタクロースにキスをするという内容ですが、パパとサンタクロースは英語の歌詞を読み解くとニュアンスとして別人であると考えられます。しかし、欧米は、キスの文化がありますので、特に気にはならないのではないでしょうか。ところが、発表時には教会からこの件で反対があったそうです。
ルロイ・アンダーソンが1948年に作曲した管弦楽曲です。これに歌詞を付けたのが、ミッチェル・パリッシュです。橇の滑るスピード感がよく表現されています。
アイザック・ワッツ作詞の「Joy to the World」は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)の「メサイア(Messiah (HWV 56)[)」の旋律を基にしたとされる「アンティオック(Antioch)」という曲にメロディーを乗せたものです。
しかし、日本の「もろびとこぞりて」の歌詞は、「Joy to the World」ではなく、フィリップ・ドッドリッジ作詞の「Hark the glad sound!」を訳したものとなっています。
もともとは、ヨゼフ・モールの作詞、フランツ・クサーヴァー・グルーバーの作曲によるドイツ語の曲で、1818年のクリスマスイブにオーストリア帝国のオーベルンドルフにある聖ニコラウス教会で演奏されました。従って、クリスマスソングというよりは、聖歌になります。
以上より、子ども達が歌うのに良さそうなクリスマスソングにも数々あることが分かりました。とりわけ、「シングル・ベル」、「赤鼻のトナカイ」、「サンタが街にやってくる」、「そりすべり」などはリズムが軽快で、子ども達が歌うと聞いている側も心が躍ってきます。
それでは、クリスマス会で子ども達と一緒にクリスマスソングを歌ってみてはいかがでしょうか。
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