日本では何故、クリスマスにフライドチキンを食べるのか、という疑問を持っている方がいらっしゃるので、それに答えたいと思います。
現在、欠くことのできない年中行事となった観のあるクリスマスですが、ますます隆盛を増しているように思われます。もともとは、イエス・キリストの降誕を祝う行事でしたが、歴史を経るにつれて様々な要素を取り入れて、宗教色が薄れた世界的な一大イベントとして楽しまれています。
クリスマスの時期にセールを行ったり、定番商品やプレゼントを購入したりするなど、その経済効果は計り知れないものとなっています。
歴史があるクリスマスの各要素には、定形化されたものがあり、また、クリスマスコスプレのように定形化されつつあるものもあります。また、地域性もあります。そして、今後、新たなものが登場してくるかもしれません。
定形化されたものとして、赤い服を着た白いあごひげを生やしたサンタクロース、クリスマスツリーやリースケーキ、カード、ソング、イルミネーション、などが挙げられます。
クリスマスツリーやリースを飾ったり、子どもや恋人にプレゼントを贈ったり、クリスマスらしい料理を食べたりという行為もお決まりとなっています。
このようなお決まりの行いには、それが行われた背景があり、定着していったのです。ここでは、日本においてクリスマスにフライドチキンを食べるということに関して見てみたいと思います。
アメリカやカナダでは、感謝祭(サンクスギビングデイ)やクリスマスには、七面鳥(ターキー)を食べることが習いになっています。感謝祭は、アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日に行われます。
1621年、ピルグリム・ファーザーズらによって建設されたプリマス植民地において、開拓の苦労を経て最初の収穫を神に感謝しました。このとき、七面鳥が料理のメニューの1つとして振る舞われました。
これに倣って現在でも感謝祭は行われるようになりました。そして、七面鳥の料理が欠かせないものとなっています。
日本では、七面鳥を食べる風習、及び、感謝祭が定着していません。しかしながら、クリスマスにフライドチキンを食べることが広まっています。
これには宗教的な意味合いはないと思われるため、何故、このような現象が見られるのか、とても不思議に感じる方も多くいるのではないでしょうか。
そもそもケンタッキーフライドチキンは、カーネル・サンダースがケンタッキー州コービンで経営していたガソリンスタンドの脇に1930年6月に開いたサンダース・カフェが始まりです。オリジナルチキンは1939年に誕生しました。
1952年にケンタッキーフライドチキンという名称になり、フランチャイズ展開を開始しました。
日本では1970年に1号店が名古屋にオープンしました。2015年3月末現在、合計1,155店が国内にあります。
日本では、七面鳥を食べる風習、及び、感謝祭が定着していないため、クリスマスにフライドチキンを食べることを仕掛けたのは、実のところ、ケンタッキーフライドチキンです。
ある日、ミッション系の幼稚園からフライドチキンを用いてパーティーをしたいので、サンタクロースの仮装をしてフライドチキンを持参し、クリスマス会に参加したことがきっかけとなっています。
また、日本では七面鳥が手に入らないからフライドチキンをその代わりにすると言って購入した外国の方がいたそうです。これをきっかけにして、フライドチキンをクリスマスで食べるようにアピールしたとも言われています。
1974年からクリスマスのキャンペーンが開始され、「クリスマスにはケンタッキー」というキャッチフレーズでテレビコマーシャルが流されました。
そして、このキャンペーンが功を奏して、日本ではクリスマスにフライドチキンを食べることが根付いたのです。大量生産ではなく、手作業で作っていることも人気の秘密かもしれません。
実際、平成27年12月23日(水・祝)―25日(金)の3日間において54億9千万円をケンタッキーフライドチキンは売り上げました。
パーティバーレルには、予約としては早期割引となるXmas早割があって、通常よりも100円安くなっています。2016年は、12月11日(日)が締め切りとなっています。
また、パーティバーレルの通常の予約は、11月1日(火)から12月21日(水)までとなっています。
以上より、日本では七面鳥を食べる習慣がなく、ケンタッキーフライドチキンがクリスマスにフライドチキンをその代わりに食べるように、キャンペーンを展開しました。これが成功して、現在、日本ではクリスマスにフライドチキンを食べることが一般化しています。
それでは、定番となったケンタッキーフライドチキンをクリスマスに家族や仲間と食べて盛り上がってください。
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