極暑での作業における熱中症の予防対策

問題となっている熱中症

 夏の暑い時期、日本各地で最近特に問題視されているものが熱中症です。これは、極暑や高湿度の環境において、体温が著しく上昇したり、水や塩分が不足したりした状態になったときに起こる症状です。
 特に最近問題になっていた背景として、地球温暖化やヒートアイランド現象という現代社会の抱える事情があると思われます。実際、これらにより、気温が上昇しています。
 二酸化炭素のような温室効果ガスを排出したことで、太陽によって暖められた地表からの放射熱が宇宙空間に逃げることなく、地球の大気内で滞ることで気温が上昇します。また、都市部はアスファルトやビルで覆われ、木々や地表がないため、熱や湿気が吸収されることなく、街中に滞ることで都市の気温が上昇します。
 その結果、とても暑くて高湿気の状態が創出され、激しい作業や運動をすることで熱中症が誘起されてしまうのです。

 この熱中症ですが、症状が重篤な場合は命に関わることもありますので、きちんとした対応が求められます。それは、事後だけではなく、事前も当てはまると考えられます。
 ここでは、その事前に当たる予防に関して検証していくことにします。

熱中症の発生状況

 熱中症は、6月から9月にかけて全国各地で発生しています。しかし、都市部においては特に発生件数が多くなっています。
 厚生労働省の大阪労働局によれば、熱中症による4日以上の休業者数は、平成22年は32人、平成23年は15人、平成24年は28人、平成25年は25人、平成26年は23人、平成27年は23人でした。また、熱中症による死亡者数は、平成22年は1人、平成23年は1人、平成24年は1人、平成25年は0人、平成26年は2人、平成27年は2人でした。
 このように、熱中症によって休業をすることになったり、死亡したりする人が存在するのです。そのため、まずはその予防に努める必要があると考えられます。

典型的な症状

 熱中症とは、さまざまな症状を総称しているもので、軽度から重度まで段階的にいろいろな症状があります。
 端的には、めまい、たちくらみ、頭痛、吐き気、意識障害、痙攣などが挙げられます。
 そして、その重篤度によってグレードIからグレードIIIまでの3つの分類分けがなされています。

 すなわち、グレードIはめまい、筋肉痛、筋肉の硬直、発汗などが、グレードIIは頭痛、吐き気、虚脱感などが、グレードIIIは意識障害、痙攣などがそれぞれで見られます。
 このような事態にならないように心掛けることが予防医学的な見地からも大切です。

環境的な予防対策

 さまざまな要因によって発生する熱中症が起こらないような環境を自ら創り出したり、または、故意に選んだりすることは充分に可能なことです。
 気温や湿度の高い場所で作業や運動を行わないということが重要です。そして、室内であれば冷房の効いているところ、屋外であれば日陰となっているところや風が吹いているところを選ぶようにすることが肝要です。

 熱中症が起こるリスクのある環境に身を置かなければ、熱中症が起こることもありません。そのためには、やはり、熱中症に関する知識を身に付けることも大事です。
 それから、熱中症に関連した暑さ指数(WBGT)に注意を払うこともよいと考えられます。これは、湿度、熱環境、気温という要素によって算出される数値になります。

内在的な予防対策

 自分の体に関することを留意することでも熱中症を防ぐ効果があります。
 水分や塩分をこまめに摂ることは、汗をかいて体内から水や塩分が不足することを防ぎます。
 また、最近の繊維はとても進歩していて、吸水性や速乾性が非常に優れた衣服が開発されています。これを利用するのも有効と思われます。

 それから、日頃から丈夫な体を作るとともに、十分な睡眠時間を確保することも重要と言えます。脆弱な体調では、暑さや湿気に関する過酷な状況に耐えることは難しくなります。

空調服というもの

 昨今、酷暑の環境において作業をする人達の間で人気となっているものが、ファン付き作業着とも呼ばれる空調服というものです。
 腰の部分に装着してあるファンを回して外気から空気を取り入れて服の中を循環させる際、汗を気化させてその気化熱を体表面から奪わせることで体温を下げます。
 そして、湿気を含んだ空気を排出口から外に放出されます。
 このような機構によって暑い場所でも涼しく作業を行うことが可能となっています。

空調服による予防対策

 体温を効率的に下げることができるという点で、空調服は熱中症の対策にとても適したアイテムであると考えることができます。
 まさに、予防医学的な見地から空調服は有効であるため、実際、炎天下などの環境で作業をする建設業など、多くの企業で採用されているのです。

まとめ

 以上より、夏の熱中症が問題となっていますが、重篤な場合には死亡することもあります。そのため、その予防はとても重要事項となっています。
 具体的には、高温多湿の場所や密閉された部屋などで作業を意図的にしないこと、涼しい場所を選ぶこと、等の外部環境的な要素に気を付けることが大切です。
 また、水や塩分を摂取したり、涼しい格好をしたりという内的な要素も重要です。
 そして、空調服というものも熱中症の対策として有効となっています。
 それでは、熱中症の予防対策として空調服を利用して、夏場でも健常な体で作業やスポーツをお楽しみください。



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