普段使いできるアンティーク家具の選び方

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■普段使いできるアンティーク家具の選び方

▪アンティーク家具とは

アンティークという言葉を聞くと、ノスタルジックな気分になります。定義としては、造られてから100年以上経過したもの、となりますが、1930年にアメリカで制定されたスムート・ホーリー法と呼ばれる通商関税法の思想に基づいた区分方法です。これが世界貿易機関(WTO)でも採用されて世界的に広まっています。

これは、アメリカは建国されてからの歴史が、ヨーロッパの諸外国や中国に比べれば、それほどないことが背景にあります。ギリシアやローマ文化まで遡るヨーロッパの諸外国や四大文明まで遡る中国は、100年というスパンではとても収まりきれないほど長期間に渡る歴史があります。

アンティークの中でもアンティーク家具は、日本のみならず、世界的に人気となっています。是非とも、お気に入りのアンティーク家具を部屋に置いて大事に使っていただきたいものです。

 

▪部屋にあると雰囲気が違うアンティーク家具

アンティーク家具を手に入れることは、歴史を手に入れることと同義です。

新品の家具には、生の抜けた味わいがありません。従って、アンティーク家具が部屋の中にあると、たとえ新築であっても、古びた懐かしい感じの雰囲気が漂うのです。新品の家具を揃えて、生の抜けるのを待つには寿命が短すぎます。つまり、タイムスリップして現在に現れた家具がアンティーク家具なのです。

そして、アンティーク家具は、新品の家具などとともに、持ち主と一緒に新たに歴史を刻んでいくのです。実に魅惑的で素晴らしいです。

 

日本の今風の家は、畳の部屋がないように、西洋的な設えのものが多くなっています。そのため、西洋で造られたアンティーク家具を部屋に置くことが、コンセプトとして相応しいかもしれません。

日本に入ってくる西洋アンティーク家具は、1900年から1950年にイギリスやフランスなどで製造されたが多いです。特に、イギリス製のものは、英国アンティーク家具として親しまれています。

 

▪アンティーク家具の用途

ダイニングテーブル、椅子、デスク、チェストなどがポピュラーなアンティーク家具となっています。

自分の家にない家具を、アンティーク家具でまかなうことができたら、とても素敵な毎日が送れることでしょう。とりわけ、家の中で最も過ごす時間の長いとされるリビングルームやベッドルームに、古の家具があると心底、リラックスできると思われます。また、書斎にアンティークの本棚があると読書や仕事がはかどるに違いありません。

 

▪アンティーク家具のサイズ

家を建てる前ならばまだしも既に家を建ててしまったら、リフォームでもしない限り、間取りは定まっています。そのため、部屋の中に置く家具のサイズも限定的になってしまいます。

概して、一般的なアンティーク品と同様に、アンティーク家具も出会いが大切です。しかし、実際には自分の欲しいアンティーク家具を見つけ出すのは難しいものです。そして、仮に出会えたとしても、サイズが問題となって家の中に置くのに適したスペースがなかったりするものです。

従って、アンティーク家具だけではなく、家具一般にも言えることですが、サイズが適したものでないと部屋に置けず、無用の長物となってしまうのです。

それ故、まずサイズありきで、好みのアンティーク家具を探すようにすることが肝要と思われます。

 

▪アンティーク家具の素材

アンティーク家具は木製がほとんどですが、その木の種類には様々なものがあります。

マホガニー、オーク、ウォールナットが主要な素材として使われています。

マホガニーは、木目が美しく、中南米からヨーロッパへもたらされた堅い高級材です。現在、マホガニーは種子を含めてワシントン条約で規制されているため、なかなか入手できない素材となっているので、マホガニー製のアンティーク家具はますます貴重なものとなっています。

オークは、寒い地方で生育していたものは堅く締まってとても丈夫です。特にイギリスではそのようなオークを用いた家具が多く造られたので、現存するアンティーク家具にイギリス製がよく見られるのはそのような理由があるからです。

ウォールナットは、クルミの木のことで、重厚で木目の美しいために高級家具に用いられています。

 

▪アンティーク家具のコンディション

古いものですので、造られた状態のままであることはないと考えた方が賢明です。

破損がないか、傷がないか、修復はきちんとしたものか、脚にがたつきはないか、など、コンディションに関して確認するべき項目があります。

貴族が使っていたようなものは、美しい装飾が施されているものもあります。繊細なものは破損しているものもありますので、購入前に確認して、許容できる破損かどうかを見てみてください。このような傷も味わいの1つと言えます。

後悔しないためにも、自分の基準で状態を見て、納得のいくものを購入するようにしましょう。

 

▪まとめ

以上より、アンティーク家具が家の中にあると、独特の雰囲気が醸し出されます。特に、滞在時間の長いリビングや寝室に置くと、リラックスに繋がります。

アンティーク家具の選び方は、まずサイズを気にして家に置けるものかが重要です。そして、用途、素材、コンディション、価格などを鑑みてお気に入りのものを見つけ出してください。

それでは、素敵なアンティーク家具を部屋に置いて、上質の空間で至福の一時をお過ごしください。

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