二段ベッドにして子供が窓から転落するのが心配です

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■二段ベッドにして子供が窓から転落するのが心配です

▪お悩み確認▪

家具を踏み台にした子供の窓からの連絡事故がよくニュースで取り上げられるけど、二段ベッドを置いている場合はどうなるのか、と心配している方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。

 

▪子供に多発する不慮の事故▪

厚生労働省、大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計課が発表した「平成25 年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、死亡原因として、不慮の事故が、0歳児では4位、1-4歳児では2位、5-9歳児では1位になっています。

つまり、不慮の事故が子供では多発していることがうかがわれます。この中には、窓からの転落事故も含まれているのです。1-2歳は歩くことができて行動範囲が広がるとともに好奇心も旺盛ですので、家具に載ってそのまま窓から転落してしまう危険性もあります。3-5歳は走ったり、登ったりすることが好きですので、勢い余って窓から転落する可能性が高いです。

 

▪窓・ベランダからの転落事例▪

実際の報告事例を概観してみると、転落事故が思いのほか多発していることが分かります。

独立行政法人国民生活センターの「子どもサポート情報 第49号 2012.3.23」によると、「マンションの4 階にある自宅で、3 歳の男児が9 歳の姉と二人で留守番していた。姉がトイレに行っている間に、男児が窓際に置かれていたソファ横の網戸を突き破って地上に落ちた。」という報告がされています。

また、消費者庁の「あなたのお子さんの安全?」という冊子では、1-3歳の子供に関しては、「子どもが、窓やバルコニーから体を乗り出して外を見ているうちに、転落するおそれがあり、危険です。」ということが喚起されています。

更に、東京消防庁の「住宅等の窓・ベランダから子どもが墜落する救急事故」によれば、平成17年4月1日から平成22年7月10日までに起きた12歳以下の子どもが窓から墜落した事例は、1歳18件、2歳16件、3歳29件、4歳16件、5歳14件、6歳9件、7歳6件、8歳4件、9歳5件、10歳2件、11歳1件、12歳2件の合計122件となっています。

このように、0歳から5歳の子供が戸建てやマンションの2階以上にある窓から転落して救急搬送された事例が多く起きています。

従って、窓の近くには踏み台となる家具などを置かないようにする一方、幼児の行動には常に注意を払うことが必要です。また、網戸は寄りかかると外れるので、柵と同じ効果があると思われない方が宜しいでしょう。

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▪外に転落させない二段ベッドの置き場所▪

JIS規格(JIS S1104)とSG規格によれば、二段ベッドの下段は2歳以上の者、上段は6歳以上の者が睡眠のために使用することになっています。しかし、実際に睡眠のために使用しない者でも、例えば、2歳未満の幼児が下段に上ったり、はしごを上って上段に上ったりすることも想定されないことではありません。

そして、二段ベッドの手すりや枠を乗り越えた挙げ句、そこにあった窓まで越えて転落してしまうかもしれません。

また、当然、2歳以上の子供も、下段や上段から窓の向こうに転落することは十分に起こり得ることです。

ですので、窓際に二段ベッドを置いた場合、窓から転落するリスクは必ず存在するものだということをわきまえて、窓際には二段ベッドを置かないようにしてください。そして、2段ベッドに限らず、ソファやテーブルなど、子供が上ってしまう可能性のある家具も窓際に置かないように留意してください。

たとえ、窓を網戸で閉じていたとしても、寄りかかったりして体重を掛ければ外れてしまい、窓の向こうに転落してしまいます。結局、危険予知からして、窓際には踏み台となりうる家具は置かないということを徹底することが肝要です。

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▪高所平気症▪

高所恐怖症とは、高いところにいると足が震えたり、すくんだりして、怖いという気持ちを抱く現象です。しかし、近年、幼児期から高層マンションに住むことが多くなり、その結果、高所平気症という現象が問題になっているのです。

つまり、高層マンションという高所に住んでいると、地面が見えないために、高い場所にいても恐怖心を抱かなくなっているのです。そのため、マンションからの子供の転落事故が増えています。

高所平気症にならないには、子供のときに、鉄棒、滑り台、ジャングルジムなど、地面を意識できる高さの遊具で遊ぶことです。ということは、二段ベッドの上段で寝ること、それから、はしごの上り下りも、ひょっとしたら効果があるかもしれません。

 

▪まとめ▪

以上より、二段ベッドに限らず、家具を窓際に置くと、子供が家具に載って窓からの転落事故を引き起こす危険性が極めて高いです。そのため、踏み台となりうる家具は窓際に置かないようにしてください。窓がなければ、窓から落ちようがありません。

それでは、転落事故という取り返しのつかない事故を未然に防ぐように気を付けて、二段ベッドライフを心ゆくまで楽しんでください。

 

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