ダニはフロアベッドで繁殖するのかしら?

■ダニはフロアベッドで繁殖するのかしら?■

▪疑問確認▪

フロアベッドにダニが発生するのかしら、という疑問を持つ方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

 

▪アレルギーを引き起こすハウスダスト

公衆衛生が進歩したため、とても衛生的な環境となりました。そのため、今までアレルゲン(抗原)ではなかったものが原因でアレルギーが起こるようになりました。これを、衛生仮説と呼んでいます。

その例として代表的なものが、花粉症です。100年前には花粉症というものはそれほど問題になっていませんでしたが、近年、スギの花粉が舞う季節になると花粉症で悩まされる人が多くなっています。天気予報で花粉情報が提供されるほどになっています。

それに、アトピー性皮膚炎も近年、悩まされる人が多くなっています。この原因として家の中に存在するハウスダストが挙げられます。ハウスダストには、ホコリ以外にもたくさんのアレルギーの原因物質が含まれています。

従って、健康な生活を送るためには、家の中のハウスダストの対策をとる必要があります。

 

▪ダニという生き物

ダニという生物にあまり良い印象を抱いている人は多くないと思われます。その実態は、とても小さな姿をしているため、目を凝らさないと見つけ出すことができません。しかも、噛みついたり、ハウスダストの原因となったりするため、印象がよくないのは頷けます。

 

ダニの種類は実に多くて約2万種いて、その多くは体長1 mm以下の大きさです。そして、家の中にいるダニは、チリダニ(ヒョウヒダニ)、および、ツメダニになります。実のところ、これらのダニは人を咬みません。

しかしながら、生体そのものに加えて、死骸、糞、脱皮殻などがアレルゲンとなってアレルギーを起こすのです。

そのため、ダニが生息しない環境を室内に整えることが重要となります。それには、ダニが好む環境を作らないこと、そして、ダニやそれに伴うものをこまめに取り除くこと、などが重要となります。

ダニが好む環境とは、高温多湿であり、餌が豊富である場所です。

 

▪ベッドが創出する高温多湿

人生の多くを過ごすことになる寝具は、湿気を多く含んでいます。といのも、夏であれ、冬であれ、ヒトが寝ている間にコップ1杯の汗をかいているからです。覚醒している間よりも睡眠しているときの方が体温の設定温度が低くなっており、体温を下げるために汗をかいています。それ故、季節はあまり関係しないのです。

また、ヒトが寝ている間でも、体温が下がっているとはいえ、基礎代謝による熱が放出されています。それにより、寝床が温められています。

従って、ベッドがマットレス、ないしは布団などが高温多湿というダニの生息に適した環境となっています。

更に、髪の毛、フケ、垢などがベッドに付着していて、これがダニの餌になるのです。ベッドは、ダニにとって楽園のような場所とも言えるのです。

故に、ベッドでダニが生育しないように気を付ける必要があります。

 

▪フロアベッドというもの

狭い住宅の多い日本において、それに伴ってやはり狭い寝室をどう整えるかが大事になります。この狭小感を解消するためのベッドとして開発されたものが、フロアベッドというものです。

これは、名前からも推察されるように、ベッドが床と密着した構造になっています。そのため、ベッドから天井までの高さが最大限になり、天井が高く見えるだけではなく、寝室全体も広く感じられます。

それ故、フロアベッドは、通常の高さのベッドが持つ圧迫感から解放されて、ストレスなく寝ることができ、人気となっているのです。

 

▪すのこの床板を持つフロアベッド

睡眠時の汗による湿気問題は、ベッドには必ず付いてくるものです。それを打開するために、フロアベッドの床板には、すのこが採用されているのです。

すのこの隙間から寝具の湿気が逃げていくため、寝具が乾燥気味になります。そして、熱も逃げていきます。

更に、フロアベッドに標準として付随してくるマットレスには、脇に通気孔があいているため、床板のすのこの隙間からだけではなく、マットレスの通気孔からも湿気と熱が逃げていきます。

従って、フロアベッドは、比較的乾燥していると考えられます。その結果、ダニが生息しにくくなっています。

 

▪ダニを繁殖させないフロアベッドにおける工夫

フロアベッドの構造的な工夫により、湿気と熱が放散されます。しかし、これだけでは、ダニやカビが繁殖してしまう可能性があります。

まず、湿気を完全に飛ばすために、時々、マットレスを上げて、床板とその下の空間に風を当ててあげることで湿気を飛ばしてあげることが大切です。冬であれば外気の方が乾燥しているため、窓を開けるとより効果的です。

そして、掃除機で餌となるフケや垢を吸い取ることも重要です。また、アレルゲンとなるダニ、および、その死骸や糞などを吸い取ることも大切です。これらをうまく吸い取るには、ゆっくりと掃除機の吸気口を動かしてあげることです。

 

▪まとめ

以上より、寝ている間の汗と熱で寝具は高温多湿になってダニが生息し易くなっています。そこで、フロアベッドは床板がすのこになっていて、その隙間から湿気や熱が逃げていきます。そのため、比較的、ダニが生育しにくくなっています。

しかし、これだけでは万全ではないので、マットレスを上げて床板とその下のスペースに風をあてて湿気をとばすことが肝要です。更に、掃除機で、ダニの餌、および、ダニ、その死骸などを吸い取って除くこともアレルギーを防ぐのに効果的です。

それでは、すのこの床板を持つフロアベッドを用いて、快適な睡眠環境を整えてください。


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