安くてこぢんまりしたチェストはないかしら

■安くてこぢんまりしたチェストはないかしら■

▪お悩み確認▪

価格がリーズナブルだけど、それなりの分量の物が仕舞えるチェストが欲しいのだけど、というお悩みを持った方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。

▪チェストとその歴史▪

定義としてチェストとは、引き出しのある収納たんすとなります。チェスト・オブ・ドロワーズ（chest of drawers）と英語では正式に言います。しかし、歴史を遡ると、西洋でチェストは、長持ちや櫃（ひつ）のように蓋の付いた長方形の収納箱を意味していました。更に起源を辿れば、エジプト、ギリシアの時代から使われていたようです。それがいつしか、引き出しのある収納たんすを指すようになったのです。

収納家具と言えば、チェストを思い出すほど、日本でもとても普及しています。

▪こぢんまりしたチェストとしての薄型チェスト▪

奥行きのあまりないチェストが昨今注目を集めていますが、薄型チェストと呼ばれています。通常のチェストの奥行きが約45 cm以上とすれば、薄型チェストの奥行きは約30 cmというものが標準となっています。

このように、奥行きがないため、壁に付けて設置すれば、日常生活を送るための動線に対してそれほど邪魔にはなりません。

また、奥行きだけではなく、幅や高さもそれほど大きくありません。つまり、薄型チェストの製品によって違いますが、例えば、幅は45 cmや75 cmという仕様であったり、高さも4段のもので79 cmと5段のもので97 cmという仕様であったりします。

従って、薄型チェストは、こぢんまりしたチェストという分類に区分することが

できると思われます。そして、このようなコンパクトな引き出しでもそれなりの量の衣類やタオルなどを収納することが可能なのです。

▪価格を抑えるための薄型チェストの構造的工夫▪

フラッシュ構造とは、骨組みの両側に板を貼った構造で中が空洞になったものです。これは段ボールと同じ構造となっています。そのため、とても軽くて丈夫になっているだけではなく、中に使う素材が省けるために価格が安く抑えられるのです。

薄型チェストには、このフラッシュ構造で造られたものがあります。更に、表面に関しても、天然木化粧合板、プリント合板、塩ビ合板などの突き板を用いれば、価格が抑えられます。

フラッシュ構造と合板の突き板のものを用いて造った薄型チェストは、価格が安くなっています。

▪薄型チェストの活用法▪