エコロジーの本来の定義は、生物とそれを取り巻く環境との相互関係を研究する生態学のことですが、生物の中でもヒトを中心にした視点で、自然環境を保護しながら人間の生活を持続させていく人間生態学という意味合いで昨今、使われることが多くなってきています。
ヒトの独善的な活動によって公害、環境破壊、地球温暖化、内分泌撹乱物質(いわゆる環境ホルモン)などの問題が発生し、無分別で利己的な行為は巡り巡って人類にその代償が回ってくることを否応なしに理解させられました。その結果、環境に調和した持続可能な社会、つまりは、グリーンサステナブル社会の創成を目指すべく、エコロジーが叫ばれているのです。
エコとは、エコノミーよりもむしろエコロジーの略です。
エコロジー的に有益な商品をエコ商品と言いますが、これには直接エコの製品と間接エコの製品に大別されます。
直接エコとは、電気、ガス、石油などのエネルギー使用量を直接的に削減するものです。これには、LED電球、太陽光パネル、ハイブリッド車、家庭用燃料電池などがありますが、LED電球を除いて高額で、置き場所の確保できる家庭でしか導入することができません。
それに対して、間接エコとは、日用品や食品に多く見られ、流通、原料、使用方法により、エネルギー使用量を間接的に削減するものです。具体的には、濯ぎの回数を減らせるようにした洗剤、材料削減で軽量化したペットボトル、等々が挙げられます。
実に、コルクマットは原料にコルクが使われていることによって間接エコ製品に分類されるのです。
コルク樫から剥がした樹皮から採れるコルクの世界生産の半分強がポルトガル産で、その国土にある森林の約20%をコルク樫が占めています。それはまた、ポルトガル、スペイン、フランス、イタリア、モロッコ、アルジェリア、チュニジアの7カ国だけに存在する地中海全体のコルク樫林の約35%に相当します。
そこでは、生態系が形成されており、野ウサギ、ワシ、トビ、モズ、イノシシ、ヤマネコなどが生息していて、住む場所や食べ物を提供しています。
また、実であるドングリは、自然動物の食料になっているだけでなく、家畜の飼料ともなっています。その代表的なものが有名なイベリコ豚で、コルク樫林に放牧されているときに食べているようです。イベリコ豚の中でも出荷前の半年間、ドングリを食べたものは最高級のランクが与えられています。
コルクを採取するために剥がされたコルク層と呼ばれる樹皮は、8年から10年経過すれば再生して再びコルク層を剥がすことができます。樹皮が再生している間は、樹皮を剥がしていない個体に比べて、二酸化炭素の吸収量が増えています。
そのため、温室効果ガスである二酸化炭素を効率的に削減することになり、地球温暖化の対策に重要な役割を果たしているのです。パルプの原料として切り倒される熱帯雨林とは対照的です。
また、防風林や防砂林として、乾燥地帯でも育つコルク樫が、特に、モロッコ、アルジェリア、チュニジアのような国々において、砂漠化の防波堤となっているのです。
しかし、コルクを使った製品として最も売り上げのあるワインのコルク栓が、アルミ製のスクリューキャップなどに取って代わられようとしており、その需要が今後、減衰していくことが考えられます。その結果、ポルトガルを中心とした地中海地方のコルク樫林の半分以上がこれから10年以内に消失するのではないかという予想が2006年に世界自然保護基金から提言されています。
実際、既に管理に不備のあるコルク樫林が山火事で焼失したりしていて、景気が悪くなって雇用が維持できなくなると、コルク事業によって保全されていたコルク樫林も荒れていくことになるに違いありません。
コルク樫の林が減ることは、エコロジーとしてはとても由々しき問題であることになります。それは、地球規模的な問題と言っても過言ではありません。
コルクマットを床に敷くことで、冬の床の寒さを遮断しますので、他の暖房器具の使用を低減することに繋がり、電気やガスのようなエネルギーの消費を抑制します。また、夏は、表面が湿気ていないために、さらっとした感触がして涼しく感じますので、冷房器具の使用を幾分抑える効果があり、電気やガスのようなエネルギーの消費を抑制します。
従って、コルクマットは、原料という点だけでなく、使用方法という点においても、間接エコ製品としての役割を大いに果たしているのです。
また、コルクは再生可能な材料としてリサイクルされており、特に、ワインのコルク栓は上質なものとして粉砕した後に様々な用途に再利用されます。
コルクマットはまさにグリーンサステナブル社会を担う製品であると言えます。エコ活動の一環として、是非ともご利用なされてはいかがでしょうか。
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