空調服で防ぐ炎天下や極暑で発生する労働災害

炎天下や極暑で発生する労働災害の種類

 とても暑いところで作業をしている際に起こる事故として熱中症が知られています。これは、炎天下のような単に暑い場所だけではなく、体が暑さにまだ慣れていない時季や、高温多湿の場所においても発生しますので、注意が必要です。熱中症は、最悪の場合、死亡することもあります。
 また、一般的認定要件と医学的診断要件のいずれかの要件の一方にでも該当すれば、熱中症として認定され、労働災害となる可能性が生じます。その場合、会社は労働者に対する安全配慮義務(労働契約法第5条)を怠ったとして損害賠償義務を負うことになります。

熱中症とは?

 熱中症は、高温多湿の環境下で、体内にある水分や塩分が汗とともに体外に大量に失われたり、暑さで脳や体が著しく熱くなったりした結果、体内の調節機能に異常をきたしたことにより発症する障害のことです。熱失神、熱けいれん、熱疲労、日射病を含む熱射病の4つの総称です。

 症状としては、熱失神は、熱中症の初期症状で、血管が拡張して血圧や脳血量が低下することで、めまいなどを引き起こします。また、熱けいれんは、汗をかいたあとに水分を補給しても塩分を補給していない際、筋肉痛や筋肉の痙攣などが起こります。そして、熱疲労は、大量の汗をかいて脱水症状になることで、吐き気、倦怠感などが起こります。それから、熱射病は、高体温により中枢系に異常が見られ、意識障害などが生じます。

 更に、熱中症の症状を簡便に把握するために、I、II、IIIのグレードが設けられています。すなわち、I度は、熱失神や熱けいれんで、めまい、失神、筋肉痛、筋肉の膠着、大量の汗という症状が見られ、水分や塩分の補給や日陰での安静といった措置が必要です。II度は、熱疲労で、頭痛、気分がすぐれない、吐き気、嘔吐、倦怠感、脱力感という症状が見られ、病院で点滴などの措置が必要です。そして、III度は、熱射病で、意識障害、痙攣、手足の運動障害、高体温という症状が見られ、病院で早急な治療が必要です。

熱中症の発生件数

 厚生労働省の「職場における熱中症による死亡災害の発生状況」(平成26年)によると、死亡者数を含む熱中症の死傷者数は、平成21年で150人、平成22年で656人、平成23年で422人、平成24年で440人、平成25年で530人、平成26年で423人と、猛暑だった平成22年は例外としても、それ以降でも400-550人の死傷者数が出ています。
 中でも、熱中症の死亡者数は、平成21年で8人、平成22年で47人、平成23年で18人、平成24年で21人、平成25年で30人、平成26年で12人となっており、年間30人以下の方が熱中症で亡くなっています。
 業種別の平成22年から平成26年の5年間における熱中症による休業4日以上の業務上疾病者数の累計を見てみると、一番多い業種としては建設業が710人で、次いで、製造業が480人、運送業が303人となっており、更に、警備業が152人、商業が143人、清掃・屠畜業が137人、農業が45人、林業が25人、その他が348人でした。
 同5年間のおける熱中症による死亡者数は、一番多い業種としては建設業が50人、次いで、製造業が21人、その他が13人、農業が10人、警備業が9人、商業が8人、清掃・屠畜業が6人、林業が6人となっています。
 建設業と製造業で、熱中症が多発していることがデータから読み取れます。

 更に、同5年間のおける月別の熱中症の死傷者数を見ると、7月と8月に集中して全体の9割ほどが発生していることが分かります。そして、14時から17時までの間に多く起きています。
 従って、7月と8月に多く発生することから、暑さが一番重要なファクターであることが自明となります。そして、屋外や工場内で作業をすることの多い業界である建設業と製造業が、その影響を直接的に受けるのです。従って、熱中症への予防措置が重要になります。

熱中症対策

 人命は何よりも尊いものです。熱中症の起こる状況は、高温多湿の環境下で作業や運動をして、汗とともに水分や塩分が体内から出て不足したり、体温が高くなったりするときに起こります。そこで、予め、その対策を講じておけば、発症を防ぐことができます。
 まず、こまめに水分や塩分を補給すること、および、体を暑さから守り、適切に冷やすことが有効です。そのため、高温多湿の作業場所の近くに、冷房や日陰で涼しい休憩場所で火照った体を冷やせるようにしたり、高温多湿の作業場所に飲料水を備えたりするのが作業環境の改善になります。

 そして、作業時間や作業方法の見直しをしたり、帽子を被ったり、透湿性や通気性の優れた服装を着用したりする作業管理もまた大切になります。
 そこで、とても有効な熱中症対策となるのが、空調服で、ファンで服の中に取り入れた空気を巡らして、汗を蒸発させ、その過程で気化熱が体表面から奪われることで涼しくなる、という衣服です。是非とも、ファン付き作業着とも呼ばれる空調服を導入して、熱中症を克服してみてはいかがでしょうか。



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