昨今、人気を集めているものとして、跳ね上げ式ベッドがあります。これは、その名前から推察されるように、床板が跳ね上がる機構を備えたベッドです。
何故、このようなアクティブな動きをするのかと言えば、床板下の空間が収納スペースとして活用しています。そのため、物を仕舞ったり、出したりするのに、床板を開け閉めする必要があるのです。
従って、狭い寝室に跳ね上げ式ベッドを置くことで、収納家具を用いることなく、物を片付けることができます。
そのため、限られた空間を効率的に利用することになります。特に、跳ね上げ式ベッドは、床板下の全てを収納に用いることができるので、引き出し式ベッドよりも多くの物を収められます。
跳ね上げ式ベッドにおいて特徴的な存在であるガス圧シリンダーによって、あまり力を加えずに床板を上げ下げすることができます。
従って、一人暮らしの女性に適したベッドであると言えます。
しかしながら、長く使っている間に、引っ越しなどの何かしらの理由で、跳ね上げ式ベッドを処分しなければならない場面が訪れることがあると思われます。
そこで、跳ね上げ式ベッドの処分方法を検証することにします。
JIS規格(日本工業規格)とは、日本の国家規格です。特定の製品ごとに、厳格な品質や寸法、それに、評価試験法が規定されています。
そして、このような厳格な規格をクリアした製品は、JISマークを付けることが許されます。従って、JISマークの付いている製品は、品質と安全性に関して信頼することができます。
製品を選ぶ際に、JISマークはとても頼りになる存在になっています。
跳ね上げ式ベッドそのものはJIS規格では規定されていません。ところが、住宅用普通ベッドを規定するS1102というJIS規格ならば存在しています。
このS1102によれば、住宅用普通ベッドとは、マットレスとそれを支える支持体から構成されているもの、と定義づけされています。
従って、この定義によると、跳ね上げ式ベッドは、住宅用普通ベッドの範疇に入ることが理解されます。
それ故、跳ね上げ式ベッドを廃棄するに当たっては、住宅用普通ベッドの廃棄方法に従って行うことになります。
家具を処分するのに、比較的リーズナブルに実行できるのは、自治体の粗大ごみの回収サービスを利用することです。
実際の回収料金は、自治体によってまちまちであるばかりでなく、回収のルールも違ってくるので、必ず事前に確認する必要があります。
概して、指定された場所に、指定日に粗大ごみを自ら出すことになっています。
また、多くの自治体で、ベッドフレームとマットレスは、別々で回収しています。
例えば、大阪市の場合、粗大ごみ処理手数料は、ベッド本体(マットレス類を除く)では 1,000円、マットレス(折りたたみを含む)では200円になります。
跳ね上げ式ベッドは、ガス圧シリンダーによって床板が駆動します。しかし、専用のマットレスの重さに合わせてガス圧が調整されていれているため、マットレスとフレームはセットとなっています。
従って、大阪市では、フレーム処理代の1,000円とマットレス処理代の200円を合わせた1,200円が跳ね上げ式ベッドの処理費用となります。
廃棄するのではなく、次の使用者に引き渡すというリサイクルショップに跳ね上げ式ベッドを引き取ってもらうという選択もあります。
リサイクルショップの本音としては売れる商品を買い取りたいと思っています。そのため、ベッドの買い取りにおいては、人気のある製品でなければ買い取ってくれません。
跳ね上げ式ベッドの中古は、それほど売れ筋とは言えないため、在庫として抱えたくはないため、おそらく、買い取ってはもらえないのではないかと考えられます。お金を出して引き取ってもらうことになると予想されます。
しかし、見積もりは無料で行ってくれるので、依頼してみるのもよいでしょう。
確実に跳ね上げ式ベッドを処分できるのは、処分業者に処分してもらうことです。この際、指定された家の前などに自分で出す必要もないので、とても楽です。
しかし、ある程度の処分料金が必要となります。フレームとマットレスで合わせて10,000万円程度は掛かると思われます。
以上より、跳ね上げ式ベッドの処分方法は、幾つかあります。その中でも、料金的にリーズナブルなのが自治体の粗大ごみ回収サービスを利用することです。この場合、自ら指定された場所に約束した日時に出す必要があります。
また、リサイクルショップや処分業者を利用する方法もあります。この場合、自ら家の外に運び出すことはありませんが、それなりの料金が掛かります。
それでは、跳ね上げ式ベッドを処分して、また新たな跳ね上げ式ベッドなどのベッドを購入して、心機一転の睡眠を始めてみてください。