汚れてしまったコルクマットは水洗いすることができるのか、ということを疑問に思っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。赤ちゃんがコルクマットの上に寝転ぶこともあるので、常時、清潔に保っていたいというのは当然の気持ちで、また、そのように務めなければいけません。
コルクマットは、堅くて、冬は冷たいフローリングの上に敷き詰めるのに適した敷物です。横転の怪我を予防したり、冬場の床から伝わってくる冷たさを遮断したりするのですが、それ以外にも数々のメリットがあります。そのため、ジョイント式のコルクマットはとても人気となっている製品のです。実のところ、水洗いすることもできるのです。
コルクマットの主要成分は、表面に貼られたコルク、土台となるエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、そして、両者を貼り合わせる接着剤になります。
コルクは、コルク樫のコルク層という樹皮を剥がして加工したものです。もともと細胞壁を構成していたスベリン、セルロース、リグニンなどの頑強な高分子化合物から成っているため、撥水性や液体非透過性を示して水や油などを通しません。
他方、EVAは、エチレンと酢酸ビニルをモノマーとした共重合体ポリマーという樹脂で、プラスチックの一種になります。実際、チューインガムの基材、風呂場に敷くマットの材料としてEVAが使われていることからも分かるように、水を通さない素材です。そして、樹脂ですので油も通しません。
従って、コルクマットは、撥水性と撥油性の両方の性質を示すということです。この性質は、掃除などのメンテナンスの方法を決定するのにとても有効です。
日常生活において、ほこりなどが積もったり、髪の毛や食べこぼしが落ちたりと、どうしても室内を掃除する必要に迫られます。
そこで、コルクマットに付着したほこりなどのごみは、掃除機で吸い取ったり、箒で掃いたりして除いてください。また、こびり付いた汚れは、水を絞った雑巾で拭き取ってもらえればよいと思います。
基本的なメンテナンスは、この程度のもので充分です。アレルギーの元となるダニの発生するリスクがあるカーペットや絨毯に比べたら、掃除の仕方も随分と楽ではないでしょうか。
しかし、コルクマットと床の接触面に結露の水が生じた場合、及び、コルクマットの上にこぼした水やジュースなどの液体、そして、窓の結露から垂れた水がジョイント部分を毛細管現象でコルクマットと床の接触面まで回り込んでしまった場合、アレルギーを引き起こすカビの発生原因になりますので、たまにはコルクマットを外して、カビが発生していないか、乾燥しているかを確認してください。
つまり、水を通しにくい性質を持つため、コルクマットと床との間に滞ってしまった水分が蒸発しにくいのです。そのため、乾燥を保つように心掛ける必要があります。
しかしながら、水を絞った雑巾で拭き取っても取れないほどの汚れが付くことあるかもしれません。そのようなときは、コルクマットのジョイント部分を外して、気になるコルクマット自体を水洗いすることができます。これは、コルクマットが持つ撥水性という性質を利用した洗浄方法です。また、コルクもEVAも、油分を通しにくいので、薄めた洗剤などを使うことができると考えられます。
水洗いが済んだら、陰干しで充分乾燥させてください。特に裏側が濡れたままだと、カビの生える原因となります。
それから、いつもは敷きっぱなしのコルクマットを折角外したのですから、外した部分の床面にカビ発生などのような異常がないか確認するのもよいでしょう。また、床に掃除機をかけるのも衛生的な状態を保つのに役立ちます。
更に、油分などの汚れは、界面活性剤などの洗剤を用いても落ちないことがある可能性もありあす。その際は、汚れたコルクマットを新しいものと1枚だけ交換すれば、汚れの問題は解決します。これはジョイント式の敷物に特徴的なメリットであると言え、面積のあるカーペットや絨毯ではできない対処法です。
以上より、コルクマットは水洗いすることができることが分かりました。コルクマットは、掃除機や箒でごみを取り、水を絞った雑巾で拭き清めるという掃除の仕方で通常、問題はありません。しかし、それでも汚れが落ちないようでしたら、汚れたコルクマットのジョイント部分を外して、そのマット全体を水洗いしてください。薄めた洗剤も併用することも可能と思われます。
そして、水洗いしたコルクマットは陰干しして充分に乾燥させてください。きちんと乾燥させないと、アレルギーを惹起するカビが発生する可能性があります。
それでは、汚れの気になるコルクマットを外して水洗いして、衛生的で快適な生活を楽しんでください。
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