二段ベッドには、布団とマットレスのどちらを敷したらいいの?
■二段ベッドの床板には、布団とマットレスのどちらを敷したらいいの?
▪疑問確認▪
二段ベッドの床板には、敷き布団を敷いた方がよいのか、マットレスを敷いた方がよいのか、疑問に思っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。
▪二段ベッドの床板状況と敷物寝具の示唆▪
最近の二段ベッドの床板は、木製フレームのものは、杉材や桐材などでできた板によるすのこ状になっています。他方、鉄製フレームのものは、格子状に渡された鉄製のバーで下方から支えられた鉄材のメッシュになっています。
すなわち、木製フレームのものも、鉄製フレームのものも、二段ベッドは通気性をよくするような仕様となっているのです。
人は寝ている間にかいた汗は湿気として寝具に籠もります。また、寝ている際に体温により寝具が温められます。こうして高温多湿の環境が創出され、カビが発生し易くなっています。そして、人の皮膚から寝具に付着して脂質などがカビの栄養となって繁殖を促進します。カビの胞子はハウスダストとして、抗原(アレルゲン)になり、アレルギー反応やぜんそくを引き起こします。
そこで、非衛生的な環境にならないために、二段ベッドの床板が通気性のよい構造になっていて、湿気のみならず、温度も逃げるようになっているのです。
ですので、この床板の上に敷く寝具も、通気性がよくて、カビの生えにくいものがよいわけです。実のところ、二段ベッド用の敷き布団、および、マットレスが開発されていますので、これが使うのがよいと考えられます。これらを第一選択肢として、他のマットレスを品定めしてみてはいかがでしょうか。
▪二段ベッドの高さ状況▪
また、最近の二段ベッドは、高さが低めに設計されており、二段重ねた上段でも140-160 cmの間くらいの高さになっています。そのため、女性でも上段の寝具の上げ下ろしをしたり、畳んだりすることが、二段ベッドを置いている床に立ったままで、とても楽に行えるようになっているのです。
▪敷き布団▪
二段ベッドに敷き布団を敷く場合、通常、畳や床までに使っている敷き布団と同じもので構いません。但し、なるべく通気性のよいものを選んでください。通常のシングルタイプよりもやや小さくなった二段ベッド用の敷き布団も開発されていて、通気性も配慮されています。ですので、二段ベッド用の敷き布団がおすすめです。
▪マットレス▪
マットレスにもいろいろと種類がありますが、二段重ねた上段への上げ下げ等を考えると、重さは比較的軽めのものが好ましいと思います。下段の上げ下げは、上段に比べると楽に行えると考えられます。
マットレスは、コイルマットレスと非コイルマットレスに大別されます。
コイルマットレスは文字通りコイルを使ったものですが、面で体を支えるボンネルコイルマットレスと、点で体を支えるポケットコイルマットレスに分かれます。いずれも重いので、二段ベッドの上段に敷いて、こまめに上げ下げするのは労力を要します。これらは、どちらかと言えば、システムベッド向けの製品です。
非コイルマットレスは、低反発マットレスや高反発マットレスに分かれます。低反発マットレスはウレタン素地で作られたもので、寝転ぶとゆっくりと体が沈んでいって体のラインにフィットして、効率的に体圧分散され、とても寝心地がよいです。但し、寝た状態では腰のあたりが一番重くなるので、この部分が最も沈み込みが大きくなるため、体重のある方は腰痛の原因となることがあります。
他方、高反発マットレスは、低反発マットレスに比べ固めにできていますので、腰痛持ちの方にはおすすめのマットレスです。通気性は、低反発マットレスよりも高反発マットレスの方がよいようです。
二段ベッドに合わせて作られたマットレスが付属品として一緒に購入できることが多いですので、このマットレスを使うのが、あれこれ考えずに済んでよいかもしれません。通常、これらはウレタンフォームのマットレスとなっており、約8 kgの重さとなって軽いです。更に軽い物もあります。そのため、上げ下げなどの際、運ぶのが容易となります。
付属マットレスのないフレームだけの二段ベッドを購入される場合、別にマットレスを購入する必要がありますが、上げ下げの労力を考えると、重さのない低反発マットレスや高反発マットレスがよいと考えられます。また、二段ベッド用のマットレスも開発されていますので、規格に沿ったこの商品がサイズを合わせるのに便利と言えます。
ベッドに使うマットレスは、敷き布団用のものではありませんので、更に敷き布団を敷くことはあまりおすすめしません。
▪アレルギー反応対策▪
抗原となるのはカビだけではなく、ダニの死骸、糞、脱皮殻も抗原になります。ダニはヒトの垢、髪の毛、フケを餌としていて、高温多湿の環境を好みます。従って、二段ベッドの板床がすのこ状になっているからといって安心せず、こまめに布団やマットレスを上げて虫干しすることで通気によって湿気を逃すとともに、抗原となるダニの死骸、糞、脱皮殻、および、餌をなるヒトの垢、髪の毛、フケを除去するために掃除機で、マットレスなどの寝具の上をゆっくりと動かして吸い取ってください。これで衛生的な環境が創出されますので、二段ベッドを使うであろう子供達の健康のために面倒がらずに積極的に対応を、是非ともお願いします。
▪まとめ▪
以上より、二段ベッドの床板に敷くのは敷き布団でもマットレスでもかまいません。マットレスの場合は、重さや形状から判断して低反発マットレスや高反発マットレスがよいでしょうが、二段ベッド用に開発されたマットレスもおすすめです。また、敷き布団の場合は、二段ベッド用の敷き布団が開発されていますので、これがおすすめです。
いずれにしても、湿気が寝具に籠もってカビの生えないように留意して使用してください。
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