二段ベッドに使われる木材の種類と特徴が知りたいです

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■二段ベッドに使われる木材の種類と特徴が知りたいです

▪疑問確認▪

二段ベッドの素材として使われている木材の種類にはいろいろあって、その違いが少し分かりにくいという疑問を持っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

 

▪天然素材である木材▪

人生の3分の1は睡眠していることを考えると、安眠のためには天然素材の木で作られたベッドは、やはり心地のよいものです。四季の移り変わりがとても鮮やかで、国土の多くを森林で覆われた場所に住む日本人ならば、尚更、木は身近なものです。

2段ベッドに使われる木材として著名なものとして、ラバーウッド無垢材、パイン材、オーク材、ウォールナット材、ひのき材、タモ材、チーク材があります。いずれもそれぞれの良さを持ち合わせていますが、各論でその良さを見てみることにしましょう。

 

▪ラバーウッド材▪

ラバーウッドは文字通りゴムの木のことで、暖かい地域に生育しています。以前はゴムの採れる樹液が採集できなくなったラバーウッドは、切り倒されて廃棄されていました。しかし、乾燥技術が進歩したお陰で、廃棄せずに使うことができるようになりました。従って、とてもエコロジーな木材と言え、その分、値段は抑えられます。

暖かい地域で育つため、材質は柔らかめとなっています。

 

▪パイン材▪

北欧は針葉樹林が広がっていて、マツ科の樹木から採れるパイン材は家具などの具材として汎用されます。とても寒さの厳しい北欧では外出せずに家の中で過ごすことが多くなります。それ故、家の中で使われる家具は、使いやすくて飽きの来ないデザインが求められ、シンプルな意匠となっています。これが、北欧デザインと呼ばれるものです。

パイン材にも、産地などによって種類があり、北欧パイン、メルクシパイン、ラジアータパイン、欧州赤松(レッドパイン)などがあります。

二段ベッドにもよく用いられる人気の北欧パイン材は、寒冷地であるため成長が遅くて年輪が細かいため、材質は他の地方で採れるパイン材よりはやや堅くなっていますが、別種の木材と比較すれば柔らかいです。そのため、暖かみがあってまた、黄白色の表面は使い込むにつれて飴色に変わっていきます。また、とても良い香りがしますが、フィトンチッドと呼ばれる二次代謝産物である低分子化合物が徐々に揮発して空中を漂っているのです。

 

▪オーク材▪

堅くて丈夫なオーク材は、ブナ科の広葉樹から採れたもので、耐久性に優れているため、高級家具に用いられます。色はやや白くてナチュラルな印象を与えます。また、虎斑(とらふ)と呼ばれる美しい木目が特徴的です。

ヨーロッパやアメリカでは、古くから家具などに使われてきた木材です。また、樽材としても使用され、ワインやウイスキーに芳醇を与えます。

 

▪ウォールナット材▪

クルミ科の落葉広葉樹であるクルミの木から採れた材で、中でもブラックウォールナットは銘木として有名です。衝撃に強くて狂いの少ないという性質を持ち、更に、とても美しい木目には魅了されます。それがつや出し加工でもっと美しくなります。そのため、高級家具に使われて、部屋にあると重厚な印象を与えます。

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▪ひのき材▪

日本において昔から高級材として使われてきた常緑高木針葉樹であるひのきは、木目が通直で、肌目は緻密となっています。そのため、仕上がりの美しさは素晴らしいです。また、ある程度の堅さを備えています。

ひのきといえば、香りの良い木材として知られていますが、ヒノキオール(ヒノキチオール)やα-カジノールというテルペン類というフィトンチッドが揮発することで、心地よい香りが感じられます。フィトンチッドは、松やひのきなどの樹木に含まれる抗菌性化合物で、そのため、ヒノキがまな板や風呂に使われるのです。

 

▪タモ材▪

落葉広葉樹であるタモは、木目が通直であるため、シンプルなデザインである家具に合う木材です。

北海道、樺太、中国、朝鮮にという寒い地域に生育しているために、材質はとても堅く、野球のバッドやテニスのラケットの材料にもなっています。

 

▪チーク材▪

東南アジアに主に生育している落葉広葉樹ですが、非常に堅くて摩耗に強い材です。

ウォールナット、マホガニーとともに世界の3大銘木に数え上げられるように、高級家具に使われてきました。高級寝台列車であるオリエント急行や豪華客船であるクイーンエリザベス2号の内装にも使われました。

とても貴重であるため、古木チーク材が高値で取引されているほどです。

 

▪まとめ▪

以上のように、木製フレームの二段ベッドに使われる木材は、多岐に渡っていて目移りして仕方がありません。結局、どの材を選ぶかは、使う人の嗜好に依存するところがおおきいです。また、北欧、アジアン、和風など、部屋のイメージに統一感を持たせる材を選ぶのもよいでしょう。

高級家具に使われる木材は、その貴重性から家具の一部が場合によって、突き板という表面にスライスした貼り物となってしまうかもしれませんが、それでもまったく風合いは無垢とほとんど変わりません。

本記事が、木製フレームの二段ベッドを選ぶ一助となれば幸いです。


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