二段ベッドのはしごの耐久性や安全性が気になります

 

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■二段ベッドのはしごの耐久性や安全性が気になります

▪お悩み確認▪

二段ベッドのはしごがどれだけの耐久性を備えたものか、上り下りの度に気になる、というお悩みを抱えた方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。

 

▪二段ベッドのはしごでの事故▪

確かに、二段ベッドのはしごでの事故は起きています。例えば、独立行政法人国民生活センターの商品テスト結果概要(受付番号:19050、2008年6月公表)によると、経年劣化によってはしごの引っ掛け金具が傷んでいたために爪が折れて、子供が落下して軽い打撲を負ったという事象が報告されています。特に、商品テストの結果では、はしごの引っ掛け金具は応力が集中する箇所なので、はしごを上方に一端上げて取り外したり、逆に、取り付けたりという行為を繰り返すと引っ掛け金具を破断することがあるということでした。

 

一般家庭において実際に二段ベッドを使うのは、成人よりも子供の方が多いと思われます。しかしながら、子供は活発に動き回ったり、多少危険なことでも面白がって行ったりするものです。そして、過失や非過失に関わらず、子供の死亡原因として、不慮の事故というものが上位に位置しており、二段ベッドにおいて事故が起こらないとも限りません。特に、二段ベッドのはしごや上段において落下などの事故が発生することが予想されます。

従って、二段ベッドのはしごや上段に潜むリスクを事前に把握しておく必要があります。

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▪JIS規格とは▪

JISは、Japanese Industrial Standardsの略で、日本工業規格とも言われます。昭和24年施行の工業標準化法によって制定される国家規格のことです。

その中で、二段ベッドに関するJIS規格としてJIS S1104が定められています。日本工業標準審査会(JISC)の審議を経て、経済産業大臣を主務大臣として本規格は制定されています。1979年7月1日に制定され、最新改訂は2004年9月20日になっています。

 

▪二段ベッドのはしごに関するJIS規格▪

JIS規格の定義によれば、二段ベッドのはしごには、固定式と着脱式あり、また、垂直形と傾斜形があります。

はしご各部の寸法が規格されています。踏み板の幅は30 mm以上、踏み板の長さは250 mm以上、踏み板の間隔は200-280 mmです。

二段ベッドの側枠や手すりへの、はしごの取り付けは引っ掛け金具などを用いて確実になされ、この際、踏み板(ステップ)の上面は水平となる平らな面となり、また、傾斜形のはしごでは、下段の側枠とはしごの支柱や踏み板との間の隙間は150 mm以上なければならないと定められています。

 

強度を測定するための、二段ベッドのはしごに対する垂直荷重試験として、はしごの最上段の踏み板中央に1,500 Nの上から垂直方向の荷重を30分かけて各部の異常の有無を確認するというものです。1 kg重 = 9.8 Nから換算して、1,500 Nは、153.0 kg重になりますので、結構な重さになります。

また、着脱式のはしごの水平荷重試験として、両脚が開かないことをみるために、はしごの支柱の一方を固定した状態で、もう一方の支柱の中央部において、固定した反対の支柱と垂直水平方向の1,000 N(102.0 kg重)の引いた負荷を5分かけて各部の異常の有無を確認するというものです。

更に、着脱式はしごの取り付け部の強度の試験は、2通りあります。まず、二段ベッドに取り付けたはしごの最下部を床面から高さ90 cmの位置まで250 N(25.5 kg重)以下の力で上げた状態で、200 N(20.4 kg重)の力ではしごの下部を延長方向に引っ張り、取り付け部の外れの有無を確認するというものです。また、はしごを上に上げる力が250 Nを越えた場合は、越えたその位置で200 Nの力ではしごの下部を延長方向に引っ張り、取り付け部の外れの有無を確認するというものです。

次ぎに、はしごを取り付けた状態で下部を固定し、中央部に手前、向こうと水平方向に50 N(5.1 kg重)の力で5秒に1回の頻度で前後に各10回揺さぶり、各部の異常の有無を確認するというものです。

 

他方、固定式はしごの取り付け部の強度の試験は、はしごを取り付けた状態で、中央部の踏み板に対して直角方向に、水平荷重450 N(45.9 kg重)の力を5分間かけて、取り付け部の外れの有無を確認するというものです。

 

一連の厳格な強度試験をクリアした二段ベッドのはしごは、強度的に問題がないと言えます。しかし、安全を期するべく念のため、はしごを二段ベッドに掛ける引っ掛け金具が金属疲労で劣化していないかなどを、定期的に点検することが推奨されます。

 

▪まとめ▪

以上より、JISやSGのマークの入っている二段ベッドは、はしごの寸法や状態などが規格化されているだけではなく、非常に強度の点においても信頼できる製品であることが分かりました。つまり、はしごに対する垂直荷重試験や水平荷重試験に加えて、はしごの取り付け部における強度の試験の項目も課されていますので、二段ベッドの強度に関してはお墨付きということになります。

従って、購入に際して二段ベッドを選ぶ基準として、JISやSGのマークの有無というのも重要な要素であると考えられます。SGマークは、製品安全協会が安全を保証した製品に発行したものです。


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