間違いのない連結ベッドの選び方をお教えします

連結ベッドというもの

 昨今、ファミリーの間で話題となっているベッドに、連結ベッドというものがあります。その名前をまだ知らないという方も少なくないかと思います。
 これは2台(以上)のベッドを金具で固定して並べたものです。その結果、通常のベッドよりも格段に幅が広くなっています。
 そのため、家族揃って全員で1つのベッドの上で寝ることができるのです。これが、多くの家庭で受け入れられている理由です。

使用人数

 家族全員で寝られるといっても、子どもが成長して大きくなった家庭ではやや無理があります。
 つまり、連結ベッドが家族揃って寝られるということは、子どもがまだ幼い段階であると言えます。一般的なファミリーの構成としては、夫婦に子どもが1人、または、2人という場合が多くなっています。
 従って、3人か4人で寝られる広さを備えた連結ベッドを買い求めることになります。
 具体的には、家族3人であれば210 cmから240 cmの幅が適しており、家族4人であれば260 cmから280 cmの幅が適しています。

部屋の大きさや置き場所

 210 cmから280 cmの幅を持つベッドを家に置くことになると、何かと制約を受けるものです。和室でいえば4畳半と同じくらいの広さが必要となります。
 従って、8畳くらいの広さがあれば充分と言えます。また、将来的に、仕切りを設けて2つの子ども部屋にする予定の部屋を、当初は寝室として使用するというプランも考えられます。
 というのも、このようなことが可能なのは、連結ベッドは繋いでいる金具を外せば、個々のベッドにしてそのまま使うことができるからです。

 購入に当たっては、設置するつもりの箇所の寸法を測ってからにすることは大事です。買って置けなければ、無用の長物になってしまいます。
 しかし、連結ベッドは、2つに分けて使うことができる点で救済されます。

収納や宮のある仕様

 小さい子どもが使うことを前提に開発されているので、ベッドの高さが低いフロアーベッドのようなものとなっています。
 その効果として、天井までの高さが確保され、部屋が開放的な印象を受けます。しかし、連結ベッドは場所を占めるために、収納家具を置くことが難しいという状況となっています。
 そこで、収納スペースを連結ベッドに求めるという方法があります。つまり、収納の引き出しが床板下に付いていたり、ヘッドボードに物が置ける棚である宮が付いていたりする仕様があります。
 これならば、部屋があまり散らからずに済みます。

連結ベッドの構成要素のばら売りの存在認識

 連結ベッドを置くには、ある程度の広さを確保する必要があります。しかしながら、日本の住宅は必ずしも広いとは言えません。
 そのため、狭い住宅のニーズに対して、連結ベッドを構成する個々のベッドを供給することで、販売額を上げようとする戦略をとるメーカーもあります。つまり、シングル、ダブル、セミダブルというサイズで販売しています。
 ところが、この場合、個別のベッドには連結に用いるための純正品の金具が付いていないことがほとんどです。

 万が一、純正品の金具が付いていないことを知らないで、連結ベッドの個々のベッドを購入してしまうことがあるかもしれません。
 紛らわしいことに、これらの個々のベッドでも、販売の謳い文句である連結ベッドという文字が通信販売サイトの商品ページには掲げられているのです。
 製品そのものの流用に留まらず、サイトの商品ページもそのままで販売しているケースがあるのです。
 そして、いざ、別々に買った、例えば、シングルとダブルを繋ごうとしても金具がないため、繋ぐことができないのです。
 この場合、ホームセンターなどで自ら金具を購入して取り付けるという対処法を取らざるを得ません。また、メーカーに問い合わせれば、対応してくれる可能性もあります。

 このような事態にならないためにも、連結ベッドは、一体化されたセット商品を買うことが大事になります。
 それから、連結ベッドは、セットになった商品の値段の方が、個々のベッドの値段の合計よりも安くなっていることが多くなっています。

個別で買ったベッドのDIYによる連結

 連結ベッドではなく、個別に購入した2つのベッドを連結して、自前で連結ベッドを設えることもDIYが得意な人であれば思い浮かぶのではないでしょうか。
 しかしながら、並べたベッドの間に隙間が開いてしまうことがあると考えられます。そのため、何かしらの対応を施さなければいけなくなるでしょう。
 また、段差をなくすために、高さを同じにすることも必要になります。
 こう考えてみると、DIYよりも既成品を購入した方は、断然、楽であることは間違いありません。

まとめ

 以上より、家族揃って寝られる連結ベッドの選び方として、人数や部屋の広さが重要なファクターとなります。
 家族3人は210 cmから240 cmの幅、家族4人は260 cmから280 cmが推奨されます。また、部屋の広さに関しては、連結ベッドは金具を外せば、個々のベッドとして使い続けることができるので、子どもの小さい間は多少部屋が狭くとも、それ以上の効果と相殺させることが可能であると考えられます。
 それでは、連結ベッドを使って、家族愛を深めるとともに、安眠を享受してください。

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