ハロウィンでは、いろいろと伝説めいた話がたくさんありますが、どういうものがあるのか知りたい、というお悩みを持っている方がいらっしゃるようなので、それを解決したいと思います。
古代ケルト人の収穫感謝祭や悪霊払いは現在の大晦日に当たる10月31日に行われます。この日は、現世と死者の世界の境が曖昧になって、悪霊や悪魔などがこの世に現れます。この邪悪な存在をなだめたり、遠ざけたりするために悪霊払いが行われました。
これらの行事に起源を持つハロウィンは、そのために歴史が非常に長く、発展する過程でローマ人やキリスト教の伝統や文化を融合してきました。故に、ハロウィンそのものが謎めいている要素が強いだけに、多くの迷信や伝説を伴っているのです。
それでは、ハロウィンで語られる迷信や伝説には実際にどのようなものがあるのか、見ていくことにしましょう。とても興味深いと思われます。
・ハロウィンの晩に、後ろで足音がしたら、振り返って見てはいけません。何故ならば、そこには死者の魂や悪魔がいるからです。もしも、振り返って見てしまったら、寿命を縮めてしまいます。
・家の周りを、反時計回りに後ろ向きで歩いて、日暮れまでに3周すれば、悪霊から身を守ることができます。
・悪霊を追い払いたいのであれば、ハロウィンの晩にベルを鳴らしてください。
・ハロウィンの晩に、旅に出てはいけません。
・ハロウィンの日の晩餐で、テーブルについた人が誰も話をしなかったら、霊がテーブルに現れてしまいます。
・ハロウィンの日に生まれた赤ちゃんは、悪霊から守られるだけではなく、霊魂を見たり、霊魂と話したりすることもできます。更には、別の特殊な能力を持っているかもしれません。
・ハロウィンのときに幽霊が家の中に入ってくのを防ぐには、玄関の近くに動物の骨や動物の絵を埋めればよいです。
・ハロウィンのときに十字路で風に聞き耳をたてると、向こう1年間に起こる最も重要なことを知ることができます。
・ハロウィンのときに生きよいよくドアを閉めると、幽霊がドアに挟まってしまうかもしれません。もし、そうなったら、一生、その幽霊に取り憑かれることになってしまいます。
・服を裏表反対に着ると、魔女に出会えます。
・幸運を掴みたいのであれば、ハロウィンの前の晩に南向きに寝てください。
・家や建物の中で傘を開くと、不幸な日となるでしょう。
幸運や不幸かが、悪霊や霊魂などの超常的な存在によって左右されていることが分かります。科学の発達していなかった時代、超常現象に人々は神秘的な存在を見ていました。それが迷信や伝説として語られるようになったのです。
ハロウィンのシンボルとなっている動物も迷信や伝説に登場してきます。
・黒猫は不吉な存在です。
・道で黒猫が横切ったら、不幸になります。
・真夜中に道で黒猫は横切ったら、それは悪魔そのものです。
・黒猫を殺すと、向こう7年間は不幸になります。
・黒猫が玄関や窓で鳴いたら、家族に死がすぐに訪れるでしょう。
・蝙蝠が家の周りを3回旋回すれば、誰かが直ぐに亡くなるでしょう。
・蝙蝠がハロウィンの早い段階で現れたら、蝙蝠はふざけ半分で飛び回り、よい天気になるでしょう。
・蝙蝠が家の中に入り込んできたならば、その近く幽霊や霊魂がいて、蝙蝠を招き入れたのです。
・梟は魂を食べるので、ハロウィンの夜に梟が鳴き声を聞いたら、ポケットを中から出しておけば魂は食べられません。
・ハロウィンのときに蜘蛛を見たら、愛していた故人の魂が上から見ているかもしれません。
このように、いろいろな動物に関する迷信や伝説があります。いずれも不吉で、邪悪な存在とされるものたちです。とりわけ、黒猫、蝙蝠などは魔女の仲良しとして、中世のキリスト教からあまりよく思われていなかったものです。ですので、これらの動物が出てくる話は、キリスト教の影響によって生まれた迷信や伝説ではないかと考えられます。
以上より、ハロウィンには、とても様々な迷信や伝説があることが分かりました。それらは、科学の発展していなかった時代において、説明のできない事象に関して、霊的な存在を認めることで、それが起こる理由としていたのです。無力な人類にとって、それは自然への畏怖とも言えます。これらの迷信や伝説はまさに、古代ケルト人のサーウィン(Samhain)という収穫感謝祭や悪霊払いというおどろおどろしいイベントを起源とするハロウィンに、あるべくしてあるものではないでしょうか。
紙面の都合上、全てを取り上げることができませんでした。今回、取り上げられなかった迷信や伝説は、テーマを設けて他の記事で見ていくことにしたいと思いますので、是非ともご参照ください。
それでは、ハロウィンに関わる迷信や伝説を恐れ多く聞いてみてください。
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