赤ちゃんにやさしいコルクマット

赤ちゃんにやさしいと言われる訳

 赤ちゃんは生まれてからそれほど年月が経っていないので、生体防御機構が発達段階にあるため、外部からのストレスに対してあまり抗力がありません。主に、物理的障壁と生化学的障壁が未成熟なのです。ですので、肌に触れるもの、消化器系に入るもの、呼吸器系に入るものは是非とも気を付けなければいけません。

 コルクマットは概してエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)のシートの表面にコルクを貼り付けたものですが、有害事象となる物質が含まれていないことは、検査機関の検査でも証明されています。その原料となるコルクの形成過程を詳細に見てみるとその理由が分かります。
 樹皮に肥厚な層をなすコルクは、細胞壁を構築するスベリンやリグニンという高分子からなる多孔質で、細胞活動が停止しているので水分や有機物などが能動的に幹から取り込まれることはなく、そして、新たに細胞内でタンパク質などがされません。また、頑強な高分子集合体は水や有機物を受動的に外側から透過させて取り込むこともありません。

 つまり、コルクには内在的な有機物がないので、敏感な赤ちゃんの肌を刺激することはないのです。それから、頑強な高分子体は容易に崩れないので、剥がれ落ちたものが抗原となってアレルギー反応を起こすことがほとんどありません。

 それから、コルクマットは、多孔質のコルクとエチレン酢酸ビニルコポリマーからなる厚みのあるマットなので、クッションとして機能して赤ちゃんの転倒でもその衝撃を和らげて怪我をさせないというやさしさもあります。

コルクに含まれる化合物

 イソプレンをモノマーとして付加重合した高分子化合物である天然ゴムには、加工の際に加えられるゴム硬化剤やゴム老化防止剤の低分子化合物が抗原となって接触性皮膚炎が起こることがあります。

 高分子化合物という点はゴムとコルクは共通しています。しかし、パラヒドロキシシンナミルアルコール・コニフェリルアルコール・シナピルアルコールというリグニンモノマーをモノマーとしてラジカル的に重合したリグニン、高級脂肪酸をモノマーとして重合したスベリン、グルコースをモノマーとして重合したセルロースからなる高分子化合物であるコルクですが、人が手を加えことなく自然に形成された高分子化合物で、添加剤は含まれていません。

 また、コルクは、細胞活動が終えた死んだ細胞が、高分子で構築された細胞壁が残されたもので、一次代謝産物や二次代謝産物が能動的にも受動的にも新たに内部に取り込まれることはなく、更に、核酸やアミノ酸というモノマーだけではなく、合成機構も欠如しているのでタンパク質が新たに生合成されることはありません。
 そして、高分子からなる壁は、低分子化合物やタンパク質を透過させて、内部に移行させません。つまり、内部に有機物はないということになります。

赤ちゃんがコルクに触れることに伴うリスク

 赤ちゃんの肌は大人の肌と比べると、未発達の状態です。表皮と真皮が十分ではなく、細胞間の隙間がまだ開いている状態で、外部からの異物を物理的障壁として完全に跳ね返すには至っていません。また、赤ちゃんに限らず、油のような脂溶性・疎水性化合物は、皮膚の細胞膜を受動的に通り抜けてしまいます。

 こうして、隙間をくぐり抜けてきた化合物は、抗原としてアレルギー反応を引き起こすことがあります。とりわけ、免疫反応が発達段階にある赤ちゃんは、ちょっとしたことで免疫系のシステムが暴走してしまうこともあります。皮膚においては、かぶれとも呼ばれる接触性皮膚炎が代表的なアレルギーです。

 しかし、コルクマットの高分子の面は、抗原となる低分子化合は存在せず、また、その表面から削れたものも塊状であるため、抗原とはなりにくく、赤ちゃんが接触性皮膚炎を起こすリスクはほとんどないのです。

赤ちゃんがコルクを口に入れることに伴うリスク

 赤ちゃんは、免疫機構が働き始めたばかりで、大人と比較してもとても未熟です。また、生きている期間が短いため、特定の抗原に対して抗体を作るための記憶を持った細胞が学習不足な状況です。
 そのため、異物に対する免疫防御が不完全でコントロールしきれない場合があります。口から摂った食物は胃腸で分解され、小腸で栄養分や低分子化合物が吸収されます。そして、吸収された物質は、門脈という血管を通って肝臓にまず達し、そこから胆汁とともに腸に排出されるものもありますが、大多数はそこから血流に乗って全身を巡ります。

 この過程で、食物由来の取り込まれた化合物が抗原として認識され、食物アレルギーというアレルギー反応を起こすことがあります。特に、赤ちゃんは消化機能がまだ完全ではないため、食べたものを細かく消化することができず、比較的大きな状態で吸収してしまいます。小さいものものよりも大きいものの方が異物として扱われる傾向があるため、IgEのような抗体が作られてしまい、食物アレルギーを引き起こしやすいのです。

 コルクマットの表面が剥がれて赤ちゃんの口に入ったとしても、コルクには抗原となるような物質がないので、食物アレルギーを起こすリスクはあまりないと考えられます。

接触性皮膚炎とは?

 別名をかぶれともいう接触性皮膚炎は、IV型アレルギーに分類されますが、抗体の関わる体液性免疫ではなく、免疫細胞の関わる細胞性免疫によるものです。そして、抗原(アレルゲン、ハプテン)による感作、および、抗原の再暴露に伴う活性化という時間差のある二相の段階があります。症状が出るまでに時間が掛かるので、遅延型アレルギーとも呼ばれます。
 まず、表皮に存在するランゲルハンス細胞が、異物である抗原をその突起で捕捉すると、リンパ液に乗ってリンパ節まで移動します。そこで、T細胞は抗原を提示されて感作されます。

 次ぎに、感作されたT細胞は表皮に移動し、そこで、自分が感作された抗原と同じものを認識すると、サイトカインを放出します。すると、免疫細胞が活性化され、抗原を退治に掛かります。その結果、副反応として、皮膚炎が起こるのです。

 接触性皮膚炎を引き起こすものとして、漆に含まれるウルシオールが有名ですが、化粧品、天然ゴム、皮革、塗料などに含まれる低分子化合物が抗原となることもあります。

食物アレルギーとは?

 食物アレルギーは、I型アレルギーに分類されますが、特定の抗原(アレルゲン、ハプテン)に対して反応するIgE(免疫グロブリンE)という抗体が、肥満細胞と結合している状態で、この抗原がIgEに結合すると、肥満細胞は脱顆粒して中からヒスタミンやロイコトリエンなどの化合物を放出します。
 その結果、アレルギー反応が引き起こされるのです。この過程が早いので、即時型アレルギーとも呼ばれます。

特定の食べ物の一部が抗原となっている場合、これを食べてしまったときに小腸から吸収されて全身に回る血流に乗ります。そして、アレルギー反応を起こします。そのため、食品アレルギーを起こす抗原が特定されているのであれば、それを摂取しないことが肝要です。

 小児における食物アレルギーを起こす抗原として、鶏卵と牛乳が代表的なものですが、その他に大豆、小麦、米があります。しかし、加齢とともに、抗体に対する感受性が変化して緩解するようで、大人では、抗原として鶏卵、カニ、エビ、魚、牛乳が拮抗しています。


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