二段ベッドを巡る国内の寝台列車事情

寝台列車

 新幹線の路線網が全国に広がったことや、夜行バスが発達したことで、乗車人数が減少して寝台列車は最盛期に比べて大分廃止されましたが、まだ少数ながら現役として健在しています。しかしながら、非活動時間である夜間の移動手段というよりも、むしろ最近では旅行を楽しむための手段という要素が強くなっています。
 これは、ヨーロッパにおけるオリエント急行と同じ現象です。時代の波というもので致し方ないのでしょう。それにしても、機関車の牽引するブルートレインが全国各地を走っていた頃が懐かしいものです。鉄道模型のNゲージのブル-トレインを走らせて郷愁を馳せる方もいるかもしれません。二段ベッドに寝転んで故郷に帰省したことを思い出している方もいるでしょう。

現在運行されている寝台列車

 JRグループによって現時点において運行されている寝台列車には、カシオペア、サンライズ瀬戸・出雲、トワイライトエクスプレスがあります。いずれも二段ベッドを備えています。
 カシオペアは、上野と札幌を結ぶ路線として1999年から運行されています。既に同じ区間を運行していた寝台列車である北斗星は、1970年代の旧国鉄の老朽化しつつある車両を使用していました。そのため、カシオペアは車両をグレードアップし、ビジネスマンよりもレジャーを楽しむ旅行者を意識したものとして高級感の溢れる仕様になっています。この列車専用の車両として開発されたE26系という客車が導入され、すべてA寝台2人用個室になっています。特に、「カシオペアスイート」は展望スイートとして編成の最後尾の展望を満喫できるというとても贅沢なものです。
 このカシオペアは、2016年3月21日の便を最後に廃止されましたが、ツアー専用列車として、上野と札幌間において復活しました。

 サンライズ瀬戸・出雲は、285系電車で、東京と高松、および、東京と出雲市を結んでいますが、岡山で、瀬戸と出雲が切り離されます。航空機や夜行バスに対抗できる路線として厳選された区間を1997年から運行しています。そのため、乗客が快適に過ごせるようにB寝台でも決して窮屈さを感じることはありません。

 トワイライトエクスプレスは、大阪と札幌を結ぶ路線という日本で一番長い距離を走る寝台列車です。かつてブルートレインで使われていた24系25形という寝台特急列車用の車両を改装して使用しています。しかしながら、現在、臨時列車やツアー専用列車の運行は終了しています。
 2017年からはトワイライトエクスプレス瑞風として、大阪・京都と下関の間を山陰周りと山陽周りで運行されます。これは、特別な「トワイライトエクスプレス」という編成を踏襲しているようです。

 北斗星は、車両の老朽化とともに、北海道新幹線の開通に伴い、2015年3月に惜しまれつつも廃止となりました。上野と札幌を結んでいました。
 また、新たな寝台列車として、2017年頃から、「クルーズ・トレイン」という豪華仕様の列車の運行が計画されています。とても待ち遠しく思っている方も少なからずいるのではないかと思います。

二段ベッドもある寝台車の種類

 二段ベッドが客室に採用されている寝台列車もあります。
 カシオペアの客室はすべてA寝台2人用個室になっています。その中でも、「カシオペアコンパート」は、「カシオペアツイン」のバリアフリータイプで、付添の人が利用する二段ベッドとなる上段が用意されており、他方、下のベッドをたたむとソファーになります。このタイプの部屋は編成中では1部屋のみとなっています。その他の部屋は、ベッドがツインとなっています。
 サンライズ瀬戸・出雲のB寝台シングルツインでは、二段ベッドとなっており、上段は跳ね上げ式で、下段は折り畳んでソファーになります。
 トワイライトエクスプレスのB寝台「Bコンパート」では、二段ベッドが向かい合わせになっていて、1人でも利用できますが、4人での列車旅にはとても最適と言えます。

私鉄の寝台列車

 路線の長いJRグループだけで夜行列車が運行されているのではありません。実は、私鉄でも運行されているのです。とはいうものの、現在、国内でも2社だけで、東武鉄道と野岩鉄道になります。夜行列車「スノーパル23:55」という愛称で、東武鉄道の浅草駅から野岩鉄道の会津高原尾瀬口駅まで運行しています。時間にして3時間くらいですが、その名の示すように、冬期にスキーやスノーボードを楽しむ人達のための期間限定列車です。週末の夜に乗って翌朝にはウィンタースポーツを楽しむことができる時間設定なのです。残念ながら、二段ベッドは設えてなく、座席での睡眠となります。

まとめ

 二段ベッドを用いた寝台列車の移動はかつての状況とは違っているようです。航空機や夜行バスという交通手段の発展により、寝台列車は移動が目的ではなく、レジャーが目的になってきているからです。ですので、リラックスのできる高級仕様の客車が採用されています。そのため、少スペース化のために使われる二段ベッドは、日本国内の寝台列車ではあまり重要視されていないようですが、日常からの解放という意味では理に適っているかもしれません。


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