コルクマットを敷いて使っていて、メンテナンスに関して一番気になるのは、日常での掃除のやり方だと思います。実際、どうやって掃除したらよいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コルクとエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)は腐食性のないものですので、特別なメンテナンスは必要ではないと言えます。ですので、特に危惧することはありませんので、ご安心ください。
敷き詰めたマットの上は、掃除機を掛けたり、箒で掃いたり、水を絞った雑巾で拭いたりしていただければ十分です。
サイドパーツをコルクマットの端にはめ込んでいない場合、端のギザギザ部分を切り落として真っ直ぐにしていない場合、この凹みにホコリや髪の毛が溜まることがありますので、掃除機で吸い取るか、立体吸着ドライシートやティッシュペーパーで絡め取ってください。
こう考えてみますと、衛生的にするには、端のギザギザの凹凸は解消しておいた方がよいのではないでしょうか。
長く使用していて傷んだコルクマットを新しいもの交換したい場合、古いものの廃棄の仕方が分からないと思われる方も少なくはないのではないでしょうか。ジョイント部分を外した一枚のマットにして、燃えるごみとして捨ててくださればよいです。エチレン酢酸ビニルコポリマーは燃えてもダイオキシンを発生させません。
但し、自治体によって、コルクマットの一辺の長さが規定以上だと、粗大ごみ扱いになってしまうのでご注意が必要です。例えば、横浜市は、50cm x 50cm以上のコルクマットは粗大ごみして廃棄しなければいけません。ですので、お住まいの自治体がどのような規定を設けているか、ご確認していただきたく、お願いします。
コルクは、スベリンやリグニンという頑強な高分子が主成分ですので、水分を透過させにくいのです。また、エチレン酢酸ビニルコポリマーも撥水性があります。従って、コルクマット自体が水を吸収することはありません。
ですので、水、ジュースなどの液体をこぼしてしまったら、拭き取ってください。但し、繋ぎ目は裏側に染み込む可能性がありますので、湿気がこもってカビやダニが発生するのを防ぐためにも、ジョイントを外して濡れていないか、確認していただきたいと思います。このような毛細管現象で繋ぎ目を伝わって液体が裏側に回り込むということは、ジョイントマット全般に起こることです。
従って、コルクマットを敷く場所は結露の生じない場所であることが推奨されます。
直射日光の当たるのはできれば避けたいものです。というのも、紫外線は波長が短いのでエネルギー(E = hν)が高く、照射されたものは一般的に劣化して傷んでしまいます。
しかし、コルクは丈夫な高分子で、地中海沿岸の日差しの強い場所に生育して、幹を紫外線から守るために肥厚して外周部に位置する層から採取したものです。そのため、畳表などが紫外線や活性酸素で変色するのに比べれば、劣化の度合いは小さいと考えられます。
また、直射日光が当たることで、コルクマットが暖められることがありますが、自動車の車内のように異常な高温になることは室内ではあまり起こりにくいと思われます。
コルクマットの表面に貼られているスベリンやリグニンという高分子からなるコルク自体は熱に強いのです。しかし、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)は熱にあまり強くなく、変形し始める軟化点は、EVAの含量によって違いますが約60ºCから約90ºCの間です。
ですので、熱が発生する場所での使用は避けていただきたいと思います。
上にこたつを置く場合、コルクマットと敷き布団の間に、断熱シートを敷いていただければよいと思われます。
表面のコルクは、木化した高分子で構成されています。そのため、基本的に摩耗や摩滅には強い素材です。走り回ったり、飛び跳ねたりしても、通常の使用であれば、コルクマットは、そう簡単に摩耗や摩滅することはないと考えられます。
しかし、有名な古刹の石段が長年に渡る参拝者の踏み締めで磨り減っているのをご覧になったことがあるかと思います。ですので、非常に長期に及ぶ使用では、多少は磨り減ることもあるかもしれませんが、その際は新しいコルクマットと交換していただくことをおすすめします。
コルクマットは、多孔質構造のコルクとエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)からできているため、瞬間的な衝撃には抗力を発揮します。しかしながら、長期に渡って加えられる力に対しては、次第に凹みを生じさせてしまいます。そのため、家具などの重い物はやがて沈んでいくことになります。
ですので、上に重い物を置くことは極力避けた方がよいと考えられます。
家具と床に隙間のない場合、コルクマットをカッティングして、家具の面(つら)に合わせて敷いてください。脚があって家具本体と床に隙間がある場合、コルクマットをカッティングして脚の前面まで敷くか、コルクマットをカッティングして脚の部分の穴を空けて敷くか、もしくは、脚とコルクマットの間に何か挟んで敷くか、などの対応が可能と考えられます。
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