木製家具のお手入れやメンテナンスの仕方

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■木製家具のお手入れやメンテナンスの仕方

▪木製家具の魅力▪

家具の中でも天然素材である木製家具が家の中にあると、精神的にとても落ち着きます。自然が豊かな国々である日本、北欧諸国、カナダなどはとりわけそのように感じるのではないでしょうか。それに、寒さの厳しい地域では、冬には外出することができずに、家の中に籠もることを強いられます。そのため、飽きの来ない木製家具が親しまれているのです。

実際、北欧諸国やカナダは、風土や伝統を踏めて、木製家具が主要輸出品になっています。カナダ政府によると、輸出家具の中で、木製家具は62%を占めています。ちなみに、次ぎが布・皮張り家具で29%を占めています。また、北欧諸国で作られた家具は、北欧家具と呼ばれていて、木製のものが多く、日本でも人気となっています。

 

このように魅力に溢れた木製家具、特に無垢材の家具は、大事に扱って長く使っていきたいものです。そのためには、もちろん、お手入れやメンテナンスの仕方が重要となります。

 

▪木製家具の素材▪

木製家具の素材には、実に様々な種類の木が使われています。例えば、パイン材、オーク材、ウォールナット材、ひのき材、タモ材、チーク材などがあります。

これらの木には、それぞれの良さがあります。また、自分のお気に入りの木を見付けるのも面白いのではないでしょうか。

 

▪木製家具の材質や加工法▪

家具に使われる木材には、唐木に代表されるような堅いものから、パイン材のように比較的柔らかいものもあります。

また、木材には、突き板と無垢というものがあります。無垢とは、天然の材木そのものです。他方、突き板とは、無垢だと高価になってしまうために、これをスライスしたものを基材に貼り付けたものです。

突き板は、無垢と比べれば劣っているような感じを受けるかもしれませんが、一般的な技法となっていて、余程、目を凝らさない限り、見た目には区別が付きにくいです。これにより、価格がリーズナブルとなっているのです。

そして、白木なのか、ワックスやニスが塗られているのかも把握しておきたい項目です。

そのため、自分の所有している木製家具がどのような性質を持つのかを把握しておくとよいでしょう。

 

▪木製家具の置き場所▪

伐採したとはいえ、まだ木材は生きていると考えられます。つまり、湿気を吸収したり、放出したりしているのです。それに伴い、膨張したり、伸縮したりしています。

そのため、極度に乾燥する場所に置くと、反りが生じてくる可能性があります。これを見越して、加工する木材は、何年も寝かせて充分に乾燥させてはいますが、留意してください。

従って、部屋に実際に置く場合、温風ファンヒーターやエアコンのような冷暖房器機の吹き出す方向、床暖房の上に置く際は、なるべく置かない方がよいでしょう。しかし、昨今の日本の狭小住宅の事情を考えると、理想通りにはいかないことの多いと思われるので、やむを得ないときは、注意するとともに異常がないか時々点検してください。

 

▪木製家具のお手入れやメンテナンス▪

普段のお手入れは、柔らかい布で乾拭きすることです。乾拭きが基本となるのは、水拭きの場合、汚れが木部の内部に侵入してしまって染みになるからです。特に、ワックスやニスなどが塗られていない白木のものは容易に染みやムラとなってしまいがちです。従って、水などをこぼしたら、直ぐに拭き取ってください。

 

また、固く絞った布、ないしは、少し水分を含んだ布で拭く場合、念のために、一度、家具の目立たないところにおいて、試しに拭いてみて、何か異常が起こらないか確かめてみることも必要と思われます。

 

▪塗装のやり直し▪

現代の家具はウレタン塗装のものがよくありますが、アンティークの家具は、ワックスやニスなどが塗られていることが多いです。

ホームセンターで、愛用の家具に合うようなワックス、ニス、オイル、ウレタン塗装を探してみてください。また、各家庭で使われている家具は、ある意味、一点物に近いとみなしてもよいと思われますので、ワックス、ニス、オイル、ウレタン塗装を販売している店で、実際に、適切な商品、使い方等を聞くのが一番と言えます。

 

▪まとめ▪

以上より、木製家具のお手入れは、柔らかい布を用いた乾拭きが基本であることが分かりました。そして、置き場所においては、温風ファンヒーターやエアコンの風が当たらないような場所がベストとなります。

また、家具によって使われている素材や加工法が異なるため、予め、実際に使用している家具の特徴を理解することが必要です。そして、それに対応した対処法が求められます。そのため、塗装などに関しては、面と面で話せるようなホームセンターや商店街の専門店で相談するのがよいと考えられます。

余談となる実話ですが、額縁のはげを直すとき、インターネットで送った写真と、その店の人に家まで来てもらったときの見え方や理解は全然違うものでした。

それでは、木製家具という贅沢なものを部屋に置いて、癒しの空間をお楽しみください。

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