どうしてレザーベッドの床板はすのこなの?

sunoko-of-leather-bed■どうしてレザーベッドの床板はすのこなの?

▪疑問確認▪

レザーベッドの床板は、すのこになっていますが、どうしてそうなっているのか、という疑問を持っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

 

▪レザーベッドとは▪

高級感のあるレザーを張ったベッドを、レザーベッドと称しています。つまり、ヘッドボード、フットボード、サイドフレームがレザーとなっており、レザーベッドが寝室に置いてあるだけで、上質でモダンな空間が演出されます。

JIS規格(S1102)では、マットレス、及び、マットレスを支えるフレームなどの支持体となるベッド本体の組み合わせを、家庭用普通ベッドとして規定しています。そして、レザーベッドは、この家庭用普通ベッドに属すると考えられます。すなわち、レザーベッドは一般的なベッドとなります。

 

▪睡眠時の発汗量▪

ヒトが寝ている間には、発汗により約200 mLの汗をかいています。思いのほか、汗をかいているわけですが、これは睡眠時の体温設定が起きているときよりも低く設定されているため、汗の気化熱を利用して体温を下げているのです。

そのため、夏だけではなく、冬でも暖房や毛布などで体が暖められれば寝ている間に汗をかくことになります。

 

このようにたくさんの汗を睡眠時にかいていますが、この水分は空気中に逃げずに湿気として寝具の中に留まります。すると、高温多湿の環境が創出されて、カビやダニの発生の原因となります。その結果、カビの胞子、ダニの死骸、糞、脱皮殻がアレルゲン(抗原)となってアレルギー反応やぜんそくが起こり、疾患で悩まされることになります。

従って、寝具の湿気対策は、衛生面、及び、健康面のために必要となります。

 

▪すのこ状の床板▪

風呂場に敷かれたすのこのように、レザーベッドの床板がすのこ状になっているのは、通気性を上げるためです。その目的は、通気性をよくすることで湿気が滞るのを防いでいるのです。そのため、乾燥することでカビやダニが発生しにくくなるのです。湿気の多い日本ならではの仕様と言えます。

また、材料の木には、吸湿性があるので、湿度が高いときは水分を取り込み、乾燥しているときは水分を放散して、バランスよく湿度をコントロールします。

 

従って、木製のすのこをレザーベッドの床板とすることは、とても理に適っているのです。風呂場にすのこが敷かれているのも頷けます。

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▪ JIS規格で規定されるレザーベッドの床板▪

レザーベッドは、JIS規格(S1102)で規定される家庭用普通ベッドに属しています。そのため、JISマークの付いているレザーベッドの床板は、すのこであっても、JIS規格(S1102)の定める強度試験に関する規定を満たしていなければいけません。

すなわち、床板の両端20 mmを支持した状態で、300 mm×500 mmの加圧板を500 mm辺をベッド長さ方向に床板中央部に当てて2,000 N(204.0 kg重)まで加圧し、荷重が均一に掛かるようにして、1分間、加圧したまま保持します。そして、加圧後に、材料の割れ、亀裂などの有無を調べる、という内容の試験です。

 

▪コイルマットレスの通気性▪

また、レザーベッドのフレームとなる支持体には、マットレスを敷きます。マットレスには、コイルマットレスと非コイルマットレスがあります。

コイルマットレスは、ポケットコイル、及び、ボンネルコイルの種類がありますが、いずれも中がコイルで充満されていた空洞となっているので、湿気が籠もりにくい構造となっています。更に、ベンチレーターやアイレットという湿気を外部に逃がす穴がマットレスの側面に設けられています。

非コイルマットレスは、コイルマットレスのように中が空洞にはなっていませんので、湿気が籠もる構造と思われます。そこで、吸湿シートや除湿マットの併用が効果的かもしれません。

故に、中が空洞であるコイルマットレスは湿気が籠もりにくいと考えられます。

 

▪窓開けなどの換気や通気▪

窓を開けて室内の空気を入れ換えることで、湿気を外に逃がすことができます。冬場は、外の方が空気は乾燥しているのでとても効果的に湿気を外に放出します。

また、マットレスを上げて、マットレスの裏面、及び、レザーベッドの床板に空気を当てて、湿気を蒸散させてください。

マットレスを上げたついでに、掃除機でハウスダストなどを吸い取るとよいでしょう。

 

▪まとめ▪

以上より、レザーベッドの床板が、すのこに状になっている理由が分かりました。睡眠時の汗が寝具に残ると、カビやダニの発生に繋がるため、すのこにして通気性を高めているのです。その結果、湿気が籠もらず、カビやダニの発生を防ぐことができて、衛生的で、健康的な環境となります。

また、中が空洞であるコイルマットレスは湿気が籠もりにくいので、すのこと相乗効果を示します。

 

それでは、すのこを床板としたレザーベッドを用いて、上質な空間を創るだけではなく、健康的な環境も創って、高級感のある快適なベッド生活をお楽しみください。


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