最近、ファンが付いている作業着が流行っているようだけども、どうして選ばれるのか、という疑問を持っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。
文字通り、腰の部分に充電池で回転するファンが付いている作業着は、ファンにより外気が取り入れられて服の内部を循環して排出口から外に出されます。
この汗が気流によって蒸発する際に、体表面から気化熱を奪っていきます。それにより、涼しく感じることができるのです。そのため、ファン付き作業着は空調服とも呼ばれています。
それ故、とても暑い環境下で働く場合にファン付き作業着は重宝するのです。
日本の夏は非常に高温多湿で、特に都市部ではその暑さは一段と厳しいものとなっています。これは、昔に比べて街中に緑の繁る木々、および、土が露わになっている地面がほとんどなくなっており、アスファルトとビルで覆われています。
そのため、夏の直射日光が遮られることなく、アスファルトやコンクリートに当たり、これを暖めるとともに反射されて大気を暖めます。
更に、エアコンの室外機から排熱が出されて大気を暖めます。
こうして、夏の都市部の気温は上昇してとても暑くなるのです。そして、このように都市部が異常に熱くなっている状況は、ヒートアイランド現象と呼ばれています。
この都市部の暑さが風に流されて、内陸部では更に暑い状況を呈しています。その代表的な場所が、熊谷、館林、多治見になります。夏になると連日、ニュースになっているのでご存じの方も多いと思われます。
それから、明治31年以降、100年で1.1ºCほど、平均温度が上がっています。この原因として、経済活動によって排出された二酸化炭素などの温室効果ガスによる地球温暖化が挙げられます。
これだけ暑くなると、屋外であれ、屋内であれ、激しい作業をする際に体調を悪くしてしまっても全くおかしくはありません。
日本の夏が暑いことが如実に現れている事象として、熱中症が多発していることが知られています。7月から9月にかけて熱中症が集中しています。
また、暑い季節である夏だけではなく、狭小空間のように熱と湿気が籠もるような場所でも熱中症は発生します。体温の異常な上昇、水分と塩分の枯渇が原因となっています。
その症状としては、めまい、たちくらみ、頭痛、筋肉痛、意識障害、痙攣などが見られます。意識障害や痙攣ともなると、死亡することもあります。
従って、熱中症にならないような対策が必須であると言えます。それだけではなく、熱中症になった場合の対象方法も知っておくことが重要となります。
ファン付き作業着はファンを回すことにより、体温が著しく上昇することを防ぐことができます。そのため、非常に暑い環境で激しい作業に従事しても、熱中症の発症を防ぐことができます。
このため、企業の間では、労働災害を防止するために、ファン付き作業着を正式な作業着として採用しているところもあります。これにより、従業員の熱中症の発症が抑制されることが期待されます。
また、作業員以外の人達の間でも、多くのニーズがあると考えられます。
酷暑で働くことになる建設現場や工事現場以外でも、ファン付き作業着の活躍するシーンはあります。
キッチンでは、料理をするために火を使いますが、特に夏の暑い時期には、その前に立って調理をするととても高温多湿となります。それにより、熱中症を発症することがあります。
それは、一般家庭で家事に従事する人だけではなく、プロのコックでも当てはまります。そのため、耐火性のある綿製のファン付き作業着を着用して料理をすることで、熱中症の予防となります。
それから、体を動かさなくとも、夏には住宅内の部屋の温度が上昇することで熱中症になることがあります。とりわけ、温度変化に関する感度が落ちている高齢者に、このような状況下での熱中症が多発しています。
これもファン付き作業着を着ることで熱中症になることを予防できます。
それ以外にもさまざまな状況において、ファン付き作業着は有効であると考えられます。
実にいろいろな仕様がファン付き作業着には用意されています。サイズ、種類、素材、カラーなどに関して幾つも仕様があります。
それ故、自分のニーズや好みの適うファン付き作業着を選び出すことが可能となっています。
酷暑での作業をする必要のない人でも、物珍しさや興味本位でファン付き作業着を購入して使う事例が少なくないようです。
それどころか、自ら製作する強者も現れているほどです。
以上より、ファン付き作業着が選ばれる最大の理由は、暑い環境下で激しい作業を行ったとしても熱中症にならずに、涼しく従事できることです。
また、さまざまな仕様があるため、自分の好みやニーズを満たすものが見出せることも理由の1つであると考えられます。
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