跳ね上げ式ベッドの選び方、その秘訣を6つお教えします!
床板が跳ね上がる興味深いベッド
現在、流通しているベッドには、とても多くの種類があります。その中に、跳ね上げ式ベッドというものがあります。
その名の示すように、ベッドの床板が跳ね上がる構造をしています。このような構造を持っている理由は、ベッドの下に収納スペースを設けていて、物を仕舞ったり、出したりするのに、床板を跳ね上げていることです。
自動車のハッチバックにも採用されているガス圧シリンダーを用いて、床板を跳ね上げる機構となっています。
そのため、跳ね上げ式ベッドは、ガス圧式収納ベッドという異名を持っています。
特に、何度も開閉するガスダンパーは、技術大国である日本で製造されたものが使われている跳ね上げ式ベッドを選びたいものです。これが、跳ね上げ式ベッドの選び方の秘訣の1つ目です。
狭い寝室に置ける家具の数
日本の住宅はとても狭いというに、異論を唱える人はまずいないと考えられます。これは、限られた地域に多くの人達が住むため、土地の確保が困難であるからです。
これに伴い、一般的に、寝室も狭くなってしまいます。そのため、寝室に置くことのできる家具も限られてきてしまい、ベッドを置いたら、もう別の家具を置くことができなくなってしまいます。
つまり、ベッドを置くと収納家具を置くスペースを取れなくなってしまいます。その結果、寝室に物が溢れてしまう危険性が増すのです。
こうなると、リラックスした状態で眠りたい寝室が、雑多感によるストレスで満たされることになって、安眠妨害になってしまうのです。
従って、狭小の寝室をいかに整然と保つかが、とても重要となってきます。
収納付きのベッドによる整理整頓
取り敢えず、狭い寝室であってもベッドを置くだけの場所は確保できそうです。しかし、これ以上、家具を置けないとなると、ベッドに収納スペースを設えることは、とても必然的な思考の流れです。
このようなことを実現したものが、収納付きベッドです。引き出し式と跳ね上げ式に大別されます。
そして、床板全体が跳ね上がる跳ね上げ式ベッドは、床板下が全て収納として利用できるため、空間効率性が優れており、多くの物品を収納することができます。
そのため、狭い寝室であろうと、物が散らかることがなくなります。
跳ね上げ式ベッドのサイズ
跳ね上げ式ベッドにも、通常のベッドのようにサイズが幾つか製造されています。
シングル、セミシングル、セミダブルというサイズがあります。シングルやセミシングルの仕様の跳ね上げ式ベッドが多くなっています。これは、あまり広くない部屋に賃貸として住んでいる単身者を意識した製品であるからです。
しかし、セミダブルの跳ね上げ式ベッドを2台並べれば、クイーンサイズのベッドとして使うことができます。
また、体の大きさだけでなく、部屋の大きさにも応じて、跳ね上げ式ベッドのサイズを選ぶ必要もあります。
これが、跳ね上げ式ベッドの選び方の秘訣の2つ目です。
跳ね上げ式ベッドの床板が上がる向き
ガス圧シリンダーの取り付け方によって、床板が跳ね上がる向きが2通りとなります。つまり、縦方向か、横方向か、いずれかに床板が上がります。
従って、部屋の間取りに合わせて、どちらに床板が跳ね上がった方が、物の出し入れがし易くなるか、ということを考慮して選ぶことが可能となります。
このように、自由度が高くなっているので、好きなように寝室に置くことができます。
これが、跳ね上げ式ベッドの選び方の秘訣の3つ目です。
湿気対策を考慮した跳ね上げ式ベッド
実は、ヒトが寝ている間には、約200 mLの汗をかいているのです。これが寝具に湿気として籠もると、カビやダニが発生することになります。
こうなると、カビの胞子やダニの死骸などをアレルゲン(抗原)としたアレルギー反応が引き起こされます。
そのため、湿気対策をすることが求められます。跳ね上げ式ベッドに関しては、床板がすのこ状になっていて、その隙間が湿気の通り道となって、湿気が蒸散していくように設計されています。
それ故、床板下に湿気がずっと籠もることもなく、カビやダニの発生を防ぐことができ、とても衛生的な環境を保つことが可能です。
更に、床板をこまめに跳ね上がることで、湿気が室内に蒸散し易くなり、湿気が収納内に滞ることがなくなります。
これが、跳ね上げ式ベッドの選び方の秘訣の4つ目です。
低ホルムアルデヒドのフレーム
よくシックハウス症候群という言葉を耳にします。これは、壁紙や家具などに含まれている化学物質が揮発して気体になって、室内に拡散することで、頭痛や吐き気などの症状を示すものです。
原因物質となる揮発性の化学物質として、特に沸点の低いホルムアルデヒドが問題となっています。
そして、ホルムアルデヒドの揮発量を規定する法規や規格が定められています。等級表示として、☆マークの数の多寡で放散量を表し、☆マークの数が多いほど、ホルムアルデヒドの量が少なくなります。
跳ね上げ式ベッドのフレームには、F☆☆☆☆という建築基準法の規制対象外となるほど、ホルムアルデヒドが少量となる材が使われている製品があります。このようなものを選びたいものです。
これが、跳ね上げ式ベッドの選び方の秘訣の5つ目です。
安全性と品質で信頼できる跳ね上げ式ベッド
第三者検査機関に評価を依頼し、その検査結果を開示している跳ね上げ式ベッドは、安全性と品質に関して信頼が置けます。
例えば、荷重性と開閉回数という項目において、跳ね上げ式ベッドの中には評価を依頼している製品があります。
荷重性に関しては、150 kgの荷重試験をクリアしています。これだけの荷重であれば、大人2人が跳ね上げ式ベッドの上に載っても平気と言えます。
更に、開閉回数に関しては、10,000回にも及ぶ床板の開閉試験に合格しています。この10,000回という数字は、1日に3回開閉した場合、実に10年間になる回数です。
従って、評価試験の基準を満たした跳ね上げ式ベッドは、安全性と品質において間違いがないと考えられます。
このような跳ね上げ式ベッドは、おすすめです。これが、跳ね上げ式ベッドの選び方の秘訣の6つ目です。
まとめ
以上より、間違いのない跳ね上げ式ベッドの選び方として、以下の6つのポイントがあります。(1)日本製のガス圧シリンダーを使用している点。(2)シングル、セミシングル、セミダブルなどの跳ね上げ式ベッドのサイズ。(3)床板が跳ね上がる方向が、縦か横かという点。(4)すのこ状の床板を用いた湿気対策がなされている点。(5)ホルムアルデヒドが使フレームに使われていない点。(6)第三者検査機関に評価を依頼した製品であること。
これらの基準を参考にして、跳ね上げ式ベッドを実践的に選ぶことが賢明です。
それでは、納得のいく跳ね上げ式ベッドを選んで、快適な睡眠ライフをお楽しみください。