跳ね上げ式と引き出し式の収納ベッドはどちらにいいの、その長所と短所について
■跳ね上げ式と引き出し式の収納ベッドはどちらにいいの、その長所と短所について■
▪お悩み確認▪
収納ベッドには跳ね上げ式と引き出し式があるようだけれど、善し悪しはどうなのかしら、という悩みを抱いていらっしゃる方がいるので、その悩みを解消したいと思います。
▪狭い部屋をいかに広く使うかという問題
一人で暮らしている人の多くは、1Kやワンルームのような比較的狭い賃貸物件に住んでいると思われます。
このような部屋では、大型な家具の代表格であるベッドを置いてしまうと、それだけで室内がいっぱいになってしまうものです。
これでは、他の家具を置くこともできず、据え付けのクローゼットには収まりきらない物が、やがて、室内の目に付くところにそこかしこと散らかってしまう可能性があります。
こうなると雑多感のもたらすストレスを感ぜざるを得なくなり、居心地が決して良いとは言えない状況となってしまいます。
折角の住まいが台無しとなって、安眠どころではなくなってしまいます。
従って、収納をいかに確保して、部屋を小綺麗に保つかが重要となってきます。この解決策として、収納ベッドが取り沙汰されます。これには、主に、跳ね上げ式と引き出し式があります。
おのおののタイプのメリットとデメリットなどを見ていくことにしましょう。
▪跳ね上げ式ベッドというもの
床板が跳ね上げられることで、床板下の収納に仕舞われた物を取り出したり、物を仕舞ったりすることができるベッドが、跳ね上げ式ベッドというものです。
床板を上下に動かす仕組みは、ガス圧シリンダーという支柱が担っています。中に入れられた空気の圧力を利用して、マットレスの載った床板がほとんど力を加えることなく、跳ね上げられるのです。
そのため、非力な女性であっても、問題なく跳ね上げ式ベッドを使いこなすことができるので安心です。
また、跳ね上げられる方向が2通りあります。縦方向と横方向です。つまり、ガス圧シリンダーの付けられる向きの違いによって跳ね上げの方向が異なります。
購入する際に部屋の形状などに合わせて、跳ね上げる向きを選ぶことができます。
▪引き出し式ベッドというもの
サイドボードの脇に引き出しが設けられ、それを引き出して物を取り出したり、物を入れたりすることができるベッドが、引き出し式ベッドというものです。
このベッドも床板下の空間を利用したものです。引き出しというタンスやチェストなどに一般的に使われているものを採用しています。
そのため、簡単に出し入れできることは説明するまでもないかもしれません。しかもレール式の引き出しであるので動くもとても滑らかです。
サイドボードには左右がありますが、引き出しが付く位置はそれぞれの仕様があります。つまり、右側に引き出しがあるもの、そして、左側に引き出しのあるものです。部屋の間取りなどを考慮して、引き出しが適切な位置に備え付けられているものを必要があります。
そうでないと、壁などがベッドの直ぐ近くにあって、引き出しを引き出せなくなってしまうことにもなりかねません。
▪跳ね上げ式ベッドの特性を活かす
床板下に広がるフレームで囲まれた空間は、大容量を誇っています。収納ベッドの中でも最大の容積となっています。そのため、効果的に物を仕舞うことが可能となります。
従って、狭小の賃貸物件にありがちな収納スペースの少なさを克服することになります。跳ね上げ式ベッドはスーツケースのようなかなり大きな物品であっても、問題なく収めることができます。大規模な省スペース化がなされるのです。
すなわち、狭い部屋では、跳ね上げ式ベッドがおすすめとなります。
▪引き出し式ベッドの特性を活かす
ベッドの床下というデッドスペースに引き出しを設けることで、省スペース化が実現されます。別途購入した収納ケースをベッドの下に置いておくのと違って、デザイン的にも統一感のある引き出しが予め付いていることで、見ていて違和感がありません。雑多感がないのです。
引き出しであるため、仕舞われるものは、どちらかと言えば使用頻度の高い小物が中心となります。衣類などが主なものになります。
とはいうものの、跳ね上げ式よりも物を仕舞える容量は少なくなっています。
▪部屋が小綺麗であるという心地よさ
収納ベッドは、跳ね上げ式であれ、引き出し式であれ、ベッドと収納が1つの家具になっています。そのため、空間において省スペース化が期待されます。
その結果、狭い部屋であっても室内が物で散らかってしまうことがなくなり、無用なストレスから解放されます。これで、心地よい眠りを獲得され、心身の疲れが回復されるのです。
▪床板下の湿気の蒸散
ヒトが寝ている間には約200 mLの汗をかいているため、これが寝具に籠もることでカビやダニによるアレルギーが問題となることがしばしば起こります。
そのため、湿気対策がベッド全般に関して重要となります。
跳ね上げ式ベッドや引き出し式ベッドは、床板がすのこ状になっているものがあります。その隙間を通って湿気が収納スペースに降りてくることがあっても、物の出し入れのために、床板が跳ね上げられたり、引き出しが引き出されたりします。
これにより、収納内部の湿気が室内に蒸散していきます。これにより、高温多湿を好むカビやダニが発生しにくくなります。
効果的に湿気を飛ばすためにも、比較的使用頻度の高い物を入れておくことが望まれます。これで、特に意識しなくともこまめに湿気が室内に飛んでいくことになります。
▪まとめ
以上より、収納ベッドには、跳ね上げ式や引き出し式がありますが、いずれもベッドと収納が一体化しているために省スペース化が実現します。そのため、狭い部屋での使用に適しています。
跳ね上げ式の長所は、床板下が全て収納なので大容量であることで、引き出し式よりも多くの物を仕舞うことができます。
引き出し式の長所は、使用頻度の高いものを手軽に取り出すことが出来る点で、跳ね上げ式よりも簡単と言えます。
それでは、跳ね上げ式や引き出し式のベッドを活用して、物が散らかっていない寝室での快眠を享受してください。
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