跳ね上げ式ベッドの4つのメリットと3つのデメリット

■跳ね上げ式ベッドのメリットとデメリット■

▪跳ね上げ式ベッドという製品

昨今、注目を集めているベッドとして、跳ね上げ式ベッドと呼ばれるものがあります。あまり聞き慣れないかもしれませんが、実のところ、狭小住宅が一般化している日本に適したベッドと言われています。

まだ跳ね上げベッドという代物を知らない人、そして、興味があって購入するかどうか悩んでいる人、さまざまな人達がいると思われます。

そこで、買った後で後悔しないように、かつ、満足のいく買い物ができるように、跳ね上げ式ベッドの長所と短所を比較してみることにしましょう。

 

▪収納によって狭い寝室が片付くというメリット

跳ね上げ式ベッドは、床板が跳ね上がる仕組みを持っています。これは、ベッドの下の空間を収納として利用することを目的としたものです。

つまり、狭い寝室では、家具として大きい部類に入るベッドを置いてしまうと、それ以上の家具を置くことができません。収納家具を置くことができないため、寝室が物で散らかってしまうことになります。

これでは、深い眠りを享受したい寝室で求められるリラックスした状態が得られません。

 

収納を備えたベッドには、跳ね上げ式ベッドの他に、引き出し式ベッドがあります。ところが、跳ね上げ式ベッドは、床板下の全てのスペースを収納に使うことができるため、引き出し式ベッドよりも多くの物を仕舞えることになります。

そのため、跳ね上げ式ベッドはたくさんの品物を仕舞えるので、狭い寝室を効率よく利用することができるのです。

従って、跳ね上げ式ベッドによって、寝室が片付くため、雑多感によるストレスを感じることがありません。

 

▪1人暮らしを見据えた設計がなされているというメリット

新たに1人暮らしを始める人は、それほど広くはない賃貸住宅に住むことから新生活が開始されることがほとんどではないでしょうか。

そのため、狭い部屋を省スペース化によって、広々と使うことができれば、快適な生活を送ることが可能です。

これが、跳ね上げ式ベッドになって実現します。

 

跳ね上げ式ベッドは、内部に収納があるので、ここに多くの物品を仕舞うことができます。つまり、ベッドと収納の両方の機能を発揮しています。

それ故、狭い賃貸住宅を広く利用することができます。

実際的には、跳ね上げ式ベッドは、このような1人暮らしの人をターゲットにしています。その証拠に、シングル、セミシングル、セミダブルという小さめのサイズが主流となっています。

従って、跳ね上げ式ベッドは、単身者が寝て暮らすのに適しているのです。

 

▪ガス圧シリンダーにより跳ね上げに力がいらないというメリット

跳ね上げ式ベッドの最大の特徴となっている跳ね上げというものを可能としているのが、ガス圧シリンダーという装置です。

 

これは、自動車のハッチバックにも採用されている機構です。つまり、支柱内に封入された空気の圧力を利用することであまり人が力を加えずとも、重いものを持ち上げることが可能となります。

従って、力のない女性でも、軽々と跳ね上げ式ベッドの床板を跳ね上げることができるのです。

 

▪引き出しを引き出すスペースがいらないといメリット

同じ収納ベッドである引き出し式は、側面にある引き出しを引き出すためのスペースを確保しなければいけません。さもないと、引き出しを引き出すことができないからです。

しかし、跳ね上げ式は、基本的に上に床板が駆動するため、ベッド周辺に空きスペースを設ける必要がありません。

そのため、跳ね上げ式ベッドは、やはり狭い寝室の空間を効率的に使うことができるのです。

 

▪ガス圧シリンダーが高価であるというデメリット

通常のベッドにはない装置であるガス圧シリンダーは、力を加えずに重い物を持ち上げる機構です。そのため、比較的、手の込んだ仕組みとなるため、この部分が高価になってしまいます。

しかし、このガス圧シリンダーがないと、跳ね上げ式ベッドが成立しなくなってしまいます。ただの蝶番では、持ち上げるのに一苦労することになり、物の出し入れもままなりません。

従って、跳ね上げ式ベッドにおいて、ガス圧シリンダーは必要悪とみなすことができます。そこで、いっそのこと、性能が優れた日本製を採用した跳ね上げ式ベッドを選ぶのがよいと言えます。

 

▪下部に収納があるのでやや高くなるというデメリット

跳ね上げ式ベッドは、ベッドの下部が丸ごと、収納空間となっています。そのため、ベッドの高さがやや高くなってしまいます。

そのため、ベッドからの落下には気を付けなければいけません。

対策としては、堅いフローリングの上に、ジョイントマットやコルクマットを敷くことで、インパクトの衝撃を和らげることができます。

 

▪大きめのサイズが用意されていないというデメリット

跳ね上げ式ベッドの開発コンセプトは、1人暮らしの狭い部屋を効率的に使うことにあります。そのため、大きめの跳ね上げ式ベッドが製作されていません。

実際、シングル、セミシングル、セミダブルというサイズが流通しています。しかしながら、それよりも大きめのサイズはないようです。

 

そのため、大きめのベッドで跳ね上げ式ベッドの恩恵にあずかるには、小さめの跳ね上げ式ベッドを並べて使うという方法があります。

これで、大きめのサイズがないというデメリットは克服されることになります。

 

▪まとめ

以上より、跳ね上げ式ベッドには、メリットもデメリットもありますが、それはあらゆる製品の持つ宿命です。

跳ね上げ式ベッドは、収納を内蔵していたり、小さめのサイズであったりするため、狭い部屋を空間的に広く使うというメリットがあります。

他方、ガス圧シリンダーという装置が高価であったり、高さがやや高めであったり、大きめのサイズがなかったりというデメリットがあります。しかしながら、これらの短所は工夫によって解消することができます。

それでは、跳ね上げ式ベッドを寝室において、狭い寝室でも快適な睡眠を享受してみてください。


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