日本の住宅は狭いということが問題になります。しかしながら、都市部では確保できる土地の面積が限られているため、住宅の延べ床面積を広げるには階数を増やししかありません。これが可能なのは、建て直しの機会になってしまい、そうそうあることではありませんし、わざわざそのために建て直すには、とても費用がかかります。
また、寝ている時間は非常に長くなるため、寝室という空間はリビングルームと同じように居心地のよい環境を整えたいものです。
狭くて圧迫感のある寝室はどうしても居心地がよいとは言えません。そこで、何とかして圧迫感の感じられない空間に仕立て直すことができれば、眠りの導入も容易になると思われます。
このような問題を解決するのが、フロアベッドというものです。フロアとは英語で床を意味しますが、遠目には床のように見えてしまうのが、このフロアベッドなのです。
つまり、高さが非常に低くて、床と一体化している観があります。そのため、天井までの距離が確保され、天井がとても高く見えます。また、フロアベッドも床と一体化しているため、空間を占めていません。
その結果、フロアベッドを寝室に置くことで、開放的なスペースが得られることになります。そのため、フロアベッドは、人気を博しているのです。
フロアベッドはとても低い構造を持っているため、デザインを施す領域が限られてきてしまうとお考えの方は多いのではないでしょうか。
しかし、実際には、デザインを施す領域が少ないためにかえって、そのデザインが存在感を示しています。
そして、多様な嗜好を満たすために、フロアベッドはデザインにも趣向を凝らしています。そのため、購入者のこのみを満足することができるのです。
フロアベッドの進化形として、レザー仕様のヘッドボードを備えたものがあります。レザーの性質として、高級感や重厚さを感じさせます。また、モダンで上質な印象を与えます。
従って、フロアベッドのヘッドボード、そして、サイドボードなどがレザー張りになっていると、それが置かれている寝室の雰囲気がワンランク上のものに変容します。
そのため、そこに寝ている者は、上流階級に属している人物となります。レザー張りのフロアベッドは、決してレザーの愛好家だけのものではないのです。
フロアベッドに用いられるレザーには、本革、ポリウレタン(PU)レザー、ポリビニルクロライド(PVC)レザーがあります。本革は、天然のなめし革になります。PUやPVCは、人工皮革、ないしは、合成皮革(合皮)になります。
本革は、材料が限られているだけではなく、加工に手間がかかるため、価格が高くなってしまいます。それ故、品質面のみならず、価格面において高級であるため、レザーは贅沢な印象をもたらすのです。
従って、レザーの施されたフロアベッドは寝室に是非とも置きたいアイテムと言えます。
しかし、本革では高価格になるので、リーズナブルな価格に抑えるため、PUやPVCでできているレザーがおすすめです。見た目や質感は、本革とほとんど変わりません。つまり、本革と比べてPUレザーやPVCレザーは遜色がないため、革張りのフロアベッドに期待される高級感は保持されています。
レザー製品は手入れが必要であると思われていますが、PU製やPVC製のフロアベッドは、それほど手入れは難しくはありません。
本革のようにカビが生えることはほとんどありません。それだけでも、メンテナンスが楽なことが分かります。
PUやPVCも、基本的には柔らかい布で乾拭きを心掛けてください。それでも取れない汚れがある場合は、薄めた中性洗剤を用いて拭き取るようにしてください。まだその汚れが落ちない場合、市販の合皮用のクリーナーで落としてみてください。
それから、汚れが取れないからといって、アルコールのような有機溶剤で拭き取ろうとすると、高分子であるPUやPVCが溶けてしまいますので絶対に避けるようにしてください。
また、PUレザーは水に弱いため、水拭きを避けるとともに、汗にも注意する必要があります。そのため、乾拭きが重要となるのです。
フロアベッドの中にはヘッドボード、それに加えてサイドボードがレザー張りになっている仕様のものがあります。そのため、レザーが潜在的に持つ高級感や重厚感が寝室にもたらされます。そのため、モダンでスタイリッシュな空間になります。
そして、超低床のフロアベッドがもたらす開放感ともあいまって、寝室が得も言われぬ贅沢で良質な空間に様変わりします。
それ故、心地のよい眠りが得られるだけではなく、とても素晴らしい夢を見ることが可能となります。
それでは、高級感にあふれた重厚なレザーを持つフロアベッドを寝室に置いて、良質な眠りを確保してください。