宮付きのフロアベッドであれば便利なのに

■宮付きのフロアベッドであれば便利なのに■

▪お悩み確認▪

宮付きのフレアベッドがあれば、いろいろと物を置けて助かるのに、というお悩みを持った方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。

 

▪宮付きのベッド

ヘッドボードは、ベッドを構成するフレームの中でもさまざまなデザインや仕様があり、そのベッドの趣を決定するほど、存在感のある要素です。

そして、最も意匠として機能的なものが、宮付きのヘッドボードであると言えます。

 

ところで、宮付きという言葉を聞き慣れていない人が少なくないというのが実情かもしれません。というのも、欧米からもたらされたベッドにおいて、宮付きベッドは日本で開発

されたものだからです。

従って、宮付きベッドは欧米へは逆輸入となります。また、日本はもともと布団文化であるのと、日本の住宅事情によるベッドの普及の度合いから、日本でも知らない人がいても不思議ではありません。

 

宮付きベッドは、ヘッドボードに収納や棚が設えてあり、このスペースに物を置いたり、仕舞ったりすることができるものです。そして、この場所を宮と呼びます。

和家具の技法が、宮に転用されたと考えられています。

 

ベッドに宮があると、多くのメリットがあります。最も一般的なものとして、目覚まし時計を置くことができます。また、寝る前に読んでいた本や雑誌を置いたり、スマートフォンやフィギアを置いたりすることができます。

それに、コンセントも付いている仕様もあるため、スマートフォンの充電も可能となっています。

このように、宮が付いていることで、ベッドの使い方に多様性が出てきます。

 

▪日本の寝室事情

日本の住宅は、平地が少ない国土であることを反映して人口が密集している都市部では、延べ床面積が狭くなっています。それに伴い、必然的に寝室の広さも狭くなります。

そのため、家具としては大きい部類に入るベッドをこのように狭い寝室に置くと、狭さが

増大されることになります。このような空間では、圧迫感を感じることになるため、あまり深い眠りを得ることができない可能性があります。

つまり、日本の住宅事情として、狭さによるストレスで心地よい睡眠ができず、疲れがとれずに残っていることが多くなります。

 

▪フロアベッドの特徴

昨今、流行しているベッドとしてフロアベッドがあります。これは、超低床ベッドとも言われるように、高さがとても低い構造になっています。

その結果、天井までの距離が長くなり、天井が高く感じられます。それに伴い、寝室がとても広々と見えます。

こういう状態での寝室であれば、圧迫感や窮屈感によるストレスを抱くことなく、リラックスできるため、深い眠りを享受することができます。

 

また、高さがないため、ベッドからの転落事故で大怪我をすることもありません。床板が抜けても直ぐにベッドを置いている床であるので、転落事故で骨折や打撲をする危険もありません。

従って、小さいお子さんのいる家庭や高齢者に、フロアベッドが特に適しています。但し、子どもが宮に上らないように気を付ける必要があります。また、万が一上ったとしても、向こう側に落下しないように壁となるべくヘッドボードを近づけておくことが賢明です。

 

▪宮付きのフロアベッド

いろいろな仕様が用意されているフロアベッドですが、フレーム部分が占める割合が少ないため、デザインとしてヘッドボードに特徴のあるものが多くなっています。

その最たるものが宮付きのフロアベッドです。床板の下にスペースがないため、この部分を収納として使うことができません。しかし、その代わりに宮に収納することができるのです。

従って、高さがない点に加えて、収納や棚として使える宮がある点によって、フロアベッドがとても効率よく空間利用を実践しているのです。

最近、物をあまり所有しないミニマリストという生き方が注目されていますが、その思想に適うベッドではないでしょうか。それ故、是非ともおすすめです。

 

▪低いサイドテーブルと好相性

一般のベッドではサイドテーブルを置いて、その上に飲み物などを置いたりします。しかし、フロアベッドは高さが低いため、通常のベッドの高さに合わせたサイドテーブルを脇に置いても、高さが合わず、使いづらいものとなってしまいます。

従って、予め宮の備え付けられているフロアベッドは、そこに物が置けるので便利なのです。また、サイドテーブルという新たな家具を必要としないので、これまた、省スペースに繋がっています。

 

▪まとめ

以上より、低いベッドとして知られているフロアベッドにはさまざまな仕様があります。その中には、宮付きのフロアベッドもあり、本や飲み物、そして、目覚まし時計を置けるため、とても便利です。また、高さが低いという点に加えて、サイドテーブルも必要としないので省スペース化が図られます。

それでは、宮付きのフロアベッドを寝室において、狭い空間を有効に活用してください。


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