薄型チェストは地震の揺れに対してはどうなの?その実態に関して

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■薄型チェストは地震の揺れに対してはどうなの?その実態に関して■

▪疑問確認▪

薄型チェストは地震が起きた際には倒れたりすることがあるのか、ということを疑問に思っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

 

▪地震大国である日本▪

日本はとても地震の多い国です。というのも、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北米プレートというプレートがぶつかり合っているからです。しかも、4つのプレートがぶつかり合っているのは、地球上で日本の周辺だけなのです。

マントルの対流によって動くプレートの沈み込みが原因で地震が発生するので、日本で地震が多いのは必然的なことなのです。

 

更に、地震の発生するメカニズムを述べると、海のプレートの沈み込みで徐々に生じた陸のプレートのひずみストレスが解放されて跳ね上がることで起こる地震、陸域の浅いところの活断層のずれによって発生する地震に大別されます。

このように、日本では地震は避けることのできない天災と位置づけ、予め対策を講じていくことが事故や被害を防ぐためにとても重要となります。

 

▪地震による家具の転倒▪

大地震による揺れで、家具が倒れて人が下敷きになる事故が多く報告されています。例えば、日本建築学会の「阪神淡路大震災 住宅内部被害調査報告書」のよると、阪神淡路大震災の震度7の地域では、住宅は全半壊しなくても、その約6割の部屋で家具が倒れたことが報告されています。本棚、食器棚、洋たんすが倒れたり、動いたりし、ピアノも動いたりしました。

また、130人を対象に調査したところ、内部被害による怪我の原因として、家具等の転倒落下が46%と一番でした。次いで、ガラスの29%、その他18%、家屋の倒壊3%、不明3%となっています。

従って、地震で家具が転倒しないようにすることは、身を守ることになるのです。

 

▪三角スポット▪

Doug Copp氏が提唱している説に、地震の際には三角スポットに逃げる、というものがあります。地震によって形成される床、低い家具、倒れてきた壁という三角スポットの中に身を隠せば、怪我をせずに済むというものです。

いろいろと反論があったようで、1996年に、Copp氏はマネキンを用いた実験を行いました。その結果、三角スポットの中にあったマネキンは無傷だったのです。

従って、必ずしも間違いではないことが立証されたと考えられます。

 

▪薄型チェストの仕様▪

薄形チェストは狭いスペースでも置いて使うことができる収納家具です。それは、奥行きが約30 cmと通常のものよりも薄くなっているからです。サイズは、高さが4段のもので約79 cmと5段のもので約97 cm、幅が約45 cm、約60 cm、約75 cmというのが1つの例になると思われます。

従って、薄形チェストは、大型家具の範疇には入らないことになります。

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▪地震の揺れと薄型チェスト▪

大型家具ではなく、コンパクトな大きさの薄形チェストが倒れたとしても、致命傷にはならないと予想されます。それでも、様々な事例が考えられます。

すなわち、薄形チェストは置かれた場所によって中に入れられるものが異なってくると考えられます。つまり、洗面所や脱衣所では、衣類やタオルという柔らかいものが仕舞われることが多いでしょう。しかし、地震で転倒した際に、出入り口となるドアの開閉を妨げてしまうことがあるかもしれません。

それから、カウンターキッチンの下に置かれた薄形チェストであれば、食器のような割れ物が収納されることもあると考えられます。従って、この薄形チェストが地震の揺れで倒れた場合、中の割れ物が散乱して怪我の原因となる可能性があります。

 

▪地震対策▪

家具と壁をL型金物で留めるのが効果的です。但し、しっかりと固定するには、壁の芯となる部分、及び、家具の桟となる部分を金具で固定する必要があります。

また、天井と家具の天板の間に支え棒を入れて固定する方法もあります。壁の芯や家具の桟の位置が分からない場合には、この方法がよいと言えるでしょう。

それから、固定シートや安定板を家具の手前下に入れておくことも転倒を防止します。

 

また、大型家具が倒れた際に出口となるドアの前を塞がない場所に置くことも重要です。

 

▪薄型チェストの地震対策▪

大きな揺れに際して、地震対策を何もしていない薄形チェストは転倒すると思われます。そのため、倒れないようにする必要はあります。L型金物で壁に固定する方法、固定シートや安定板を手前下に入れておく方法が挙げられます。しかし、カウンターキッチン下や押し入れのようなところは例外として、奥行きと高さがあまりないので、天井との間に支え棒を入れるのは無理です。

薄形チェストは高さがあまり高いとは言えませんが、三角スポットの一角を担う可能性はあります。

 

▪まとめ▪

以上より、大地震の際に薄形チェストも転倒防止の措置を講じることは重要なことです。倒れてドアの開閉ができなくなったり、中に入れた割れ物が散乱したりするおそれがありますので、L型金物、固定シート、安定板などの転倒防止グッズを使うことがよいでしょう。

それでは、薄型チェストに地震対策を施して、安全で快適な家具ライフをお楽しみください。


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