クリスマスの起源

世界的に盛り上がっているクリスマス

 毎年12月ともなると街中がイルミネーションや飾りでとても華やいだ雰囲気に包まれます。クリスマスシーズンの到来は、誰しもこころが踊るものです。そして、クリスマスイブやクリスマスの当日を迎えると、イベントやパーティーで非常に楽しいものです。
 場合によっては、チキンやクリスマスケーキなどの料理やスイーツを楽しんだり、クリスマスコスプレやサンタコスプレで友人や家族と盛り上がったりすることも多いと思います。それから、敬虔なキリスト教徒の方であれば、教会のミサに参加して、説教を聞いたり、クリスマスソングを歌ったりして過ごします。
 また、クリスマスツリーやクリスマスリースを飾ったりするのも、クリスマス料理を造ったりするのも、楽しみの1つではないでしょうか。

 このように、隆興している年中行事であるクリスマスですが、その起源や歴史となると、宗教色の薄い日本人には分からないことが多いのではないかと思われます。そこで、ここでは、クリスマスの起源や歴史に関して検証することにします。

キリスト教化される前の年末の行事

 古代ローマでは、12月17日から12月23日まで、サートゥルナーリア祭という農耕の神であるサートゥルヌス神を讃える祭りを行っていました。もとは、第2次ポエニ戦争でローマがカルタゴに負けたことで生じた暗い雰囲気を払拭するために始められたそうです。
 また、古代ローマでは、ミトラ教という太陽神ミトラスを崇める宗教が広まっていました。そして、ミトラス教徒は、冬至に太陽神ミトラスが生まれ変わると信じて、祝っていました。この祭りをナタリス・インウィクティと言い、12月25日に行われていました。ナタリス・インウィクティとは、不敗の太陽神という意味です。

 古代ゲルマン人の間では、冬至頃にお祭りをしていました。これをユールと呼びます。冬至は、毎年12月22日前後、昼と夜の長さが同じで、この日を過ぎると日が徐々に長くなっていき、また、暖かくなっていくのです。そのため、アニミズムが浸透していた古代人にとって、冬至はとても神聖で、神々に捧げ物をしたり、収穫や豊穣を感謝したりしました。また、常緑樹は、生命力と普遍性の象徴とされ、魔除けして飾られました。
 現在でも、北欧では、この祭りが続けられています。かなりクリスマス化されているようです。

ローマ帝国におけるキリスト教の国教化

 313年のミラノ勅令によってコンスタンティヌス帝はキリスト教を公認しました。392年、皇帝テオドシウス1世はキリスト教をローマ帝国の国教に定めました。
 こうして、キリスト教が広大な領土を持つローマ帝国の国教として位置づけられて庇護を受けるようになると、次第に、領内でキリスト教が浸透していき、それまでの土着の風習や伝統を融合していったのです。今までの土着の宗教からキリスト教に改宗した人も多く、
この人達を真にキリスト教徒とするのに、従来の風習を温存させつつ、キリスト教化させることは都合がよかったとも考えられます。
 そして、サートゥルナーリア祭、ナタリス・インウィクティ、ユールなどもキリスト教と融合します。それが、クリスマスへと発展していくのです。

イエス・キリストの誕生日とされる日

 12月25日は、イエス・キリストの降誕を祝う日で、クリスマスとは、文字通り、キリストのためのミサという意味になります。
 しかしながら、実際のキリストの誕生日は正確には分かっていません。そのため、冬至の祭りが行われたこの時期にキリスト教の降誕を祝う日とされました。そして、3世紀初頭から中葉までには、12月25日がクリスマスとして西方教会では定められました。これが東方に伝わっていくのです。
 354年12月25日にローマで、キリストの生誕を祝ったのがクリスマスの最初とされています。

宗教改革の影響

 ルターやカルバンによって宗教改革が行われ、カトリックに対してプロテスタントが登場しました。プロテスタントはとても敬虔で勤勉であり、聖書を重んじましたが、偶像崇拝は行いませんでした。
 しかし、子ども達の歓心のために、12月5日にプレゼントを配っていた聖ニコラオス(聖ニコラス、聖ニコラウス、Saint Nicholas)((270-343年頃12月6日)をモデルとするシンタクロースなどが、キリストの降誕を祝う日の前日である12月24日にプレゼントを配るようにしました。
 この結果、サンタクロースのお陰で、クリスマスは現在、益々、盛り上がるようになっていると思われます。

クリスマスの独自の発展

 オランダのシンタクラースがオランダ移民によってアメリカに伝えられ、一方、ドイツのクリスマスツリーもドイツ移民によって伝えられました。そして、当初は、プロテスタントの影響があまりない地域で浸透していき、やがて、アメリカ全土、そして、全世界へとアメリカ流のクリスマスが広まっていくのです。

まとめ

 以上より、古代ローマ人でのサートゥルナーリア祭、ナタリス・インウィクティ、及び、古代ゲルマン人のユールという12月末の冬至頃の祭りが、キリスト教と結びついていきました。そして、イエス・キリストの降誕を祝う日であるクリスマスとなりました。
 それでは、古代から脈々と続くクリスマスをお楽しみ下さい。


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