薄型チェストとは
日本の住宅事情
日本の家屋は兎小屋と言われるように狭いという実感があります。実際、総務省の「日本の住宅・土地-平成25年住宅・土地統計調査の解説」(平成28年2月29日)によれば、関東大都市圏は1住宅当たり居住室数が3.90室で延べ面積が76.43平米(平方メートル)となっています。この居住室の中には玄関、台所、廊下は含まれていません。
また、現在供給されているマンションも3LDKが最も販売されています。
従って、日本の住宅事情として、平均的な広さは、3LDKと考えることができるようです。ファミリーで住むとなれば、少し狭く感じる方も少なくないと言えるでしょう。
それから、1人暮らしの場合も、1Kが一般的と思われますので、やはり広くはありません。
ですので、狭い空間をいかに効率よく使うかが重要となってきます。
省スペース化の図れるチェスト
引き出しのある収納家具をチェストと呼びます。正式には、チェスト・オブ・ドロワーズと言います。そして、その範疇に入るものに薄型チェストがあります。
薄型チェストの最大の特徴は、奥行きが30 cmというように厚さがあまりないことです。そのため、通称にも薄型という文字が使われています。そのため、奥行きのもっとある通常のチェストならば、決して置くことのできなかったスペースに、この薄型チェストは置くことが可能となっています。そして、薄型チェストの幅は、45 cmから75 cm位という種類があり、高さは4段のもので79 cmと5段のもので97 cmとなっていてそれほど高いとは言えません。しかし、収納としての容量は抜群であると思われます。
このため、薄型チェストの特徴である薄さのお陰で動線の邪魔にならずに、空間を有効に使って物を収納できるため、省スペース化が図れます。その結果、家具を置いているにも関わらず、圧迫感のない空間が保たれるのです。
狭い空間での活用例
まず、狭小の部屋として思い浮かぶのが、洗面所・脱衣所です。洗濯機、洗面台、かご、などが既にあり、これだけでも手狭な感じですが、更に、タオルなどを収納するチェストを置くとなると、通常の奥行きのチェストでは明らかに邪魔になってしまいます。そこで、威力を発揮するのが、サニタリーチェスト・ランドリーチェストとしての薄型チェストです。上部は、普段使いの物などを置くこともできます。
また、廊下という場所も極めて狭いものです。あまり幅がないため、廊下に家具が置かれでもしたら歩くことができないかとも思われてしまいます。ところが、薄型チェストを置けば、奥行きがそれほどないので歩くのに支障はありません。何か物を運搬したいときには、一時的に薄型チェストを撤去すればよいのです。ここが据え付けタイプの収納とは異なる点です。それから、上部に小物を置けば、殺風景だった廊下にアクセントを与えることができます。
そして、クローゼットというもっと狭小なスペースにもクローゼットチェストとして薄型チェストを置くことができるのです。クローゼットといえども、ほこりが溜まってきますので、引き出しのあるチェストは、とても重宝します。折角洗濯した服などを汚さないためにも、薄型チェストの中に収納しておきたいものです。
もっと狭いスペースに、カウンターキッチンの下の空間があります。ここに、薄型チェストを仕込むことで、空間が効率的に使えるだけでなく、細々とした物が仕舞えてキッチン周りもとても片付きます。
このように、狭小空間に薄型チェストを用いることで効果的な空間利用が可能となるのです。
国産ブランド
当店で扱っている家具は、家具の街として非常に有名な福岡県大川市で造られたものです。更に、自分で組み立てるのではなく、既に家具職人が完成させたものなのです。そのため、高強度と高精密が備わっていますので、安心して使うことができます。
カラー選びも可能
薄型チェストのカラーも1色ではありません。ダークブラウン木目調、ナチュラル木目調、ホワイト木目調という仕様が用意されています。壁紙の色、部屋のコンセプトなどと合わせて色をお選びください。
日本の家の壁紙はほとんどホワイトであると思われます。そのため、どの色を選んでも失敗することはあまりないと考えられます。
薄型チェストの値段
狭小住宅に住む人は高額所得者ではない方が多いと思われます。そのため、金銭的な負担のない2万円未満という価格に抑えていますので、お求め易くなっているのではないでしょうか。
まとめ
以上より、薄型チェストは、文字通り、薄いという特徴を持っています。そのため、通常のチェストでは置くと邪魔となってしまうような狭いスペースでも、奥行きがないために置いても邪魔にならないのです。また、カラーもナチュラル、ホワイト、ダークブラウンというものが用意されていますので、部屋や家のコンセプト、壁紙の色目と合わせて薄型チェストの色を選ぶとよいでしょう。
それでは、薄型チェストでの空間活用をお試しください。