パティシエの卵が選んだクリスマスケーキ
恒例となっているクリスマスケーキ
毎年、クリスマスイブやクリスマスには、デパートやスーパーのお菓子売り場では、クリスマスケーキを買い求める人、及び、予約していたケーキを取りに来た人で溢れかえっています。そして、コンビニでも店頭でケーキを販売しています。もはや、クリスマスにケーキを食べるのは、当たり前のようになって定着しているのです。他方、サンタコスプレやクリスマスコスプレは現在、定着化しつつあります。
そもそも、クリスマスケーキをクリスマスに食べるのは、誕生日にケーキでお祝いするように、イエス・キリストが降誕した日を祝うためであると考えられています。しかし、宗教色の薄い日本のクリスマスでは、家族、恋人、友人との楽しい団らんのために意味合いが強いと考えられます。
どれにしようか迷うクリスマスケーキ
定番となっているケーキですが、種類がいっぱいあってどれにしようか迷ってしまうものです。実際、デパートやスーパーで配布している予約用のカタログには数多くのケーキが紹介されています。
そこで、ケーキの蘊蓄のある人に意見を聞いてみるのもよいでしょう。パティシエの卵もそのような人と思われます。
パティシエの卵が厳選するクリスマスケーキ
将来、パティシエになるべく製菓専門学校で勉強している、言わば、パティシエの卵がクリスマスに食べたいケーキをつまびらかにしています。
東京滋慶学園・赤堀製菓専門学校と、滋慶学園グループの製菓分野の衛生専門課程を有する学校の在学生225人（10代159人、20代66人、男子48人、女子177人）を対象にしてアンケートが2014年10月に行われました。その結果、クリスマスに食べたいケーキは、1位はブッシュドノエル、2位はショートケーキ、3位はフルーツタルト、4位はチョコレートケーキ、5位はザッハトルテでした。
そして、一番好きなケーキは、1位はフルーツタルト、2位はチョコレートケーキ、3位はチーズケーキ、4位はモンブラン、5位はショートケーキでした。
クリスマスケーキの1位と2位に輝いたブッシュドノエルとショートケーキは、定番とも言えるもので、この順位は当然頷けるものです。チョコレートケーキとザッハトルテは共にチョコレートケーキに分類されるので、それを差し置いて3位にフルーツタルトがランクインしました。フルーツタルトが選ばれた理由としては、かわいい、華やか、手が込んでいる、というのが挙げられています。
そして、このフルーツタルトがケーキ全般の部門では1位になっています。その他は、チョコレートケーキ、チーズケーキ、モンブラン、ショートケーキという定番となっているケーキがランキングに入っています。
ザッハトルテとは
ザッハトルテとは
ザッハトルテとは、チョコレート味のスポンジケーキにアンズのジャムを塗ってチョコレートでコーティングしたケーキです。オーストリアのチョコレートケーキの一種で、19世紀にオーストリア宰相のメッテルニヒの料理人であったフランツ・ザッハが考案したものです。また、彼の息子エドゥアルト・ザッハは、1876年、ウィーンの中心部にホテル・ザッハを創業して、ザッハトルテは世に広まっていきました。
ザッハトルテのレシピは門外不出でしたが、ホテル・ザッハが経営難に陥ったときに、ホテル・ザッハの息子と、王室御用達のケーキ店であったデメルの娘の婚姻が成立して難を逃れました。しかし、ザッハトルテのレシピがデメルに伝わったと言われています。その結果、両者の間でザッハトルテの元祖争いが起こってしまいました。
そして、この夫妻の死後、ホテル・ザッハ側が訴訟を起こし、7年間の係争の末、ホテル・ザッハのものを「オリジナルのザッハトルテ」、デメルのものを「デメルのザッハトルテ」というように、呼び分けをすることになりました。俗に言う甘い7年戦争です。
国内に多く存在する製菓専門学校
全国には実に多くの製菓専門学校があります。その中には、夜学の学科を設けているところもあります。
このような専門機関で勉強をして、更に社会人として修行を重ねるパティシエの作るケーキは、さぞかしおいしいと考えられます。
パティシエではない素人の作るクリスマスケーキ
職業ケーキ職人ではなく、お菓子作りが趣味の人も多く存在しています。このような人達が腕を振って作るクリスマスケーキもおいしいこと、請け合いです。
というのも、これほどカスタマイズされたケーキはないからです。
まとめ
以上より、製菓専門学校で勉強している学生の選んだ食べたいクリスマスケーキは、ブッシュドノエル、ショートケーキ、フルーツタルト、はチョコレートケーキ、ザッハトルテといういかにも美味しそうなケーキだったことが分かりました。
それでは、パティシエの卵達の選んだクリスマスケーキを参考にして、今年のクリスマスケーキをどれにするか決定するのも間違いがないのではないでしょうか。
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