床のホコリがフロアベッドで寝ているときに不安です

■床のホコリがフロアベッドで寝ているときに不安です■

▪お悩み確認▪

フロアベッドは低いので、フローリングのホコリが舞い上がってこないか気になります、というお悩みを持った方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。

 

▪ハウスダストによるアレルギー反応

西洋式の生活が日本に浸透するにつれて、かつて日本の暮らしに溶け込んでいたものが置き換わっていきました。床材であれば畳からフローリングになり、寝具であれば布団からベッドになっています。それに伴い、衛生環境も変化しました。

また、最近の家屋は気密性がよくなり、窓を開けなければホコリが風で自然に外に出て行くことがなく、家にホコリが溜まることになります。

ホコリには、主体となる繊維の他に、カビの胞子、ダニの死骸など、アレルゲン(抗原)となるものが含まれています。ハウスダストと呼ばれるものです。そのため、ホコリに対して何かしらの対応が求められます。

 

▪ホコリが舞い上がる高さの学術的な検証

フローリングに溜まったホコリは歩行などにより舞い上がってしまいます。そして、床からおよそ30 cmの高さがホコリの密度が最も高いと言われています。

そこで、学術論文でホコリがどれほど「慢性副鼻腔炎と塵埃」(貝塚悦、『耳鼻咽喉科臨床』、1963年、56巻、5号、272-287項)によれば、「微細塵に比して、線維性塵埃は比較的大きく、重量もあるので, その落下速度も大きいので、その数は低い所ほど大である。著者は種々の家庭、および寄宿舎において, 空中よりの落下塵埃の数を色々の高さにおいて、測定を行なつたが、その結果はFig.15の如く、夜間8時間に畳の上に落下する塵埃量は、普通のベット(原文ママ)の高さ60cmに比して、ほぼ倍に近くなつている。最近の育児書を見れば、乳幼児はベット(原文ママ)を使用する事が大切であるとの記載があるが、この事によつても充分うなつかれる(原文ママ)。」と書かれています。

従って、およそ60 cmまでの高さではホコリが舞っていると言えます。微細塵は、畳でも普通のベッドでも落下量は同じであると考えられますので、それよりも大きなホコリは高くなるほど舞い上がっている量が少なくなっています。

 

▪フロアベッドというもの

現在、ベッド市場でよく売れているものに、フロアベッドというものがあります。この製品の開発コンセプトは、狭い寝室に置いても圧迫感がなくて広々としているというものです。

すなわち、フロアベッドは高さがとても低くなっており、天井までの高さが最長になるとともに、部屋の中に占める容積も小さくなっているので、狭い寝室でも広く感じられるのです。

この効果としては、圧迫感や窮屈感によるストレスから解放されるため、フロアベッドの置かれている寝室にいることでリラックスすることができます。そのため、しっかりとした深い眠りを得ることが可能となり、疲れが残らない毎日を送ることが出来るのです。実に、前向きな印象を受けます。

 

▪フロアベッドの高さ

フロアベッドのサイドボードの高さは、95-170 mmとなっています。そして、フロアベッドに付随してくるマットレスの厚みは、160-280 mmです。

従って、両者の数値を足すと、255-450 mm(< 60 cm)となり、フロアベッドで寝ているとホコリの影響をダイレクトに受けることが分かります。

くしゃみで済めばいいのですが、アレルギーの問題があります。そのため、ホコリ対策をしっかり講じる必要があります。

 

▪フローリングのホコリの除去

床としてフローリングが取り挙げられていますが、その上にジョイントマットやコルクマット、または、カーペットや絨毯などの敷物を敷いていることも想定されます。畳の場合もあり得ます。

いずれにしても、窓を開けてホコリを掃除機できちんと取り除くことがとても重要となります。これを取り除くことで、アレルゲンの駆除となるからです。

 

また、フローリング、ジョイントマット、コルクマットは、カビやダニの発生する可能性は低いですが、隠れる場所のあるカーペットや絨毯は、ダニが繁殖する可能性があります。

そのため、カーペットや絨毯は、念入りの掃除機での吸引を心掛ける必要があります。

とはいうものの、フロアベッド自体にもカビやダニが発生しないようにすることはもちろん、ホコリもきちんと掃除しなければいけません。

 

▪フロアベッドのサイズ

フロアベッドにはいろいろな仕様がありますが、サイズも豊富に取り揃えられています。

具体的には、シングル、セミシングル、ダブル、セミダブル、クイーン、キング、ワイドというサイズがあります。ワイドに関しては、200 cm、220 cm、240 cm、260 cm、280 cmというように実に幅が広くなっています。

このように広いフロアベッドならば、床から舞い上がるホコリの影響は辺縁に集中して、中程はそれほどではないことが考えられます。

ワイドのフロアベッドは、小さなお子さんと一緒に寝ることが想定されたものです。それ故、ホコリの影響が低減できる点は喜ばしいことです。

 

▪まとめ

以上より、フロアベッドは高さがないため、寝ている際に床から舞い上がるホコリが影響します。そのため、掃除機を用いた床の掃除を行って、ホコリを除くことが重要となります。

それでは、フロアベッドを賢く使いこなして、心身ともにストレスのないベッドライフをお楽しみください。


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