レザーベッドのカビが気になります
■レザーベッドのカビが気になります
▪お悩み確認▪
レザーベッドを使っていたら、マットレスや床板に加えて、ヘッドボードやサイドボードなどの革張り部分にもカビが生えてしまうのではないか、いうお悩みを持った方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。
▪本革などによく生えているカビとは▪
しばらく仕舞ったままにしていた革のジャンパーや靴にカビが生えてしまったことはありませんか。このようにちょっとした油断でもカビは生えてしまうものなのです。
それでは、カビとは一体どういうものでしょうか。
カビ(黴)は、真菌類に属する不完全菌類や子嚢菌類などがで、食品などの上でコロニーを形成するものを呼び慣わしています。10-30ºCの温度と70%以上の湿度という環境を好み、栄養と酸素も必須となっています。栄養と言っても、食品や垢等の有機物以外でもとても栄養とは思われないガラス、タイル、コンクリートなども養分にしてしまうほど、たくましい生命力を備えています。
▪カビが原因となる疾病▪
カビによって引き起こされる疾患が知られていて、アレルギー、ぜんそく、食中毒などがあります。
カビの胞子はハウスダストとして抗原(アレルゲン)となり、アレルギー反応やせんぞくを引き起こします。
また、カビの産生する代謝産物として人体にとって毒となるものがあり、カビ毒と呼ばれています。アフラトキシン、フザリウム系カビ毒、オクラトキシン、シトリニンなどが代表的なカビ毒になり、食中毒などを引き起こします。
従って、健康を害する危惧のあるカビの発生は、極力防ぐようにしなければいけません。
▪睡眠時に意外とかいている汗▪
ヒトは睡眠している間に約200 mLの量の汗をかくと言われています。汗をかく原因としては、栄養を補給できない睡眠時に基礎代謝を抑えるために、体温の設定温度が起きているときよりもやや低めに設定されているのです。
そのため、その低めの設定温度に体温を合わせるために汗をかいて、汗の気化する際に気化熱が奪われることで体温を下げているのです。
それ故、暑い夏のときは言うに及びませんが、寒い冬でも毛布や暖房で温められれば、汗をおくことになります。
従って、睡眠時にヒトと直に接触しているシーツ、掛け布団、とりわけ、マットレスは湿気を帯びることになります。また、睡眠時に発する熱もこもり、更には、表皮から分泌された脂質や剥がれた垢などの栄養源も与えられます。
その結果、高温多湿という環境に、栄養や大気中の酸素が供給されて、まさにカビが生育するのに適した状況がベッドにおいて創出されているのです。
▪湿気対策と兵糧攻め▪
レザーベッドに寝ていると汗をかいてしまい、知らぬ間にカビの繁殖に最適な高温多湿で高滋養の環境を提供しています。そのため、除湿と掃除がカビ対策として有効です。
掛け布団は干したり、シーツを交換して洗濯したりする他にも、マットレスを上げて、マットレスの底とレザーベッドの床板に風を当てて、湿気を飛ばしてください。更に、窓を開けたり、扇風機を回したりして、こまめに換気して部屋の湿気を追い出すことも効果があります。
また、吸湿シートや除湿マットの併用、湿気の籠もらないマットレスの仕様も有効と考えられます。
それから、カビの栄養となるヒトの脂質や垢、それに、塵やほこりなどを掃除機できちんと吸い取って除去することもとても有効な手段です。カビ対策だけではなく、ダニ対策などにも繋がり、衛生的で、健康的なベッド環境を保ちます。
▪レザーベッドの革張り部分におけるカビ▪
レザーベッドで革が張られている部分は、ヘッドボード、フットボード、サイドボードになり、それ以外の部分は通常のベッドと違いはありません。
しかしながら、寝ているときに汗をかくといっても、室内の空気に直に接触しているヘッドボード、フットボード、サイドボードの表面が汗で湿気を帯びることはあまりないように思われます。また、結露が生じるほど、ヘッドボード、フットボード、サイドボードが冷却されることもないのではないでしょうか。
考えられるとこととしては、窓際にレザーベッドを置いている場合、冬場の窓に生じた結露の水滴が革張りの部分に垂れてくることです。目視で確認できる現象ですので、結露の水滴が垂れてきた現象には気が付くと思われます。
PVCなどの合成皮革は、撥水性が高いので水分を中に通しにくくなっていますので、内部に湿気のこもることはありませんが、濡れていたら直ぐに拭き取ってください。但し、劣化してくると、撥水性などの効果が保たれなくなりますので、ご留意ください。
▪まとめ▪
以上より、レザーベッドに生えるカビに関しては、ヒトの睡眠時の発汗に伴う湿気がマットレスなどの寝具に籠もり、高温多湿の環境が創出された際にカビの生える可能製のあることが分かりました。
他方、革張りとなっているヘッドボード、フットボード、サイドボードにはカビは発生しにくいと考えられます。
寝具にカビが生えないようにするため、重いかもしれませんがマットレスを上げて、レザーベッドの床板とマットレスの底に風を当てて湿気を飛ばすように心掛けてください。それと、窓を開けたりして部屋の換気にも務めてください。
それでは、カビ知らずの快適なレザーベッドライフをお楽しみください。
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