赤ちゃんの接触性皮膚炎が心配で、気になります

お悩み確認

 唯一無二の赤ちゃんにかぶれが起きることを心配している方、既に起きてお悩みの方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。

赤ちゃんのアレルギー反応と接触性皮膚炎

 赤ちゃんによく見られるアレルギーとして接触性皮膚炎、食物アレルギー、乳児湿疹などがあります。
 接触性皮膚炎は、かぶれとも呼ばれるもので、外的な刺激となる物質が皮膚と接触することで、その接触部分の表皮や真皮上層に炎症や湿疹を引き起こす疾患で、かゆかったり、ヒリヒリしたり、痛みを伴ったりします。更に、刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎に、おおまかに大別されます。

接触性皮膚炎の発症機構

 表皮を形成する正常な角質は、密に詰まったタイトジャンクション(tight junction)で、分子量1,000以上の物質は透過させませんが、角質傷害で隙間が空いたルースジャンクション(loose junction)では、物理的バリアとしての機能が損なわれ、分子量1,000以上の物質が隙間から入っていきます。乾燥肌は角質が異常を起こしています。
 このような肌に異常が見られる状態では、接触性皮膚炎が更に起こりやすい状況となっています。
 また、細胞膜は脂質二重層から構成されるため、一般的に、脂溶性の高い物質ほど、皮膚を透過しやすい傾向があります。この性質を利用した投薬方法として経皮投与があり、貼付剤、塗布剤などの外用剤が該当します。
 従って、天然に存在する脂溶性化合物は正常な角質であっても皮膚を透過する可能性があります。

刺激性接触皮膚炎に関して

 刺激性接触皮膚炎は、毒性や刺激性を示す原因物質と触れることで起こり、アレルギー反応とは関係がないものであるため、誰にでも起こりうる可能性があります。そのため、よく知られた原因物質を把握しておくことは重要です。
 代表的な原因物質として、界面活性剤、除光液のような有機溶媒、シュウ酸カルシウムを原因物質として含む植物などがあります。このような原因物質により刺激されることで、ケミカルメディエイターが表皮細胞から放出されて炎症などを惹起します。

アレルギー性接触皮膚炎に関して

 アレルギー性接触皮膚炎は、IV型アレルギーに分類されますが、感作相と惹起相という段階的な2相からなります。
 抗原(アレルゲン、ハプテン)となる物質は分子量が1,000以下のもので、正常ではない角質ならばその隙間から、抗原が脂溶性ならば角質を透過して、表皮の内部に侵入してきます。そして、表皮に存在する樹状突起細胞であるランゲルハンス細胞が捕捉すると、リンパ液に乗ってリンパ節まで遊走して抗体の情報を提示し、T細胞は感作されます。これが感作相です。

 表皮で感作されたT細胞が感作の原因となった抗原と接触すると、ケミカルメディエイターであるサイトカインなどを放出して炎症反応が起こります。これが惹起相です。
 また、抗原と接触してから症状が発現するまでに時間を要するので、IV型アレルギーは遅延型アレルギーとも呼ばれます。
 アレルギー性接触皮膚炎の原因物質として、植物である漆やマンゴーに含まれるウルシオールなどの化合物、銅や銀などの金属、ゴムに含まれる抗酸化剤や加硫促進剤、等が著名です。

赤ちゃんの肌と免疫システムは発展途上中

 赤ちゃんの肌は、まだ発展段階にあり、表皮や真皮のバリア機能は完全ではなく、刺激物質や抗原を通してしまいます。また、免疫システムにおいても、免疫学的寛容の獲得や正確な感作がまだ完全ではない状態です。そのため、接触性皮膚炎の起こるリスクは大人よりも高くなっています。
 そのため、赤ちゃんの身の回りにある物質には気を付けたいものです。

おむつ皮膚炎に関して

 接触性皮膚炎でも、特殊なものは別称を与えられていますが、おむつ皮膚炎がそれで、便や尿、ないしは、濯ぎ残しの洗剤が原因となって、皮膚を刺激して起こります。しかし、昨今の紙おむつは、技術が発展して尿の吸収性が良好で、尿や濯ぎ残しの洗剤が原因であるかぶれは減少してきています。

接触皮膚炎診療ガイドライン

 日本皮膚科学会誌、2009年(平21年)119(9),1757―1793の「接触皮膚炎診療ガイドライン」 という表題の論文には、接触性皮膚炎の原因となる物質との接触を断つことができれば、根治が可能であるという旨が明記されています。
 原因となる物質が解明されていないのであれば、パッチテストなどで早急に検査して原因物質を特定することが必要であり、更に、長期ステロイド外用などのいたずらな対症療法は皮膚萎縮などの副作用を起こすだけではなく、無駄な医療費を支払うことにもなるということが書かれています。
 そのため、接触性皮膚炎でお悩みの方は、パッチテストを実施することをおすすめします。

コルクマットに抗原性はなし

 さて、コルクマットの表面に貼られているコルクは、スベリンとリグニンという高分子からなり、それ自体では抗原とはなりません。また、抗原となる脂溶性化合物も含有していません。更に、コルクマットの土台となっているエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)は、チューイングガムの基材としても使われている高分子で、抗原性はありません。
 従って、コルクマットに肌が触れても接触性皮膚炎は起こらず、赤ちゃんにもやさしいのです。安心してコルクマットをご利用ください。


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