薄型チェストを欲しがる人達はどういう人が多いの？

■薄型チェストを欲しがる人達はどういう人が多いの？■

▪疑問確認▪

薄型チェストはどういう人達が購入して使っているのかしら、という疑問を持っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

▪薄型チェストとは▪

奥行きがあまりないタイプのコンパクトなチェストで、そのため、今まで収納家具を置きたくても置くことができなかった狭いスペースにも据えることができます。そして、コンパクトであるため、歩行や作業のさまたげにはならず、仕舞いたい物をきちんと収納することが可能なのです。従って、省スペース化を実現している隙間収納とも捉えることができます。

薄型チェストの奥行きは、約30 cmのものが多くなっています。また、製品によってサイズは異なってきますが、1例として、幅は約45 cm、約60 cm、約75 cmのもの、高さは4段のもので約79 cmと5段のもので約97 cmのものが販売されています。

この数値を見ると、薄型チェストが小さめの収納家具であることが分かります。ここでは、このコンパクトな収納である薄型チェストが、どのような人に最も適した製品なのかを検証してみることにします。

▪国土に限りのある日本の家屋事情▪

全世界的に生活インフラの整っている都市部に人は住みたがり、実際、人口密度は高くなっています。ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京周辺には人が多く集まって生活を営んでいます。

そして、山の多い島国である日本では、平地は更に限られています。そのため、3大都市圏では過密状態となっています。

総務省統計局の「社会生活統計指標－都道府県の指標－ 2015」によれば、2008年の持ち家住宅の延べ床面積の平均は、全国が122.6平米、東京都が92.4平米、神奈川県が99.1平米、大阪府が101.0平米、愛知県が128.1平米となっています。

また、借家住宅の延べ床面積の平均は、全国が45.5平米、東京都が38.0平米、神奈川県が42.0平米、大阪府が42.3平米、愛知県が45.9平米となっています。

名古屋市も面積が限られているので名古屋圏の都市部がきちんと反映されているのか分かりませんが、周辺の市町村を含めて、愛知県内に住み続けたいという、また、多少見栄っ張りという県民性が現れて、全国平均を上回っています。

しかし、基本的には、都市部では狭い家屋に住まなければいけないという住宅事情のあることが統計からも窺えます。3階建ての家が一般化しているのも、こういう背景があるのです。

それから、最近の不動産会社の動向としては、少子高齢化を見据えて、あまり延べ床面積のある住宅の供給を控えているようです。

▪狭い家屋に住む人達▪

平均年収を比較してみると、2015年に発表された厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、1位が東京都の623万5400円、2位が神奈川県の544万2600円、3位が愛知県の540万6300円、4位が大阪府の528万800円となっています。

従って、年収と住む家の広さは、必ずしも相関しておらず、土地がないならやむを得ず狭い家に住んでいる構図があると言えます。

他方、社会人とてそれほど勤務年数のない人など、収入があまりないので、広い家に住むことができないという人達もいます。

いずれにしても、都市部では延べ床面積の狭い住宅にすることはやむを得ないことのようです。そのため、限られた室内空間をいかに効率的に使うかが重要となってきます。

▪狭い家屋の空間を有効活用する薄型チェスト▪

都市部の住宅が狭いことは仕方ないことかもしれません。このような狭小住宅には、狭い部屋が多く存在することになります。省スペース化によって、この空間を効率的に使えば、広々とまではいかないにしても、圧迫感のない部屋となると考えられます。これを可能とするのが、薄型チェストなのです。

家の中で狭い部屋として挙げられるものは、洗面所、脱衣所、廊下、クローゼット、カウンターキッチン下、などがあります。

また、薄型チェストは、木枠を組んだものの両側に板を貼ったフラッシュ構造を採用していたり、天然木化粧合板、プリント合板、塩ビ合板などの突き板が貼られていたり、コンパクトな大きさなので材料がそれほどいらなかったりして、価格が抑えられたものが多いです。そのため、1Kのような広さに住んでいる方でも、買い求め安くなっています。

▪大富豪は薄型チェストを買うのか▪

大富豪といっても実生活は、つつましやかな暮らしを営んでいる人が多いと思います。そうでなければ、直ぐに散財して没落することが目に見えています。

しかしながら、庶民に比べれば、広い家に住んでいる方が多いことでしょう。このような家であっても、壁際の使い切れていない空間が存在するものです。この場所に薄型チェストが入り込む余地は存在します。また、薄型チェストはコンパクトな収納ですから、リビングやベッドルームのちょっとした収納として活用されることもあると考えられます。

▪まとめ▪

以上より、薄型チェストのニーズとして、最も多いのは都市部に住む人達です。何故ならば、土地の確保が困難であるため、比較的狭い住宅に住まざるを得ない事例が多いからです。従って、省スペース化を可能とする薄型チェストという収納家具が重宝されるのです。

それでは、薄型チェストを用いて省スペース化を画策して、物が片付いて、また、圧迫感のない快適ライフをお過ごしください。

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