連結ベッドに布団を敷いて寝られますか?
■連結ベッドに布団を敷いて寝られますか?■
■疑問確認■
連結ベッドはベッドなのでマットレスを使うのが普通だけど、布団は使えないの、という疑問を持つ方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。まずは、使えるということです。
■再確認されている家族の絆■
核家族化、そして、単身家族が一般化しています。最近、その中で、一瞬にして家族が離ればなれになってしまった東日本大震災以降、家族の絆のありがたさが再認識されています。
また、子どもの成長において、親から受ける愛情の多寡が人格形成に大いに関わってくることが知られています。
親からの愛情の少なかったことは、人の愛し方が分からず、将来生まれてくる自分の子どもに対しても愛情をうまく与えることができないのです。つまり、愛し方が分からないということは、次世代に伝播していくのです。
それ以外にも、親から愛情をたくさん受けた子どもの方があまり受けなかった子どもよりも、素行、学業、免疫力など、多くの点で人間力が勝っています。
従って、家族は仲が良いに越したことはないと言えます。
■連結ベッドというアイテム■
家族の絆が見直される中で注目を集めているものが、連結ベッドです。これは、その名前から連想されるように、2台以上のベッドを金具で繋いで並べたものです。
その結果、とても幅が広くて、面積のあるベッドとなっています。それ故、幼い子どものいる家族は、全員で一緒になって同じベッドで寝ることができるのです。
更に、小さい子どもが用いることを前提にして、落下事故を防ぐために高さのない低床構造となっています。
そのため、幼児にいる家庭において、連結ベッドが人気を博しているのです。
■幅広の連結ベッドでの布団の使用■
通常、ベッドはマットレスを用います。そして、国家規格であるJISでは、住宅用普通ベッドを規定するS1102が定められています。
この中で、住宅用普通ベッドは、マットレスとそれを支える支持体と定義されています。つまり、マットレスを含めてベッドということになります。
しかし、日本には布団という寝具が伝統的にあります。そこで、ベッドの上に布団を敷いて寝たいという要望を持つ人は少なくありません。
実のところ、それが可能なのです。マットレスの上に布団を敷いて寝ることが可能であることをメーカーが提唱しています。
一般的な布団の長さである200 cmから210 cmが収まるように、やや長めの仕様になっているのです。従って、幅も長さも、通常のベッドよりも長くなっているため、布団を敷いて家族全員で寝られるわけです。
また、このような仕様のベッドであれば、背の高い大人でも足がベッドからはみ出さずに済みます。足が冷えなくなるので、快適な眠りが得られます。
■フレームのみの販売もある連結ベッド■
マットレスとのセット販売となっている連結ベッドが多いですが、中にはフレームのみでも販売されているものがあります。
しかしながら、この状態では連結ベッドの床板は、いわば板敷きと同じ状態ですので、この上に直に布団を敷くと、寝ていて痛くなると考えられます。
そこで、床板の上に布団用のマットレスを敷いて、その上に布団を敷くことになります。
■スキンシップによる家族愛■
五感の中でも、触覚は直に感じるものです。嗅覚や聴覚のような間接的な感覚とも異なり、想像とは違います。そのため、その刺激による神経の興奮はとても大きいものです。
そして、五感の中でも最も情報量の多い視覚によって、目の前にいる家族を意識するのです。
従って、連結ベッドは、家族の愛情を育むために重要な役割を果たすのです。きっと、子ども達の見る夢は、家族で楽しく過ごしている場面が登場していることでしょう。
■湿気対策となるこまめな布団の上げ下げ■
寝ている間にヒトは多くの汗をかいていて、これが寝具にこもっています。そのため、湿気対策を怠っているとカビやダニが発生して、アレルギーを引き起こすことがあります。
そこで、湿気を飛ばすために、布団をこまめにあげて、時には干すことが大切になります。
そして、ついでにマットレスも上げて、普段、風の当たらない箇所の湿気を蒸散させることも大事です。
これは、ベッドで布団を使わなくとも、畳の上で布団を使う場合でも同じであると言えます。
■子ども成長後の連結ベッド■
子どもが小さい間は、連結ベッドの上にそろって寝ることができます。ところが、子どもが成長して体が大きくなると、面積の都合上、それは物理的に難しくなります。
更に、思春期や反抗期という精神的な要素でも、一緒に寝るということが難しいものです。
さて、連結ベッドは2台以上のベッドを金具で留めたものであることを思い出すと、これを外して個々のベッドとして使えることに気が付きます。
つまり、1つのベッドを子ども部屋で使ったり、もう1つのベッドを両親が使ったりするのです。
この際も、マットレスを床板に敷いて、その上に布団を敷いて寝ることは継続して可能です。
■まとめ■
以上より、小さい子どもと一緒に寝られる連結ベッドは、マットレスが標準で付いているものが多くなっています。しかし、布団で寝ようと思えば、寝られないこともありません。
そのためには、連結ベッドの床板に直に布団を敷くのではなく、マットレスの上に布団を敷くことで、睡眠時の痛みを感じなくて済みます。
また、布団を使うことを前提にして、一般サイズの布団が使えるように、幅だけではなく、長さも長めの仕様となっている連結ベッドも販売されています。
それでは、低床である連結ベッドの上にマットレスを介して布団を敷いて、和の風情に包まれながら快適な眠りを堪能してください。
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