子どもにあげるクリスマス恒例のクリスマスプレゼントにいくらお金を掛ければいいのかよくわからない、というお悩みの方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。
クリスマスイブの夜には、袋にいっぱいプレゼントを入れてサンタクロースがトナカイの引くそりに乗って、世界中の子供達の元へプレゼントを配りに回ります。そして、各家の煙突から入って、子ども達の用意した靴下にプレゼントを入れていきます。
翌日、朝に目覚めてプレゼントを見付けた子ども達は、それは大喜びです。そのため、サンタクロースは子ども達の人気者となっているのです。それを反映して、クリスマス衣装の中で、サンタクロースの衣装は定番となっていて、サンタコスプレは多くの人に楽しまれているのです。また、トナカイの衣装も合わせて着られています。
16世紀の宗教革命で、カトリックからプロテスタントとなった国々では、オランダのシンタクロースのように聖ニコラオスの前日である12月5日にプレゼントを配っていたのを、イエス・キリストの降誕を祝う日の前日である12月24日にしたのです。これは、子ども達の心をプロテスタントに引き寄せるための施策の1つと考えられています。
実際、清教徒革命の起こったイギリスでは、ファーザークリスマスがプレゼントを配る役になりました。ドイツでは、聖ニコラオスをモデルとするヴァイナハツマン(Weihnachtsmann)がプレゼントを配ります。
いずれにしても、12月24日は、プレゼントを配る日として定着しているのです。
昨今は、事前に子ども達にどうようなプレゼントがいいか調査をすることもおおいようです。しかし、サンタクロースのプレゼントに掛ける費用がどれくらいなのか、気になるものです。そこで、各種アンケート調査の結果を基にした客観的な数値を見てみたいと思います。
バンダイが、2015年11月に実施した0歳から12歳の子どもを持つ親800人を対象として行ったインターネット調査では、親から子どもへのプレゼントの平均予算は、6,512円でした。5,000円以上6,000円未満が48.0%、10,000円以上15,000円未満が18.3%、3,000円以上4,000未満が12.3%でした。そして、最大金額は100,000円となりました。
2014年に行われた同様の調査では、親から子どもへのプレゼントの平均予算は6,905円だったので、393円の減少額となります。しかし、10,000円以上15,000円未満が15.9%でしたので、2.4%の増加となっています。また、最大金額は250.000円でした。従って、平均予算は、最大金額が減っていることに伴って少し減少していますが、10,000円以上15,000円未満の価格帯が増加していますので、全体的には、高価格帯の層が増えていると思われます。
また、健康支援サービス「カラダノート」を運営するプラスアールが、2015年11月に、507名の妊娠中の方(73%)と育児中の方(23%)を対象にクリスマスプレゼントに関する調査を実施しました。
その結果によると、子どもに対して、親からのプレゼントとサンタクロースからのプレゼントの両方を準備する方が、7割以上になりました。
そして、親からのプレゼントの平均金額は5,493円となり、サンタクロースからのプレゼントの平均金額の5,352円よりも僅かに多くなりました。
親からのプレゼントとして1,000円未満の割合が高かったようですが、5,000円未満と回答した方では、毎年続けられそうな金額であること、子どもが小さくてプレゼントという認識がないこと、などを理由として挙げています。それから、10,000円以上と回答した方では、普段は買わないような値段のものを送りたいこと、1年に1度であること、などを理由として挙げています。
調査対象が妊娠中や育児中という比較的年齢の低い子どもを持った方であったので、プレゼントの金額はやや低めとなっているようです。
それから、カワダが2014年に、5歳から小学6年生までの子どもを持つ親300名を対象として、親が子どもに贈りたいプレゼントに関する調査を行いました。
クリスマス期は、通常期よりもおもちゃを買う金額を5,000円以上とする人が約2倍となることが分かりました。つまり、通常期に5,000円以上とする人が21%、クリスマス期に5,000円以上とする人が39.6%という結果でした。
以上より、普段よりもクリスマスには、子どもに贈るプレゼントの購入金額は増加することが分かりました。具体的には、子どもの年齢が何歳かによって金額も変化します。すなわち、幼児であれば、1,000円未満の割合が多く、そして、5,000円未満でも多数のようです。また、0歳から12歳の子どもに対するクリスマスプレゼントは、およそ6,500円から7,000円くらいであるという調査結果が出ています。クリスマスという機会だから普段よりもいいものをあげたいと考える人は、10,000円以上のプレゼントを想定するようです。
それでは、適正な金額のクリスマスプレゼントを選んで、それをもらって喜ぶ子ども達の笑顔を見てみたいものですね。
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