地球温暖化という近代社会の問題

年々暑さを増している状況

 日本の都市部では、夏になると周辺の郊外よりも暑さが厳しくなっていて、ヒートアイランド現象と呼ばれる状態が現出しています。これは、街がアスファルトやコンクリートで囲まれて、直射日光が遮られることなく反射したり、熱が蓄積されたりしたが原因となっています。並びに、エアコンの室外機や、自動車のエンジンからの排熱も原因となっています。
 この結果、都市では夏の暑さが昔に比べて温度が高くなっています。
 しかしながら、実のところ、都市に限らず、郊外や地方でも冬の温度が昔よりも高くなっています。すなわち、一年を通じて気温が上昇しています。そのため、桜の開花が早まったり、紅葉の時季が遅くなったりしています。
 従って、ヒートアイアンド現象とは異なる要因で気温が高くなっていると考えられます。
 このように、地球の温度が段々と上昇していて、さまざまな弊害が生じています。

地球温暖化という問題

 年々、気温が高くなっている状況を地球温暖化と言っています。
 温度の上昇によって、氷が融けて海面が上昇したり、乾燥によって砂漠化が進んだりして、人間の暮らしにも影響が出て来るだけではなく、人類の存亡にも関わってくる深刻な事態になろうとしています。
 実際、どれくらい温度が上昇しているかと言えば、IPCC第5次評価報告書によると、1880年から2012年にかけて年平均の気温が0.85ºC上昇しました。
 そして、IPCC第4次評価報告書によると、1990年から2100年にかけて6.4ºC温度が上昇すると予測されています。
 これだけ温度が上昇するとさすがにさまざまな問題が顕在化するものと思われます。

地球温暖化の原因

 地球規模で温度が上昇している原因として、温室効果ガスが挙げられます。
 温室効果ガスは、地表に降り注いだ太陽エネルギーによってもたらされた熱が宇宙に放散されることを防いでいます。まさに温室と同じことが地球規模で行われているのです。
 温室効果ガスがまったくない状態では、熱が宇宙空間に逃げてしまい、地球の表面は寒くなるため、温室効果ガスはある程度は必要となります。
 しかしながら、これが多くなると、今度は、熱が宇宙空間にそれほど放出されずに、地球の大気の中に留まります。こうなると、気温が上昇することになります。この状況が、地球温暖化なのです。

 温室効果ガスとして著名なものが、二酸化炭素(CO2)です。実際、二酸化炭素の濃度は年々少しずつ上昇を続けています。気象庁の「気候変動監視レポート2014」によれば、産業革命前の1750年頃の二酸化炭素の世界平均濃度は約278 ppmであるのに対して、2013年の世界平均濃度は396.0 ppmと、確かに上がっています。
 二酸化炭素は、熱エネルギーを吸収するとともに放出もします。従って、ある二酸化炭素分子が放出した熱エネルギーを別の二酸化炭素分子が吸収します。そのため、二酸化炭素の量が増えることで全体的に蓄えられる熱量も増えます。その結果、温室効果も増長されることになります。
 温室効果ガスには、その他に、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン類、パーフルオロカーボン類、六フッ化硫黄、三フッ化窒素が知られています。

温暖化の実害

 地球温暖化によって多くの問題が起こります。
 その顕著なものとして海面上昇があります。IPCC第5次評価報告書によれば、1901年から2010年の間に海面が19 cm上昇しました。これは、気温が上がったことで山にある氷河などが融けたことなどに起因しています。
 南太平洋の島国では海岸線が浸食されていて、将来的には海にのまれてしまうと考えられています。
 それを裏付けるように、2005年から2100年にかけて海面が最大82 cm上昇すると予測されています。

 それから、干ばつ、水不足、砂漠化によって農業に影響があり、食料難が危惧されます。
 そして、熱帯化によって熱帯の風土病や感染症が蔓延したり、熱波で死亡したりするリスクが高くなります。
 それ以外にも異常気象など、さまざまな問題が複雑に絡み合って人類に向かってくると思われます。

京都議定書

 1997年に地球温暖化のための会議が京都で行われました。その際に合意されたものが京都議定書というものです。2008年から2012年の間に1990年比で約5%の二酸化炭素など温室効果ガスの排出量を削減する努力が各国に求められました。
 2013年以降の取り組みがその後の会議で議論されましたが、具体的な結論はまだ出ていないようです。早く合意に至ることが急務であることは間違いありません。

空調服というもの

 最近、酷暑の場所で激しい作業をする人達には、空調服とも、ファン付き作業着とも呼ばれるものを着用することが多くなりました。
 これは文字通り、腰のところに付いているファンが外の空気を取り入れて服の内部を循環させ、排出口から外に出します。この際、汗が気流によって蒸発しますが、体表面から気化熱を奪っていきます。そのため、体温の上昇が妨げられます。

空調服による熱中症対策と省エネルギー

 空調服は体温の上昇を抑えるために熱中症の発症を防ぎます。しかし、それだけに留まらず、充電式のファンを利用しているため、エアコンを使う場合よりも燃費がよいのです。
 従って、空調服を使うことは、省エネルギーに繋がり、二酸化炭素の排出量に削減になります。

まとめ

 以上より、地球温暖化は、経済活動によって排出された二酸化炭素などの温室効果ガスの量が増えることで、太陽からの熱エネルギーが大気中に滞ることが原因と考えられています。海面上昇、干ばつ、砂漠化、異常気象など、さまざまな弊害が起こります。
 そのため、二酸化炭素の出ないように心掛けることが大事になります。その1つに空調服の利用があります。
 それでは、空調服を使うことで、熱中症を防ぐだけでなく、地球温暖化の進行を妨げていることを自負しながら、作業や運動に従事してください。



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