ホルムアルデヒドが使われていない連結ベッドは、あります
■ホルムアルデヒドが使われていない連結ベッドは、あります■
シックハウス症候群が問題となっています。連結ベッドでその危険性があるか検証したいと思います。まずは、原因物質であるホルムアルデヒドは連結では検出されないということを知っておいてください。
■小さい子どもと一緒に寝る連結ベッド■
最近、ことに注目を集めている寝具として、連結ベッドが挙げられます。これは、普通の大きさをしたベッドを並べて、金具で固定した家具です。
これにより、とても幅広いベッドが仕立て上げられます。その結果、家族全員で寝られるほどの面積が確保されるのです。
つまり、小さな子どものいる家庭において、連結ベッドの存在価値が深い意味を持ちます。
3人家族、または、4人家族が、1台の連結ベッドの上でそろって寝ることができます。
このように、連結ベッドは、小さい子どもが使用するため、事故がないような設計になっています。すなわち、多発しているベッドからの落下事故を防ぐために、連結ベッドの高さが低く抑えられています。
しかし、これは、構造上の問題を考慮したものであり、それ以外の潜在的な問題も対応する必要があります。
■敏感肌の幼い子ども■
赤ちゃんや幼児は、代謝酵素がそれほど機能してなく、更に、まだ免疫機構が完成していないため、生体防御という点においては脆弱性があり、ウイルスや化学物質に曝されると体調を悪くしてしまいます。
つまり、接触性皮膚炎のようなアレルギー症状が生じることになります。
従って、赤ちゃんや幼児の健康を気遣うのであれば、家具に使われる化学物質にも配慮したいものです。
小さいときのアレルギーは、成長するにつれて自然に治っていきます。逆に、小さな子どもの間には、免疫寛容と言って、アレルゲン(抗原)が存在するにもの関わらず、免疫機構が働かずにスルーされる現象です。
このように、幼児の免疫に関しては、さまざまな事例がありますが、化学的に毒性のあるものは遠ざけるに越したことはありません。
■シックハウス症候群■
現代社会において問題となっているものに、シックハウス症候群が知られています。
最近の住宅は、工法が発達しているが故に、とても気密性の高いものとなっています。そのため、室内の空気の流れがあまりない状態が創出されています。
その結果、家具や壁板に使われている接着剤などが揮発して、部屋の中に長く留まっていることになってしまいます。
これが原因となって、体調を悪くする事例が非常の多く起こりました。目や喉の痛み、頭痛、吐き気などの症状が見られました。これらを総称して、シックハウス症候群と呼んでいます。
その原因物質として考えられている中でも、厚生労働省が室内濃度指針値を提示している13種類の物質に、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、スチレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、テトラデカン、クロルピリホス、フェノブカルブ、ダイアジノン、フタル酸ジノルマルブチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシルがあります。
このように、シックハウス症候群の発症を防ぐために、使用される原因物質の量を規制することが行われました。
■原因となるホルムアルデヒド■
シックハウス症候群の原因物質で、沸点が低い化合物がホルムアルデヒドです。そのため、とりわけ、ホルムアルデヒドの使用量を厳しく規制することは、シックハウス症候群を防ぐには効果的であると考えられます。
構造式としては、H-C(=O)-Hと表記されることからも分かるように、小さい分子であり、揮発性が高いことが容易に理解されます。
■JISやJASという規格などによるホルムアルデヒド規制■
家具に使われる接着剤に関して、JIS(日本工業規格)やJAS(日本農林規格)では、ホルムアルデヒドの放散量が規定されています。
等級表示として、☆マークの数の多寡で放散量を表しています。つまり、☆の数が多いほど、ホルムアルデヒドの放散量が少なくて安全となります。
建築基準法の規制対象外はF☆☆☆☆、第3種ホルムアルデヒド発散建築材料はF☆☆☆、第2種ホルムアルデヒド発散建築材料F☆☆、そして、第1種ホルムアルデヒド発散建築材料は使用禁止になります。
規制対象外のF☆☆☆☆、もしくは、第3種ホルムアルデヒド発散建築材料のF☆☆☆という表記のある家具を用いることが賢明です。連結ベッドもその例外ではありません。
■ホルムアルデヒドの使われていない連結ベッド■
小さな子どもも使用する連結ベッドに、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドが使われていないものを選ぶことが求められます。
そのため、ホルムアルデヒドの放散量の等級表示を参考することが重要となります。
しかしながら、連結ベッドをはじめとするベッドに、この等級表示が必ずしも付いているとは限りません。
そこで、頼りになるのが、メーカーが第三者機関に分析依頼した結果です。これで、ホルムアルデヒドが検出されていない製品を選ぶことで、安全性の担保となります。
■まとめ■
以上より、気密性の高い住宅が普及した結果、ホルムアルデヒドのような揮発性物質が原因で体調を崩すシックハウス症候群が問題となっています。
そのため、生体防御機構が未発達の幼児が使う連結ベッドも、ホルムアルデヒドが使われていない製品を選んで使うことが、健康上、とても大事になります。
それでは、シックハウス症候群の可能性がない連結ベッドを選んで、心地よい眠りを獲得してください。
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